27日(土)、サヒールに夜の帳が下りた頃、バーレーン・インターナショナル・サーキットを舞台とするシーズン第1戦バーレーンGPの予選が行われ、接戦の激しいバトルが繰り広げられたQ3でレッドブルのフェルスタッペンがトップタイムを記録し、今季最初のポールシッターに輝いた。
初日を合わせ、3回にわたって実施されたフリー走行でもフェルスタッペンがトップの座をキープしており、初日はマクラーレンとメルセデスがトップ3に陣取るも、土曜フリー走行ではアルファタウリのガスリーが3番手に食い込み、予選に向けて弾みをつけていた。
気温30度、路面温度35.2度、湿度42.4%のドライコンディションでスタートしたQ1はウィリアムズとハースF1の各車が真っ先にコースイン。ハースF1のミック・シューマッハとニキータ・マゼピンの2人は今回が初のF1予選だ。ウィリアムズの2人はソフトタイヤでアウトラップを終えてクイックラップに入るも、タイムを残さずにピットに引き上げた。一方、ハースF1はマゼピンがクイックラップでプッシュしすぎたのかスピンを喫してラップを断念したが、ミックは1分33秒861を刻んで最初のアタックを完了している。
Q1のスタートから5分ほどが経過すると他のドライバーたちも動き出し、新しいソフトタイヤに履き替えたウィリアムズ勢とマゼピンも合流した。すでに最初のアタックラップを走り終えていたミックはガレージに戻って次の走行に備えている。
20名のドライバーすべてのタイムが出そろった時点で1分30秒499を刻んだフェルスタッペンがトップに立ち、0.108秒差の好タイムで2番手に飛び込んだのはアルファタウリのルーキードライバー、角田裕毅だ。その角田に0.01秒差の3番手にはメルセデスのルイス・ハミルトンが控え、もう1台のアルファタウリを駆るガスリーが4番手、レッドブルのセルジオ・ペレスが5番手に並んでいた。トップから1秒差以内につけていたのは6番手のバルテリ・ボッタス(メルセデス)までで、7番手以下は1.1秒以上のリードを築かれている。
残り時間が少なくなる中、Q2進出を目指して下位グループのドライバーを中心に再度アタックに向かうが、トップ2のフェルスタッペンと角田に加えてガスリーは最初のタイムで十分と見てガレージにとどまった。
ノックアウトゾーンを抜け出そうとハードにプッシュしたウィリアムズのジョージ・ラッセルが13番手に上がり、アルファロメオ・レーシングのキミ・ライコネンも自己ベストタイムを刻んで14番手につけるが、アストンマーティンのセバスチャン・ベッテルはペースアップに失敗して18番手にとどまり、移籍後初の予選はQ1敗退となった。他に、16番手だったアルピーヌのエステバン・オコン、17番手のニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)、19番手と20番手だったハースF1勢が最初のセッションで姿を消している。
Q1のチェッカーフラッグが振られた直後にホームストレートでマゼピンがストップしてしまい、それに伴って黄旗が掲示されたため、ベッテルやオコンをはじめとするドライバーたちはその影響を受けた可能性が高い。また、スチュワードは黄旗掲示中にアタックラップを完了したドライバーのタイムを予選終了後に裁定、審議においていずれのドライバーも違反はなかったと判断され、予選順位に変動がないことが確認された。
Q1のトップ3はフェルスタッペン、角田、ハミルトンのまま終了し、インターバルを経て迎えたQ2はラッセルを除く14台がピットレーンのオープンとともにコースに向かった。レッドブル、アルファタウリ、メルセデス、マクラーレンの各車はミディアムタイヤを、それ以外はソフトタイヤを履いている。
1分30秒フラットを刻んでQ2のトップにつけたのはハミルトン。フェルスタッペンが0.233秒遅れの2番手、3番手のボッタスに次いで4番手にはマクラーレンのランド・ノリスが食い込み、5番手にソフトタイヤでアタックしたフェラーリのカルロス・サインツが入る。ミディアムタイヤを選んだアルファタウリのガスリーと角田は8番手と9番手の位置につけ、ペレスはターン4でコースリミットをオーバーしてしまい、タイムが抹消されている。
遅れて始動したラッセルが1分33秒430をマークして13番手に入り、他にアルファロメオ・レーシングの2台、ノータイムのダニエル・リカルド(マクラーレン)とペレスがノックアウトゾーンにいた。
一度ピットに戻った各車は新しいタイヤセットを装着してコースに向かい、フェルスタッペンがソフトタイヤに切り替える中、メルセデス、アルファタウリ、ペレスの5人はミディアムタイヤにこだわってアタックに挑んだが、ガスリーがペースアップに成功した一方で角田は思うようにラップをまとめられなかったのか1分31秒台にとどまり、一時は10番手につけるも最終的には13番手に後退してQ2敗退が決まった。
