5日(土)、バクー市街地サーキットを舞台に実施されたシーズン第6戦アゼルバイジャンGP予選は3回のセッションを通して合計4回の赤旗が振られる波乱の展開となり、最終的にはフェラーリのルクレールが2戦連続でポールポジションを獲得した。
初日のフリー走行はレッドブルドライバーがトップに君臨し、フェラーリ勢がそれに続く好調ぶりをアピール。予選前に行われた土曜フリー走行は前戦モナコGPを制したレッドブルのフェルスタッペンがウオールにぶつかって早々とマシンを降りることとなり、初日にもトップ5入りを果たしていたアルファタウリのガスリーがタイムシート最上位に名を刻んでセッションを締めくくっている。ディフェンディングチャンピオンのハミルトン(メルセデス)が3番手タイムを残したとはいえ、他車のトウを得て残したベストタイムだったことから、モンテカルロ同様にメルセデスの苦戦が続くのではないかと予想されていた。
アクシデントに見舞われたフェルスタッペンのマシンは多少なりともダメージがあったが、予選が始まるまでには修復作業を完了している。
Q1は気温26.8℃、路面温度50.7℃、湿度43.9%のドライコンディションでスタートし、ルクレールを先頭に、ピットレーンオープン前から行列をなしていた多くのドライバーがコースになだれ込んでいく。大半はソフトタイヤを履いているが、メルセデスの2台はミディアムタイヤを装着して最初のランに臨んでいる。ピレリは2年ぶりの開催となるバクーの一戦にC3からC5の最も柔らかい組み合わせのコンパウンドを用意しており、初日を終えた時点では3種類ともレースに重要なタイヤになるとの見方を示していた。
ルクレールが最初のクイックラップを走り終えた直後、アストンマーティンのストロールが市街地コース特有のウオールの餌食となり、右フロントサスペンションに大きなダメージを受けてストップしてしまう。ストロールにケガはないようで自力でコックピットを離脱したが、無線では悔しさをにじませながらチームに「申し訳ない」と謝罪していた。
黄旗が振られた後に赤旗中断となり、セッションは残り14分01秒で時計が止められた。この時点ではまだ1分42秒532を刻んだルクレールしかタイムを残していない。土曜フリー走行終盤にトラブルを抱えてコース上で停止したラッセルのパワーユニット交換を急ぐウィリアムズ陣営にとっては時間を稼げる好機となり、約11分の中断を経てQ1が再開されたときにはハースF1のシューマッハに次いで2番目にコースインしていった。
ほとんどのドライバーがアウトラップを走り終えただけだったことから、最初に履いていたタイヤセットで出陣したものの、メルセデスは2人のドライバーともにミディアムからソフトに切り替えてコースに送り出している。
フェルスタッペンが1分41秒760を刻んでトップに躍り出た後、ペレスも0.208秒差のタイムで2番手に食い込み、フェラーリのサインツとルクレールが3番手と4番手に続く中、ガスリーやメルセデス勢らがクイックラップを走っていたところ、アルファロメオ・レーシングのジョビナッツィがストロールと同じくターン15の出口でバリアに突進してしまい、再び赤旗が振られる。ストロールよりも激しくクラッシュを喫したジョビナッツィだが、無事にマシンを降りている。
アタックラップを完了できたのはルクレールを含めて10名。フェルスタッペンをトップにペレス、サインツ、ルクレール、オコン(アルピーヌ)、ベッテル(アストンマーティン)、アロンソ(アルピーヌ)、ラッセル、シューマッハ、マゼピン(ハースF1)が10番手につけていた。
9分を残して再びピットレーンがオープンになると、すでに予選を終えているストロールとジョビナッツィ以外ではオコンがガレージにとどまった以外はコースに向かい、多くはユーズドのタイヤセットでもう一度クイックラップに挑んでいる。
セッション再開のタイミングでレースコントロールはマクラーレンのノリスが赤旗に際して手順に問題があった可能性があるとして審議対象になっていると発表。リプレー映像で確認できるところでは、赤旗が掲示された際にピットレーン入り口手前に近づいていたノリスは、無線でチームにピットインするかどうかを確認するも、やり取りしている間に入れるタイミングを逃してしまい、走り続けてしまったことが問題視されたようだ。この一件は予選後に聴取の上、裁定が下ることになっている。
ノータイムだった面々も順にタイムを刻んでいき、残り1分を切ってコントロールラインを通過したハミルトンが1分41秒175を記録、全体のベストタイムを更新した。2番手に下がったフェルスタッペンよりも0.215秒速くラップをまとめており、とりわけセクター3のペースが好調だ。
