予選に波乱を呼んだ前日の空模様とは打って変わり、快
晴に恵まれたハンガロリンクで24日(日)、2016年FIA F1
世界選手権第11戦ハンガリーGP決勝レースが開催され、
メルセデスのハミルトンがトップチェッカーを受けた。
大雨と複数のアクシデントによって4回の赤旗中断に見舞
われた予選はウェットとインターミディエイトの両雨天用タ
イヤが登場した後、あっという間に乾く路面コンディション
に応じてスーパーソフトタイヤが登場。最後に黄旗が提示
される波乱もありつつ、メルセデスのロズベルグが1分19
秒965のポールタイムをたたき出している。天候が激しい
あまり、予選Q1ではタイムシート最上位のタイムから107%
以内につけられなかったドライバーが11名もいたが、例外
的な状況が考慮され、次のセッションに進んだ5名は以降
のセッションタイムが認められた。
Q1敗退を喫した面々は107%ルールの適用を受け、フリー
走行のタイムを踏まえてレース参戦が認められている。な
お、この場合、土曜フリー走行のタイム順でスターティング
グリッドが決まっていくが、予選結果と同じオーダーだった
ことから予選順位がそのままグリッドポジションになること
が発票されていた。しかしながら、予選でクラッシュを喫し
てマシンにダメージを負ったザウバーのエリクソンはサバ
イバルセルを交換したため、ピットレーンから隊列に加わっ
ている。マノーのハリアントが予定外のギアボックス交換に
より5グリッド降格処分を受けたが、最後尾グリッドだったこ
とからポジションに変わりなく、21番手スタートだった。
道が狭く低速コーナーが多数あるためオーバーテイクが難
しいと言われるハンガロリンクは全長4.381Km。今年はター
ン4とターン11にセンサーが設置され、コースリミットを20cm
超えてしまうとスポーティングコード違反に問われる。レース
では3回の違反で警告を示す黒白旗が振られ、4回目の違
反を犯した時点でスチュワードの審議を受けることがきまっ
た。タイムを稼ぐためにコースを出たと判断された場合はド
ライブスルーペナルティを科せられる可能性があることも通
達されている。
70周で争われた決勝は気温27℃、路面温度52℃、湿度49
%のドライコンディションでスタート。
シグナル消灯と共に好発進を決めたハミルトンが先頭に立
とうとするも、レッドブル勢が接近したこともあり、ターン1は
ハミルトン、ロズベルグ、リカルドが並んでアプローチ。アウト
側から仕掛けたリカルドが少し引いた後、ハミルトンがロズ
ベルクからリードを奪ってオープニングラップをトップで完了。
上位グループを含め、接近戦が繰り広げられたが、目立っ
たアクシデントは発生していない。
5周目に入る頃、マクラーレンのバトンをトラブルが襲う。ハ
イドロリックに問題が生じてしまい、思うように加速ができず、
ピットを目指すかと思われたものの、チームからはコースに
とどまるよう指示が出て、最後尾に後退しながらもバトンは
走り続けた。3周後にピットインしたバトンはソフトタイヤに履
き替えた。レッドブルはリカルドを先にピットに呼びいれてべ
ッテル対策を講じている。ただ、ステイアウトしていたウィリ
アムズのボッタスに引っ掛かり、フレッシュタイヤを履いてす
ぐにペースアップができなかった。それでも、翌周にタイヤ交
換したフェルスタッペンの前はキープしている。
そのフェルスタッペンは第1スティントにソフトタイヤを選んだ
ライコネンの後方でコースに戻り、メルセデス勢もハミルトン
、ロズベルグの順番で最初のピットストップを完了している。
ラップリーダーとして第2スティントに臨んだハミルトンだが、
ソフトタイヤに苦しみ、思うようにペースが上がらない。一時
は2秒以上に開いていたロズベルグとのギャップがコンマ数
秒にまで縮まった。ただ、ロズベルグもペースに苦戦し始め
3番手のリカルドが1周あたり0.6秒以上速いラップタイムで
近づいてくる。
レッドブルに逆転のチャンスが訪れたかと思われたものの、
しばらく走るとメルセデスコンビのペースが戻り、リカルドと
のギャップは2.5秒から3秒の間でレースが続いた。
予選でクラッシュを喫して後方スタートとなったウィリアムズ
のマッサはソフトからミディアムタイヤに履き替えて1ストップ
戦略を採用。フォース・インディアがペレスに同様のタイヤ戦
略をとったが、どちらも最後まで走り切ることができず、さら
なるタイヤ交換を経ている。
フェラーリはライコネンの第1スティントを30周目まで引張り、
