20代のころの『男の魅力』をもう一度呼び覚まそう

1997年に心筋梗塞を患い、2006年までEDだった私。
2007年にある漢方に出会い、37歳差の彼女をゲット。

オーストリアGP-決勝

2021-07-05 08:44:06 | F1レース
4日(日)にレッドブル・リンクを舞台に開催されたシーズン第9戦オーストリアGP決勝レースはレッドブルのフェルスタッペンが優勝し、チームの母国グランプリで2戦連続、フランスGPから数えて3戦連続のポール・トゥ・ウインを達成した。レッドブル・ホンダにとってはモナコGPから続く連勝を5に伸ばしている。



白熱のバトルが繰り広げられた予選はフェルスタッペンが1分03秒720を刻んでポールポジションを獲得し、0.048秒差の2番手にはマクラーレンのノリスが食い込むパフォーマンスを見せている。3番手にはもう1台のレッドブルを駆るペレスが入り、メルセデス勢はハミルトンとボッタスが4番手と5番手にとどまった。

予選を8番手で終えたアストンマーティンのベッテルがQ2終盤に他車の走行を妨害したとして3グリッド降格処分を受けたため、予選9番手だったウィリアムズのラッセル、10番手タイムを残したベッテルの相棒ストロール、11番手でQ2敗退を喫したフェラーリのサインツがそれぞれ予選順位よりひとつ前のグリッドに繰り上がっている。ラッセルはグリッドに向かうラップでリアに違和感があると訴えていたが、チームが素早く調査・対応した結果、無事にコックピットに収まってスタートを迎えた。

先週末同様に降雨の予報もありながら、曇り空の下、気温20.8℃、路面温度33.4℃、湿度51.1%でフォーメーションラップが始まったオーストリアGPは全長4.318kmのコースを71周で争い、タイヤ選択が自由でありながらトップ10スタートのチャンスを得たサインツがハードタイヤをチョイス、12番グリッドに並んだ相棒のルクレールがユーズドのミディアムタイヤ、それ以降のドライバーは多くが新品のミディアムを履く中、アルファロメオ・レーシングのライコネンがハードのセットで第1スティントに臨んでいる。

各車の蹴り出しに注目が集まったスタートはフェルスタッペンがリードを死守し、ノリスが2番手をキープ、ハミルトン対策をきっちり決めたペレスが3番手を守ってターン1を駆け抜ける。ラッセルやサインツがいくつかポジションを落とした一方、ユーズドのソフトを履いていたベッテルは11番手から9番手に上がって入賞圏内に返り咲いており、ミディアムのラッセルやハードを選んだサインツは出だしにやや手こずってしまったようだ。

オープニングラップで戦線離脱を余儀なくされたのはアルピーヌのオコン。ターン3でアウトサイドの左側にシューマッハ(ハースF1)、インサイドの右側にジョビナッツィ(アルファロメオ・レーシング)を抱えたオコンは、サンドイッチされた状態で右フロントタイヤがジョビナッツィの左リアとぶつかり、サスペンションにダメージを受けて走行を続けられなくなった。コース脇にマシンを止めたことでセーフティカーに出動命令が下り、オコンと接触したジョビナッツィが緊急ピットインしてタイヤをハードに交換している。

3周目の終わりにセーフティカーが解除され、フェルスタッペンが早々に加速して集団を飛び抜ける中、ノリスとペレスが激しいポジション争いを繰り広げながら、後方のメルセデス勢もチャンスがあればとスキを狙う状態で数コーナーを走行したが、ターン4でアウト側にいたペレスがグラベルに乗り上げて大きくポジションを落としてしまう。メルセデス勢も一度はボッタスがハミルトンの前に出るも、ペレスがコースオフしたあたりでハミルトンがボッタスを抜き返している。

ペレスはなんとかコントロールを保ってコース復帰したものの、ポジションは10番手まで後退。ノリスとペレスの一件はレースが3分の1ほど終了した頃にスチュワードの審議対象になっていることが公表され、他のドライバーをコース外に押し出したとして5秒のタイムペナルティを受けている。