2度の赤旗中断を経て終了したQ1ではラティフィ(ウィリアムズ)とハースF1の2台がノックアウトされ、クラッシュしたストロールとジョビナッツィとともにレースを後方からスタートすることになった。
15分間で争われたQ2はベッテルが先頭でコースに入り、ライバルたちが続いていくが、ベッテルは最初にガレージを出発したペレスとフェルスタッペンの前に飛び込む形となってしまい、冷や汗をかいたペレスが無線で怒りをぶつけていた。アルファタウリとアルファロメオ・レーシングのライコネンは少し遅れて始動したものの、ラッセルはライバルたちがタイムシートに名前を刻み始めてもコースに姿を見せていない。
Q2序盤は1分41秒630をマークしたペレスがトップに立つも、1,000分の4秒差でハミルトンが2番手、さらに3番手のルクレールもペレスに0.029秒遅れだったほか、トップ5に並んだサインツとフェルスタッペン、6番手のノリスを含めてもギャップは0.2秒以下と超接近戦の展開だった。ただ、フェルスタッペンは2度目のアタックラップで1分41秒625にペースアップしてペレスのタイムを1,000分の5秒上回り、最速タイムを塗り替えている。これで上位3台が0.01秒以内の状態となり、サインツとノリスに次ぐ7番手につけたガスリーはトップに0.3秒差だった。
しかしながら、オーダーの入れ替わりはこれにとどまらず、1分41秒654を刻んだ角田裕毅(アルファタウリ)が4番手に飛び込み、トップ5のギャップが0.01秒以内になるという、さらなる混戦模様を呈す。
一方、ノックアウトゾーンにはベッテル、オコン、リカルド(マクラーレン)、ライコネン、ラッセルの名前が並ぶも、10番手につけていたアロンソと11番手のベッテルのタイムは0.029秒の違いしかなく、9番手のボッタス(メルセデス)とも0.118秒差だった。
各車が新品のタイヤセットを投入して予選トップ10入りをかけた最後のバトルに臨んだものの、リカルドがターン3でバリアに突進して赤旗が振られる。セッションは1分29秒を残していたが、再開されることなくQ2終了が宣言された。わずかな差でQ3進出を逃したベッテルは赤旗終了と結果を聞いて思わず叫び声を挙げていた。
Q2で予選を終えることになったのは11番手のベッテルほか、オコン、リカルド、ライコネン、ラッセルだ。激戦のトップ10はフェルスタッペン、ペレス、ハミルトン、角田、ルクレール、サインツ、ノリス、ガスリー、ボッタス、アロンソのオーダーでQ3に進んでいる。
超接近戦が予想されたQ3はメルセデス勢がまっさきにガレージを離れ、フェラーリも2台同時に出陣、アルファタウリの2人を除く8人がアウトラップをスタートさせた。Q3最初のアタックで最速タイムを刻んだのはルクレール。1分41秒218をマークし、0.345秒差でフェルスタッペンが2番手、サインツ、ノリス、ペレス、アロンソと続いた。メルセデスの2台はプレップラップを挟んでペースを上げたため、他の6台に遅れてペースアップしており、ハミルトンがルクレールに0.232秒遅れのタイムで2番手に飛び込んだが、ボッタスは思うようにラップをまとめられず1.4秒差の8番手にとどまった。
メルセデス勢がアタックラップを完了した頃にはアルファタウリの2台も出陣し、セクター1の最速タイムをたたき出したガスリーは1分41秒565で4番手、角田は8番手に入った。
全長6kmを誇るバクー市街地サーキットだが、ポールポジションをかけたラストアタックの前には10台がほぼ連なるようになってしまい、各車とも前後のスペースを見いだしながらタイヤの準備に励むというチャレンジングな状況だった。
それでも、10台が時間内にラストアタックをスタートさせたものの、角田がターン3でクラッシュを喫し、すぐ後ろを走っていたサインツが急ブレーキを強いられた結果、タイヤをロックアップしてエスケープゾーンに突っ込み、こちらもマシンにダメージを負っている。セッションはそのまま終了し、誰もタイムを更新できなかったことからルクレールが前戦のモナコに続いてポールシッターに輝いた。
今週末は苦戦を強いられていたハミルトンが2番手をキープしてフロントローを確保、ラストアタックにかけていたフェルスタッペンは赤旗終了によってあきらめざるを得ずに3番手となった。4番手以下はガスリー、サインツ、ノリス、ペレス、角田、アロンソ、ボッタスが10番手だ。
6番手のノリスがグリッド降格ペナルティが科されたため、角田は7番手スタートとなります。
ホンダPU勢が、4台とも7番手スタートという好条件で、フェルスタッペンの優勝はもちろん、表彰台独占の夢ではありませんね!
