16日(日)、数多くの名勝負が生まれ、幾多の激
戦が繰り広げられてきた歴史あるクラッシック
サーキット、シルバーストーンを舞台に2017年FIA
F1世界選手権第10戦イギリスGP決勝レースが開
催され、メルセデスのハミルトンがポール・トゥ・
ウィンを達成した。
土曜日に実施された予選はウェット路面からダン
プ、ドライへとコースコンディションが変化する中、
最も状態が良くなったQ3終盤の最終局面で完璧
なラップをまとめたハミルトンが1分26秒600をた
たき出し、コースレコードを更新すると共にポール
ポジションを獲得。2番手には0.547秒差でライコ
ネン(フェラーリ)が入り、相棒のベッテルが3番手
に食い込んだ。4番手タイムだったメルセデスの
ボッタスはギアボックス交換に伴うペナルティでス
タート位置は9番グリッドに下がる。
ボッタス同様に、ギアボックスを新しくして予選に
挑んだレッドブルのリカルドはQ1の走行中にトラ
ブルに見舞われ、MGU-Hを新品と交換してレー
スに挑むことになった。これが今季5基目を数え
ることからギアボックス交換と合わせて15グリッド
降格処分を受けたが、予選20番手だったためグ
リッドは最後列に変わりない。
最後尾スタートは”フルスケール”のエンジン交換
を経てチームの母国グランプリに挑むことになっ
たマクラーレンのアロンソだ。複数のエンジンコン
ポーネントを投入しており、ペナルティの合計は
30グリッド降格となった。
全長5.891㎞のシルバーストン・サーキットで行わ
れたレースは52周で争われる予定だったが、フォーメ―ションラップでルノーのパーマーがトラ
ブルを抱えて停車し、エキストラフォーメーション
ラップの措置が取られたため、51周のバトルと
なった。気温21℃、路面温度28℃、湿度71%のド
ライコンディションでスタート時刻を迎え、シグナ
ル消灯と同時に各車が一気にターン1へと駆け抜
けた。
出だしが遅れたベッテルをレッドブルのフェルス
タッペンが追い抜い、3番手と4番手のポジション
が入れ替わったオープニングラップではトロ・ロッ
ソのクビアトとサインツが同士討ちを喫し、サイン
ツはダメージを負ってその場でマシンを降りてい
る。クビアトはピットにたどり着き、タイヤを交換し
て隊列に戻ったが、サインツのマシン撤去のた
め、セーフティカーが入った。
4周目の最後にセーフティカーが解除されて迎え
たリスタートでは12番手までポジションを上げて
いたリカルドが混み合うコース上の争い中に飛び
出してしまい、最後尾の18番手まで後退する。そ
れでもペース差を生かして次々にオーバーテイク
を披露し、13周目に入る頃にはウィリアムズのス
トロールとバトルを繰り広げていたアロンソをかわ
して13番手に上がり、すぐにストロールも料理して
12番手に浮上した。
スタートでフェルスタッペンに先行されたベッテルはボッタスの接近を受けてオーバーテイクを仕掛
けていくが、フェルスタッペンの防御にあって前に
出られず、ついにボッタスが背中をとらえ、レッド
ブル、フェラーリ、メルセデスの三つ巴のバトルへ
と発展している。
中々フェルスタッペンを追い抜けないベッテルは
19周目にピットストップを敢行。スーパーソフトか
らソフトのタイヤセットに交換して6番手の位置で
コースに戻っている。その次のラップにはレッドブ
ルも動き、フェルスタッペンのタイヤをソフトに替
えてコースへと送り出すが、タイヤ交換に若干手
間取ってしまい、ベッテルに逆転を許した。
2番手を走っていたライコネンが25周目に入るタイ
ミングでソフトタイヤに交換すると、次の周回でハ
ミルトンも第2スティントに移る。ソフトタイヤに履き替えたハミルトンは戦略の異なるボッタスの前で
コースに復帰し、リーダーの座をキープしている。
その後、ハミルトンが33周目に入ったところでボッ
タスがタイヤ交換に向かい、第1スティントを続け
ていたリカルドも最初で最後のピットストップを完