ソフトタイヤで好ペースを発揮したフェラーリコンビが1-2態勢を築いてQ2を締めくくり、1分30秒009をたたき出したカルロス・サインツがトップとはいえ、2番手のシャルル・ルクレールのタイムは0.001秒しか違わない。3番手にハミルトン、ノリスが4番手に飛び込み、ボッタスをはさんで6番手にリカルドがつけ、フェルスタッペン、ガスリー、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)、ランス・ストロール(アストンマーティン)がQ3進出を確定させている。
レッドブルドライバーとして初めての予選に挑んだペレスはストロールに0.035秒届かず11番手でノックアウトされ、12番手にアントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ・レーシング)、角田、キミ・ライコネン(アルファロメオ・レーシング)、ラッセルが15番手で予選を終えた。
ポールポジションを争うQ3はマクラーレン、メルセデス、サインツ、フェルスタッペン、ガスリーが早々にガレージを離れたが、ルクレール、アロンソ、ストロールの3人は序盤のアタックに参加せず最終局面に備えて待機を選んだ。フレッシュなソフトタイヤを履いたガスリーが1分30秒014を刻んで暫定トップに立った後、ハミルトンが1分29秒台に入れ、さらにフェルスタッペンが0.023秒速くラップをまとめてタイムシート最上位に名を刻む。4番手から7番手に並んだボッタス、サインツ、リカルド、ノリスはいずれもユーズドのソフトタイヤでクイックラップに臨んでいる。
待機組では最初にストロールが動き出し、すでにタイムを残した7名がピットに戻って無人となったコースでアタックを開始。1分30秒601を記録してひとまず6番手のポジションにつけた頃、他の9名が新しいソフトタイヤのセットを履いてアウトラップをスタートさせたが、団子状態で連なっていたため、前後のスペースを見いだしながらタイヤの熱入れに励むという難しい状況に対応する必要もあった。
その中で全セクターの最速をたたき出してパーフェクトラップをまとめたのがフェルスタッペンだ。1分28秒997を刻み、2番手以下に0.3秒以上のリードを築いて開幕戦のポールポジションを獲得。フロントローにはハミルトンが並び、ボッタスが3番手につけてディフェンディングチャンピオンの意地を見せるも、警戒していたレッドブルの速さにかなわず。
4番手にはルクレールが食い込み、ガスリー、リカルドとノリスのマクラーレンコンビに次いでサインツが8番手、アロンソとストロールが5列目のグリッドに並ぶことになった。
ホンダPU勢、ペレスは11番手、角田は13番手と期待した結果は出ませんでしたが、昨年までのメルセデス1強から本年は面白い状況になっています。
決勝がたのしみですね!
初日を合わせ、3回にわたって実施されたフリー走行でもフェルスタッペンがトップの座をキープしており、初日はマクラーレンとメルセデスがトップ3に陣取るも、土曜フリー走行ではアルファタウリのガスリーが3番手に食い込み、予選に向けて弾みをつけていた。
気温30度、路面温度35.2度、湿度42.4%のドライコンディションでスタートしたQ1はウィリアムズとハースF1の各車が真っ先にコースイン。ハースF1のミック・シューマッハとニキータ・マゼピンの2人は今回が初のF1予選だ。ウィリアムズの2人はソフトタイヤでアウトラップを終えてクイックラップに入るも、タイムを残さずにピットに引き上げた。一方、ハースF1はマゼピンがクイックラップでプッシュしすぎたのかスピンを喫してラップを断念したが、ミックは1分33秒861を刻んで最初のアタックを完了している。
Q1のスタートから5分ほどが経過すると他のドライバーたちも動き出し、新しいソフトタイヤに履き替えたウィリアムズ勢とマゼピンも合流した。すでに最初のアタックラップを走り終えていたミックはガレージに戻って次の走行に備えている。
20名のドライバーすべてのタイムが出そろった時点で1分30秒499を刻んだフェルスタッペンがトップに立ち、0.108秒差の好タイムで2番手に飛び込んだのはアルファタウリのルーキードライバー、角田裕毅だ。その角田に0.01秒差の3番手にはメルセデスのルイス・ハミルトンが控え、もう1台のアルファタウリを駆るガスリーが4番手、レッドブルのセルジオ・ペレスが5番手に並んでいた。トップから1秒差以内につけていたのは6番手のバルテリ・ボッタス(メルセデス)までで、7番手以下は1.1秒以上のリードを築かれている。
残り時間が少なくなる中、Q2進出を目指して下位グループのドライバーを中心に再度アタックに向かうが、トップ2のフェルスタッペンと角田に加えてガスリーは最初のタイムで十分と見てガレージにとどまった。
ノックアウトゾーンを抜け出そうとハードにプッシュしたウィリアムズのジョージ・ラッセルが13番手に上がり、アルファロメオ・レーシングのキミ・ライコネンも自己ベストタイムを刻んで14番手につけるが、アストンマーティンのセバスチャン・ベッテルはペースアップに失敗して18番手にとどまり、移籍後初の予選はQ1敗退となった。他に、16番手だったアルピーヌのエステバン・オコン、17番手のニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)、19番手と20番手だったハースF1勢が最初のセッションで姿を消している。