初日のフリー走行はレッドブルドライバーがトップに君臨し、フェラーリ勢がそれに続く好調ぶりをアピール。予選前に行われた土曜フリー走行は前戦モナコGPを制したレッドブルのフェルスタッペンがウオールにぶつかって早々とマシンを降りることとなり、初日にもトップ5入りを果たしていたアルファタウリのガスリーがタイムシート最上位に名を刻んでセッションを締めくくっている。ディフェンディングチャンピオンのハミルトン(メルセデス)が3番手タイムを残したとはいえ、他車のトウを得て残したベストタイムだったことから、モンテカルロ同様にメルセデスの苦戦が続くのではないかと予想されていた。
アクシデントに見舞われたフェルスタッペンのマシンは多少なりともダメージがあったが、予選が始まるまでには修復作業を完了している。
Q1は気温26.8℃、路面温度50.7℃、湿度43.9%のドライコンディションでスタートし、ルクレールを先頭に、ピットレーンオープン前から行列をなしていた多くのドライバーがコースになだれ込んでいく。大半はソフトタイヤを履いているが、メルセデスの2台はミディアムタイヤを装着して最初のランに臨んでいる。ピレリは2年ぶりの開催となるバクーの一戦にC3からC5の最も柔らかい組み合わせのコンパウンドを用意しており、初日を終えた時点では3種類ともレースに重要なタイヤになるとの見方を示していた。
ルクレールが最初のクイックラップを走り終えた直後、アストンマーティンのストロールが市街地コース特有のウオールの餌食となり、右フロントサスペンションに大きなダメージを受けてストップしてしまう。ストロールにケガはないようで自力でコックピットを離脱したが、無線では悔しさをにじませながらチームに「申し訳ない」と謝罪していた。
黄旗が振られた後に赤旗中断となり、セッションは残り14分01秒で時計が止められた。この時点ではまだ1分42秒532を刻んだルクレールしかタイムを残していない。土曜フリー走行終盤にトラブルを抱えてコース上で停止したラッセルのパワーユニット交換を急ぐウィリアムズ陣営にとっては時間を稼げる好機となり、約11分の中断を経てQ1が再開されたときにはハースF1のシューマッハに次いで2番目にコースインしていった。
ほとんどのドライバーがアウトラップを走り終えただけだったことから、最初に履いていたタイヤセットで出陣したものの、メルセデスは2人のドライバーともにミディアムからソフトに切り替えてコースに送り出している。
フェルスタッペンが1分41秒760を刻んでトップに躍り出た後、ペレスも0.208秒差のタイムで2番手に食い込み、フェラーリのサインツとルクレールが3番手と4番手に続く中、ガスリーやメルセデス勢らがクイックラップを走っていたところ、アルファロメオ・レーシングのジョビナッツィがストロールと同じくターン15の出口でバリアに突進してしまい、再び赤旗が振られる。ストロールよりも激しくクラッシュを喫したジョビナッツィだが、無事にマシンを降りている。
アタックラップを完了できたのはルクレールを含めて10名。フェルスタッペンをトップにペレス、サインツ、ルクレール、オコン(アルピーヌ)、ベッテル(アストンマーティン)、アロンソ(アルピーヌ)、ラッセル、シューマッハ、マゼピン(ハースF1)が10番手につけていた。
9分を残して再びピットレーンがオープンになると、すでに予選を終えているストロールとジョビナッツィ以外ではオコンがガレージにとどまった以外はコースに向かい、多くはユーズドのタイヤセットでもう一度クイックラップに挑んでいる。
セッション再開のタイミングでレースコントロールはマクラーレンのノリスが赤旗に際して手順に問題があった可能性があるとして審議対象になっていると発表。リプレー映像で確認できるところでは、赤旗が掲示された際にピットレーン入り口手前に近づいていたノリスは、無線でチームにピットインするかどうかを確認するも、やり取りしている間に入れるタイミングを逃してしまい、走り続けてしまったことが問題視されたようだ。この一件は予選後に聴取の上、裁定が下ることになっている。
ノータイムだった面々も順にタイムを刻んでいき、残り1分を切ってコントロールラインを通過したハミルトンが1分41秒175を記録、全体のベストタイムを更新した。2番手に下がったフェルスタッペンよりも0.215秒速くラップをまとめており、とりわけセクター3のペースが好調だ。
2度の赤旗中断を経て終了したQ1ではラティフィ(ウィリアムズ)とハースF1の2台がノックアウトされ、クラッシュしたストロールとジョビナッツィとともにレースを後方からスタートすることになった。