了した。ボッタスはスーパーソフトからソフトに履
き替えている。
フレッシュタイヤを手に入れたボッタスは快調に
飛ばしてベッテルを追いかけ、5秒近くあった
ギャップは44周目には1秒以下となり、ストウへの
飛び込みでアウトサイドから追い抜きを仕掛けた
ボッタスだったが、ここはベッテルが踏ん張ってポ
ジションを守った。しかしながら、ペースの良い
ボッタスはハンガーストレートでベッテルのサイド
に並ぶと、一気に加速してオーバーテイクを成功
させている。
前が開けたボッタスはさらにペースを上げてファ
ステストラップを連発。1周あたり0.5秒ほど速いタ
イムで2番手を行くライコネンを追った。残り3周を
切ってライコネンのタイヤが悲鳴を上げ、緊急
ピットインを強いられてボッタスが2番手に浮上す
る。フェルスタッペンも同様に急遽タイヤ交換を
行ってコースに戻り、終盤に上位勢のポジション
が入れ替わった。
ライコネンとフェルスタッペンのピットインで3番手
に上がったベッテルをパンクチャーが襲ったのは
ラスト2周に入ってから。なんとかピットにたどり着
いた頃にはハミルトンがファイナルラップに突入
していたものの、タイヤ交換を済ませたベッテル
はハミルトンの前でコースに戻って最後の1周を
走り切った。
結果、ポール・トゥ・ウィンを決めたハミルトンに続
く2位でチェッカーを受けたのはチームメイトの
ボッタス。3位でライコネンがゴールし、タイヤトラ
ブルがありながらも何とか表彰台を確保してい
る。
4位以下、入賞はフェルスタッペン、リカルド、ヒュ
ルケンベルグ、ベッテル、オコン、ペレス、マッサ
だった。
マクラーレンはバンド―ルンがマッサから4秒遅れ
の11位完走。アロンソはレース中盤にパワーロス
を訴えてガレージに収め、リタイヤを喫している。
中々、結果が出ないマクラーレン・ホンダですが、
次戦ハンガリーGPに期待しましょう!
戦が繰り広げられてきた歴史あるクラッシック
サーキット、シルバーストーンを舞台に2017年FIA
F1世界選手権第10戦イギリスGP決勝レースが開
催され、メルセデスのハミルトンがポール・トゥ・
ウィンを達成した。
土曜日に実施された予選はウェット路面からダン
プ、ドライへとコースコンディションが変化する中、
最も状態が良くなったQ3終盤の最終局面で完璧
なラップをまとめたハミルトンが1分26秒600をた
たき出し、コースレコードを更新すると共にポール
ポジションを獲得。2番手には0.547秒差でライコ
ネン(フェラーリ)が入り、相棒のベッテルが3番手
に食い込んだ。4番手タイムだったメルセデスの
ボッタスはギアボックス交換に伴うペナルティでス
タート位置は9番グリッドに下がる。
ボッタス同様に、ギアボックスを新しくして予選に
挑んだレッドブルのリカルドはQ1の走行中にトラ
ブルに見舞われ、MGU-Hを新品と交換してレー
スに挑むことになった。これが今季5基目を数え
ることからギアボックス交換と合わせて15グリッド
降格処分を受けたが、予選20番手だったためグ
リッドは最後列に変わりない。
最後尾スタートは”フルスケール”のエンジン交換
を経てチームの母国グランプリに挑むことになっ
たマクラーレンのアロンソだ。複数のエンジンコン
ポーネントを投入しており、ペナルティの合計は
30グリッド降格となった。
全長5.891㎞のシルバーストン・サーキットで行わ
れたレースは52周で争われる予定だったが、フォーメ―ションラップでルノーのパーマーがトラ
ブルを抱えて停車し、エキストラフォーメーション
ラップの措置が取られたため、51周のバトルと
なった。気温21℃、路面温度28℃、湿度71%のド
ライコンディションでスタート時刻を迎え、シグナ
ル消灯と同時に各車が一気にターン1へと駆け抜
けた。
出だしが遅れたベッテルをレッドブルのフェルス
タッペンが追い抜い、3番手と4番手のポジション