8周目に入ってリードを3.3秒に広げるフェルスタッペンを先頭に、ノリス、ハミルトン、ボッタス、アルファタウリのガスリーと角田が5番手と6番手に並び、ストロール、ベッテル、リカルド(マクラーレン)が9番手を走っていた。ノリスはレースペースで優位と見られていたメルセデス勢を懸命に抑え込んでおり、優勝争いにからみたいハミルトンやボッタスはノリスよりも速いラップタイムを刻みながらも追い抜きの機会を作れず、序盤はがまんのレースが続く。

予定外のピットストップを強いられた陣営を除き、ピットレーンで最初に動きを見せたのは2台ともがソフトスタートだったアルファタウリ。13周目に入るタイミングで角田がピットに向かってソフトからハードに履き替え、まだフィールド全体が接近していたため、ピットストップ前に6番手を走っていた角田は19番手の位置で第2スティントをスタートさせている。アルファタウリは次のラップでガスリーのタイヤ交換も完了し、角田の前の18番手でコース復帰した。ただ、角田はピットエントリーの白線を越えた可能性があるとして審議対象となり、後に5秒のタイムペナルティを受けている。

アルファタウリに遅れてアストンマーティンもストロール、ベッテルの順で最初のピットストップを完了し、20周目のポジションはガスリーが14番手、ハースF1のシューマッハをはさんで角田が16番手、その後ろにストロールとベッテルが並んでいたが、数周後には3人ともミックを料理している。

上位勢のオーダーにも変化が見られ、ハミルトンがノリスをかわして2番手に上がり、10秒前を行くフェルスタッペンを追いかける展開に持ち込んだ。ハミルトンに抜かれたノリスは徐々にギャップをつけられ、ペナルティが控えていることを考えると少しでもボッタスとの差を開けておきたかったが、2.5秒前後あったリードは少しずつ少なくなっていく。それでも、2人は31周目の同じタイミングでピットに入り、ペナルティを消化するノリスの脇をすり抜けたボッタスが3番手に浮上、遅れてピットアウトしたノリスは3秒差の4番手でコースに戻っている。

他にもリカルドが最初で最後のピットストップでミディアムからハードに交換、ガスリーの3秒ほど後方で隊列に復帰しており、ウィリアムズのラティフィに引っかかっていた角田はリカルドにオーバーカットを許してしまった。

次の周回でハミルトンもミディアムからハードに履き替えたのを見てレッドブルがフェルスタッペンを呼び入れ、ハードタイヤを履かせてコースに送り出す。トップ4のオーダーは変わらずフェルスタッペンが先頭、13秒差の位置にハミルトン、そこから4秒以上遅れてボッタス、3秒後方をノリスが走っていた。

レーススタートにハードを選んだライコネンがピットに向かったのはレースの折り返し地点を過ぎて2周後だったが、同じタイヤ戦略だったサインツはステイアウトを続けて5番手を走り、ガスリー、リカルド、ペレス、ルクレール、角田がポイント圏内につけていた。ガスリーからルクレールまでは1秒前後のギャップで隊列を組んでおり、41周目にルクレールがペレスにオーバーテイクを仕掛けたところ、ターン4で今度はペレスがルクレールをコース外に押し出す格好となり、スチュワードの審議の結果、ペレスに5秒のタイムペナルティが科された。

第2スティントに選んだハードで32周を走っていたガスリーは47周目に2回目のタイヤ交換で新しいハードタイヤに履き替える。前が開けてクリアエアを得たリカルドの後方では、ペレスとルクレールがコンマ数秒差の攻防戦を続けており、サイド・バイ・サイドのバトルのさなか、ターン6で再びルクレールがコースを飛び出してしまい、他車をコース外に押しやったとしてペレスに再度の5秒ペナルティが下っている。