スーパーソフトタイヤを履かせてコースへと送り出した。アロ
ンソの後方7番手につけたライコネンはフレッシュタイヤの
利点を生かしてすぐにオーバーテイクを成功させている。
34周目、周回遅れのマシンに遭遇し始めたタイミングでレッ
ドブルがリカルドをピットに呼んで2回目のタイヤ交換を済ま
せた。位置関係が気になるメルセデス勢はその後、8周に
渡ってステイアウトを続け、ハミルトンが先に2度目のピット
ストップを終えて次のラップでロズベルグが新しいソフトコン
パウンドを装着。
ライコネンは51周目にピットインして第3スティントにもスー
パーソフトを選択。1分23秒台のラップタイムで先行するフェ
ルスタッペンに近づくと、4周後にはリアをとらえ、オーバー
テイクのチャンスを待つも、ポジションを守ろうとしたフェル
スタッペンとわずかに接触してしまい、フロントウィングを破
損してしまう。それでも追いかけ続けたライコネンだったが、
フェルスタッペンの巧みな防御に阻まれてオーバーテイクを
成功させられなかった。
さらに、レース終盤にはトップのハミルトンと2番手のロズベ
ルグ、3番手を争うリカルドとベッテルも、それぞれがコンマ
数秒差の大バトルを繰り広げたが、追い抜きの難しいハン
ガロリンクで逆転を果たせず、ポジションが入れ替わること
はなかった。
オープニングラップで先頭に踊り出たハミルトンがトップチェ
ッカーを受け、ロズベルグが2位、リカルドが3位に入って表
彰台に上っている。ハミルトンは今回の勝利によってドライ
バーズ選手権でロズベルグのポイントを上回り、首位に立っ
た。
4位以下、入賞はベッテル、フェルスタッペン、ライコネン、ア
ロンソ、トロ・ロッソのサインツ、ボッタス、ヒュルケンベルグ
だ。
ハンガロリンクの激闘を終えたF1サーカスは大急ぎで荷物
をまとめて5日後に開幕を控える次の開催地へと移動する。
2016年シーズン前半戦のラストを飾る第12戦ドイツGPはホ
ッケンハイムが舞台となる。
マクラーレン・ホンダは、バトンが油圧系のトラブルからリタ
イアしてしまいましたが、アロンソは何とフリー走行の3回、
予選、決勝と全て7番手でした。
次戦も楽しみです。
晴に恵まれたハンガロリンクで24日(日)、2016年FIA F1
世界選手権第11戦ハンガリーGP決勝レースが開催され、
メルセデスのハミルトンがトップチェッカーを受けた。
大雨と複数のアクシデントによって4回の赤旗中断に見舞
われた予選はウェットとインターミディエイトの両雨天用タ
イヤが登場した後、あっという間に乾く路面コンディション
に応じてスーパーソフトタイヤが登場。最後に黄旗が提示
される波乱もありつつ、メルセデスのロズベルグが1分19
秒965のポールタイムをたたき出している。天候が激しい
あまり、予選Q1ではタイムシート最上位のタイムから107%
以内につけられなかったドライバーが11名もいたが、例外
的な状況が考慮され、次のセッションに進んだ5名は以降
のセッションタイムが認められた。
Q1敗退を喫した面々は107%ルールの適用を受け、フリー
走行のタイムを踏まえてレース参戦が認められている。な
お、この場合、土曜フリー走行のタイム順でスターティング
グリッドが決まっていくが、予選結果と同じオーダーだった
ことから予選順位がそのままグリッドポジションになること
が発票されていた。しかしながら、予選でクラッシュを喫し
てマシンにダメージを負ったザウバーのエリクソンはサバ
イバルセルを交換したため、ピットレーンから隊列に加わっ
ている。マノーのハリアントが予定外のギアボックス交換に
より5グリッド降格処分を受けたが、最後尾グリッドだったこ
とからポジションに変わりなく、21番手スタートだった。
道が狭く低速コーナーが多数あるためオーバーテイクが難
しいと言われるハンガロリンクは全長4.381Km。今年はター
ン4とターン11にセンサーが設置され、コースリミットを20cm
超えてしまうとスポーティングコード違反に問われる。レース
では3回の違反で警告を示す黒白旗が振られ、4回目の違
反を犯した時点でスチュワードの審議を受けることがきまっ
た。タイムを稼ぐためにコースを出たと判断された場合はド
ライブスルーペナルティを科せられる可能性があることも通
達されている。
70周で争われた決勝は気温27℃、路面温度52℃、湿度49
%のドライコンディションでスタート。
シグナル消灯と共に好発進を決めたハミルトンが先頭に立