が入れ替わったオープニングラップではトロ・ロッ
ソのクビアトとサインツが同士討ちを喫し、サイン
ツはダメージを負ってその場でマシンを降りてい
る。クビアトはピットにたどり着き、タイヤを交換し
て隊列に戻ったが、サインツのマシン撤去のた
め、セーフティカーが入った。
4周目の最後にセーフティカーが解除されて迎え
たリスタートでは12番手までポジションを上げて
いたリカルドが混み合うコース上の争い中に飛び
出してしまい、最後尾の18番手まで後退する。そ
れでもペース差を生かして次々にオーバーテイク
を披露し、13周目に入る頃にはウィリアムズのス
トロールとバトルを繰り広げていたアロンソをかわ
して13番手に上がり、すぐにストロールも料理して
12番手に浮上した。
スタートでフェルスタッペンに先行されたベッテルはボッタスの接近を受けてオーバーテイクを仕掛
けていくが、フェルスタッペンの防御にあって前に
出られず、ついにボッタスが背中をとらえ、レッド
ブル、フェラーリ、メルセデスの三つ巴のバトルへ
と発展している。
中々フェルスタッペンを追い抜けないベッテルは
19周目にピットストップを敢行。スーパーソフトか
らソフトのタイヤセットに交換して6番手の位置で
コースに戻っている。その次のラップにはレッドブ
ルも動き、フェルスタッペンのタイヤをソフトに替
えてコースへと送り出すが、タイヤ交換に若干手
間取ってしまい、ベッテルに逆転を許した。
2番手を走っていたライコネンが25周目に入るタイ
ミングでソフトタイヤに交換すると、次の周回でハ
ミルトンも第2スティントに移る。ソフトタイヤに履き替えたハミルトンは戦略の異なるボッタスの前で
コースに復帰し、リーダーの座をキープしている。
その後、ハミルトンが33周目に入ったところでボッ
タスがタイヤ交換に向かい、第1スティントを続け
ていたリカルドも最初で最後のピットストップを完
了した。ボッタスはスーパーソフトからソフトに履
き替えている。
フレッシュタイヤを手に入れたボッタスは快調に
飛ばしてベッテルを追いかけ、5秒近くあった
ギャップは44周目には1秒以下となり、ストウへの
飛び込みでアウトサイドから追い抜きを仕掛けた
ボッタスだったが、ここはベッテルが踏ん張ってポ
ジションを守った。しかしながら、ペースの良い
ボッタスはハンガーストレートでベッテルのサイド
に並ぶと、一気に加速してオーバーテイクを成功
させている。
前が開けたボッタスはさらにペースを上げてファ
ステストラップを連発。1周あたり0.5秒ほど速いタ
イムで2番手を行くライコネンを追った。残り3周を
切ってライコネンのタイヤが悲鳴を上げ、緊急
ピットインを強いられてボッタスが2番手に浮上す
る。フェルスタッペンも同様に急遽タイヤ交換を
行ってコースに戻り、終盤に上位勢のポジション
が入れ替わった。
ライコネンとフェルスタッペンのピットインで3番手
に上がったベッテルをパンクチャーが襲ったのは
ラスト2周に入ってから。なんとかピットにたどり着
いた頃にはハミルトンがファイナルラップに突入
していたものの、タイヤ交換を済ませたベッテル
はハミルトンの前でコースに戻って最後の1周を
走り切った。
結果、ポール・トゥ・ウィンを決めたハミルトンに続
く2位でチェッカーを受けたのはチームメイトの
ボッタス。3位でライコネンがゴールし、タイヤトラ
ブルがありながらも何とか表彰台を確保してい
る。
4位以下、入賞はフェルスタッペン、リカルド、ヒュ
ルケンベルグ、ベッテル、オコン、ペレス、マッサ
だった。
マクラーレンはバンド―ルンがマッサから4秒遅れ
の11位完走。アロンソはレース中盤にパワーロス
を訴えてガレージに収め、リタイヤを喫している。
中々、結果が出ないマクラーレン・ホンダですが、
次戦ハンガリーGPに期待しましょう!
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