15分間で争われたQ2はベッテルが先頭でコースに入り、ライバルたちが続いていくが、ベッテルは最初にガレージを出発したペレスとフェルスタッペンの前に飛び込む形となってしまい、冷や汗をかいたペレスが無線で怒りをぶつけていた。アルファタウリとアルファロメオ・レーシングのライコネンは少し遅れて始動したものの、ラッセルはライバルたちがタイムシートに名前を刻み始めてもコースに姿を見せていない。
Q2序盤は1分41秒630をマークしたペレスがトップに立つも、1,000分の4秒差でハミルトンが2番手、さらに3番手のルクレールもペレスに0.029秒遅れだったほか、トップ5に並んだサインツとフェルスタッペン、6番手のノリスを含めてもギャップは0.2秒以下と超接近戦の展開だった。ただ、フェルスタッペンは2度目のアタックラップで1分41秒625にペースアップしてペレスのタイムを1,000分の5秒上回り、最速タイムを塗り替えている。これで上位3台が0.01秒以内の状態となり、サインツとノリスに次ぐ7番手につけたガスリーはトップに0.3秒差だった。
しかしながら、オーダーの入れ替わりはこれにとどまらず、1分41秒654を刻んだ角田裕毅(アルファタウリ)が4番手に飛び込み、トップ5のギャップが0.01秒以内になるという、さらなる混戦模様を呈す。
一方、ノックアウトゾーンにはベッテル、オコン、リカルド(マクラーレン)、ライコネン、ラッセルの名前が並ぶも、10番手につけていたアロンソと11番手のベッテルのタイムは0.029秒の違いしかなく、9番手のボッタス(メルセデス)とも0.118秒差だった。
各車が新品のタイヤセットを投入して予選トップ10入りをかけた最後のバトルに臨んだものの、リカルドがターン3でバリアに突進して赤旗が振られる。セッションは1分29秒を残していたが、再開されることなくQ2終了が宣言された。わずかな差でQ3進出を逃したベッテルは赤旗終了と結果を聞いて思わず叫び声を挙げていた。
Q2で予選を終えることになったのは11番手のベッテルほか、オコン、リカルド、ライコネン、ラッセルだ。激戦のトップ10はフェルスタッペン、ペレス、ハミルトン、角田、ルクレール、サインツ、ノリス、ガスリー、ボッタス、アロンソのオーダーでQ3に進んでいる。
超接近戦が予想されたQ3はメルセデス勢がまっさきにガレージを離れ、フェラーリも2台同時に出陣、アルファタウリの2人を除く8人がアウトラップをスタートさせた。Q3最初のアタックで最速タイムを刻んだのはルクレール。1分41秒218をマークし、0.345秒差でフェルスタッペンが2番手、サインツ、ノリス、ペレス、アロンソと続いた。メルセデスの2台はプレップラップを挟んでペースを上げたため、他の6台に遅れてペースアップしており、ハミルトンがルクレールに0.232秒遅れのタイムで2番手に飛び込んだが、ボッタスは思うようにラップをまとめられず1.4秒差の8番手にとどまった。
メルセデス勢がアタックラップを完了した頃にはアルファタウリの2台も出陣し、セクター1の最速タイムをたたき出したガスリーは1分41秒565で4番手、角田は8番手に入った。
全長6kmを誇るバクー市街地サーキットだが、ポールポジションをかけたラストアタックの前には10台がほぼ連なるようになってしまい、各車とも前後のスペースを見いだしながらタイヤの準備に励むというチャレンジングな状況だった。
それでも、10台が時間内にラストアタックをスタートさせたものの、角田がターン3でクラッシュを喫し、すぐ後ろを走っていたサインツが急ブレーキを強いられた結果、タイヤをロックアップしてエスケープゾーンに突っ込み、こちらもマシンにダメージを負っている。セッションはそのまま終了し、誰もタイムを更新できなかったことからルクレールが前戦のモナコに続いてポールシッターに輝いた。
今週末は苦戦を強いられていたハミルトンが2番手をキープしてフロントローを確保、ラストアタックにかけていたフェルスタッペンは赤旗終了によってあきらめざるを得ずに3番手となった。4番手以下はガスリー、サインツ、ノリス、ペレス、角田、アロンソ、ボッタスが10番手だ。
6番手のノリスがグリッド降格ペナルティが科されたため、角田は7番手スタートとなります。
ホンダPU勢が、4台とも7番手スタートという好条件で、フェルスタッペンの優勝はもちろん、表彰台独占の夢ではありませんね!
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