Q1のチェッカーフラッグが振られた直後にホームストレートでマゼピンがストップしてしまい、それに伴って黄旗が掲示されたため、ベッテルやオコンをはじめとするドライバーたちはその影響を受けた可能性が高い。また、スチュワードは黄旗掲示中にアタックラップを完了したドライバーのタイムを予選終了後に裁定、審議においていずれのドライバーも違反はなかったと判断され、予選順位に変動がないことが確認された。
Q1のトップ3はフェルスタッペン、角田、ハミルトンのまま終了し、インターバルを経て迎えたQ2はラッセルを除く14台がピットレーンのオープンとともにコースに向かった。レッドブル、アルファタウリ、メルセデス、マクラーレンの各車はミディアムタイヤを、それ以外はソフトタイヤを履いている。
1分30秒フラットを刻んでQ2のトップにつけたのはハミルトン。フェルスタッペンが0.233秒遅れの2番手、3番手のボッタスに次いで4番手にはマクラーレンのランド・ノリスが食い込み、5番手にソフトタイヤでアタックしたフェラーリのカルロス・サインツが入る。ミディアムタイヤを選んだアルファタウリのガスリーと角田は8番手と9番手の位置につけ、ペレスはターン4でコースリミットをオーバーしてしまい、タイムが抹消されている。
遅れて始動したラッセルが1分33秒430をマークして13番手に入り、他にアルファロメオ・レーシングの2台、ノータイムのダニエル・リカルド(マクラーレン)とペレスがノックアウトゾーンにいた。
一度ピットに戻った各車は新しいタイヤセットを装着してコースに向かい、フェルスタッペンがソフトタイヤに切り替える中、メルセデス、アルファタウリ、ペレスの5人はミディアムタイヤにこだわってアタックに挑んだが、ガスリーがペースアップに成功した一方で角田は思うようにラップをまとめられなかったのか1分31秒台にとどまり、一時は10番手につけるも最終的には13番手に後退してQ2敗退が決まった。
ソフトタイヤで好ペースを発揮したフェラーリコンビが1-2態勢を築いてQ2を締めくくり、1分30秒009をたたき出したカルロス・サインツがトップとはいえ、2番手のシャルル・ルクレールのタイムは0.001秒しか違わない。3番手にハミルトン、ノリスが4番手に飛び込み、ボッタスをはさんで6番手にリカルドがつけ、フェルスタッペン、ガスリー、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)、ランス・ストロール(アストンマーティン)がQ3進出を確定させている。
レッドブルドライバーとして初めての予選に挑んだペレスはストロールに0.035秒届かず11番手でノックアウトされ、12番手にアントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ・レーシング)、角田、キミ・ライコネン(アルファロメオ・レーシング)、ラッセルが15番手で予選を終えた。
ポールポジションを争うQ3はマクラーレン、メルセデス、サインツ、フェルスタッペン、ガスリーが早々にガレージを離れたが、ルクレール、アロンソ、ストロールの3人は序盤のアタックに参加せず最終局面に備えて待機を選んだ。フレッシュなソフトタイヤを履いたガスリーが1分30秒014を刻んで暫定トップに立った後、ハミルトンが1分29秒台に入れ、さらにフェルスタッペンが0.023秒速くラップをまとめてタイムシート最上位に名を刻む。4番手から7番手に並んだボッタス、サインツ、リカルド、ノリスはいずれもユーズドのソフトタイヤでクイックラップに臨んでいる。
待機組では最初にストロールが動き出し、すでにタイムを残した7名がピットに戻って無人となったコースでアタックを開始。1分30秒601を記録してひとまず6番手のポジションにつけた頃、他の9名が新しいソフトタイヤのセットを履いてアウトラップをスタートさせたが、団子状態で連なっていたため、前後のスペースを見いだしながらタイヤの熱入れに励むという難しい状況に対応する必要もあった。
その中で全セクターの最速をたたき出してパーフェクトラップをまとめたのがフェルスタッペンだ。1分28秒997を刻み、2番手以下に0.3秒以上のリードを築いて開幕戦のポールポジションを獲得。フロントローにはハミルトンが並び、ボッタスが3番手につけてディフェンディングチャンピオンの意地を見せるも、警戒していたレッドブルの速さにかなわず。
4番手にはルクレールが食い込み、ガスリー、リカルドとノリスのマクラーレンコンビに次いでサインツが8番手、アロンソとストロールが5列目のグリッドに並ぶことになった。
ホンダPU勢、ペレスは11番手、角田は13番手と期待した結果は出ませんでしたが、昨年までのメルセデス1強から本年は面白い状況になっています。
決勝がたのしみですね!
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