長い第1スティントを終えたサインツがようやくピットインしたのは49周目。ユーズドのミディアムタイヤに履き替え、相棒ルクレールの9秒後ろ、角田より1.5秒前の8番手でコース復帰した。その角田も52周を走り終えたところでピットインし、新しいハードタイヤに交換。5秒ペナルティを消化したためロングストップとなり、14番手の位置でチェッカーフラッグを目指すことになった。しかしながら、ここでまたしてもピットエントリーの白線をまたぐミスを犯しており、2度目のタイムペナルティを科せられてしまう。

ペースに苦戦するハミルトンをボッタスが追い抜いた1周後の54周目、ハミルトンに接近していたノリスがメルセデスマシンに対するオーバーテイクを成功させる。5番手を走るペレスまでのギャップが十分にあったことからメルセデスは即座に判断してハミルトンをピットに呼び入れ、新しいハードタイヤを履かせてコースに送り出した。

60周目に入って2番手のボッタスに27秒以上のリードを築いていたフェルスタッペンとレッドブルは2度目のピットインを決断し、新しいハードタイヤで最終スティントに臨んでいる。フェルスタッペンがコース復帰した時点で7秒ほどだったギャップはフレッシュタイヤのフェルスタッペンと30周以上を走り込んだタイヤを履くボッタスのペース差が大きく、残り5周を切って12秒近くに広がっていた。

激戦区の中団グループでは、ルクレールがリカルドに何度も攻撃を仕掛け、6番手へのポジションアップを狙っていたが、チームメイトのサインツが接近してきたタイミングでフェラーリは2台のポジションを入れ替えるよう指示。サインツの方がフレッシュかつ柔らかいコンパウンドを履いていたため、リカルドをオーバーテイクできる可能性が高いとの判断だ。フェラーリ勢の1秒後方にはガスリーが控えており、ルクレールはサインツについていきながらガスリー対策も必要な状況だった。

ガスリーから20秒ほど後ろではラッセルとアロンソの接近戦が展開されており、必死にアロンソの攻撃をかわしていたラッセルがついに10番手のポジションを明け渡したのはチェッカー目前の68周目。ポイント圏外に脱落した上に、後方にはコンマ数秒差でライコネンやベッテルが控えていたため、ラッセルは最後まで集中力を保つ必要があった。

しかしながら、ラッセルを追いかけていたライコネンがタイヤをロックアップしたターン4の後、チャンスを得たベッテルがオーバーテイクを仕掛けた際に2台が接触。ベッテルの左リアタイヤにライコネンの右フロントタイヤが絡まるようにしてグラベルに乗り上げてしまった。

元チャンピオン同士のクラッシュが発生した頃、最終コーナーを立ち上がっていたフェルスタッペンが先頭でゴールし、18秒遅れてボッタスが2位フィニッシュ、2秒差でコントロールラインを通過したノリスが3位表彰台を決めている。

4位にはハミルトンが入り、ファイナルラップでDRSを生かしてリカルドを料理したサインツが2つのタイムペナルティを抱えるペレスから10秒以内の位置につけてチェッカーを受けて5位入賞、ペレス、リカルド、ルクレール、ガスリー、アロンソがポイントを獲得した。

ポイントまであと一歩だったラッセルは11位、ほかに角田、ストロール、ジョビナッツィ、ラティフィ、ライコネン、ベッテル、ミック、ニキータ・マゼピン(ハースF1)が19位でレースを終え、ベッテルはグラベルでマシンを止めたため17位完走扱いとなった。

ホンダPU勢、フェルスタッペンが6連勝、ペレスが6番手、ガスリーが9番手入賞、角田はピットレーン入口の白線をまたぐというミスを2回、5秒ペナルティを2回犯し12番手、ポイント圏内に全車入賞とはなりませんでした。

F1サーカスが次に向かうシルバーストーンでは決勝レースは通常通りの日曜日に予定されているものの、初日と2日目はグランプリフォーマットがいつもと異なり、初日にフリー走行と予選が実施された後、2日目に2回目のフリー走行とスプリント予選(100km)が行われる。

どんな結果になるのか、楽しみですね!






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