とうとするも、レッドブル勢が接近したこともあり、ターン1は
ハミルトン、ロズベルグ、リカルドが並んでアプローチ。アウト
側から仕掛けたリカルドが少し引いた後、ハミルトンがロズ
ベルクからリードを奪ってオープニングラップをトップで完了。
上位グループを含め、接近戦が繰り広げられたが、目立っ
たアクシデントは発生していない。
5周目に入る頃、マクラーレンのバトンをトラブルが襲う。ハ
イドロリックに問題が生じてしまい、思うように加速ができず、
ピットを目指すかと思われたものの、チームからはコースに
とどまるよう指示が出て、最後尾に後退しながらもバトンは
走り続けた。3周後にピットインしたバトンはソフトタイヤに履
き替えた。レッドブルはリカルドを先にピットに呼びいれてべ
ッテル対策を講じている。ただ、ステイアウトしていたウィリ
アムズのボッタスに引っ掛かり、フレッシュタイヤを履いてす
ぐにペースアップができなかった。それでも、翌周にタイヤ交
換したフェルスタッペンの前はキープしている。
そのフェルスタッペンは第1スティントにソフトタイヤを選んだ
ライコネンの後方でコースに戻り、メルセデス勢もハミルトン
、ロズベルグの順番で最初のピットストップを完了している。
ラップリーダーとして第2スティントに臨んだハミルトンだが、
ソフトタイヤに苦しみ、思うようにペースが上がらない。一時
は2秒以上に開いていたロズベルグとのギャップがコンマ数
秒にまで縮まった。ただ、ロズベルグもペースに苦戦し始め
3番手のリカルドが1周あたり0.6秒以上速いラップタイムで
近づいてくる。
レッドブルに逆転のチャンスが訪れたかと思われたものの、
しばらく走るとメルセデスコンビのペースが戻り、リカルドと
のギャップは2.5秒から3秒の間でレースが続いた。
予選でクラッシュを喫して後方スタートとなったウィリアムズ
のマッサはソフトからミディアムタイヤに履き替えて1ストップ
戦略を採用。フォース・インディアがペレスに同様のタイヤ戦
略をとったが、どちらも最後まで走り切ることができず、さら
なるタイヤ交換を経ている。
フェラーリはライコネンの第1スティントを30周目まで引張り、
スーパーソフトタイヤを履かせてコースへと送り出した。アロ
ンソの後方7番手につけたライコネンはフレッシュタイヤの
利点を生かしてすぐにオーバーテイクを成功させている。
34周目、周回遅れのマシンに遭遇し始めたタイミングでレッ
ドブルがリカルドをピットに呼んで2回目のタイヤ交換を済ま
せた。位置関係が気になるメルセデス勢はその後、8周に
渡ってステイアウトを続け、ハミルトンが先に2度目のピット
ストップを終えて次のラップでロズベルグが新しいソフトコン
パウンドを装着。
ライコネンは51周目にピットインして第3スティントにもスー
パーソフトを選択。1分23秒台のラップタイムで先行するフェ
ルスタッペンに近づくと、4周後にはリアをとらえ、オーバー
テイクのチャンスを待つも、ポジションを守ろうとしたフェル
スタッペンとわずかに接触してしまい、フロントウィングを破
損してしまう。それでも追いかけ続けたライコネンだったが、
フェルスタッペンの巧みな防御に阻まれてオーバーテイクを
成功させられなかった。
さらに、レース終盤にはトップのハミルトンと2番手のロズベ
ルグ、3番手を争うリカルドとベッテルも、それぞれがコンマ
数秒差の大バトルを繰り広げたが、追い抜きの難しいハン
ガロリンクで逆転を果たせず、ポジションが入れ替わること
はなかった。
オープニングラップで先頭に踊り出たハミルトンがトップチェ
ッカーを受け、ロズベルグが2位、リカルドが3位に入って表
彰台に上っている。ハミルトンは今回の勝利によってドライ
バーズ選手権でロズベルグのポイントを上回り、首位に立っ
た。
4位以下、入賞はベッテル、フェルスタッペン、ライコネン、ア
ロンソ、トロ・ロッソのサインツ、ボッタス、ヒュルケンベルグ
だ。
ハンガロリンクの激闘を終えたF1サーカスは大急ぎで荷物
をまとめて5日後に開幕を控える次の開催地へと移動する。
2016年シーズン前半戦のラストを飾る第12戦ドイツGPはホ
ッケンハイムが舞台となる。
マクラーレン・ホンダは、バトンが油圧系のトラブルからリタ
イアしてしまいましたが、アロンソは何とフリー走行の3回、
予選、決勝と全て7番手でした。
次戦も楽しみです。
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