現地時間29日(日)、2017年FIA F1世界選手権第
18戦メキシコGP決勝レースが開催され、レッドブ
ルのフェルスタッペンが優勝すると共に、メルセデ
スのハミルトンが4度目のドライバーズタイトルを
確定させた。
海抜2,200m以上の場所に位置する同サーキットで
は今年も全セッションを通して異なるドライバーが
タイムシート最上位に名を刻み、その度にコースレ
コードが更新されている。超激戦の展開を見せた
予選はフェラーリのベッテルがポールポジションを
獲得し、0.086秒差でフェルスタッペンが2番手、
チャンピオンシップリーダーであり5位以上入賞な
らば戴冠の可能性を持ってレースに挑んだハミル
トンは3番グリッドに並んだ。
メキシコGPではエンジンコンポーネント交換で大
量のグリッド降格処分を受けたドライバーが複数
おり、マクラーレンのアロンソとバンドールンがそ
れぞれ20グリッドと35グリッドの降格となる。トロ・
ロッソのガスリーは当初、7基目のMGU-Hと5基目
のコントロールエレクトロニクス投入で15グリッド降
格予定だったが、土曜フリー走行でエンジントラブ
ルに見舞われ、ターボチャージャーの交換を強い
られた結果、さらに5グリッドが加わって合計20グ
リッド降格処分を受けた。ただ、ガスリーは予選
セッションに参加できておらず、レース出走は許可
されたが、他車のペナルティに関係なく最後尾の
20番グリッドに並ばなければならない。
さらにレッドブルのリカルドとトロ・ロッソのハート
リーが予選後にエンジンコンポーネントの交換を
決断しており、それぞれ20グリッド降格ペナルティ
を科せられた。
決勝レースは全長4.304kmのアウトドローモ・エル
マノス・ロドリゲスを舞台に71周で争われ、快晴の
下、気温19℃、路面温度48℃、湿度46%のドライ
コンディションでスタート時刻を迎える。
予選トップ10に入ったドライバーは全員がQ2のベ
ストタイムをウルトラソフトで記録。第1スティントに
新品のスーパーソフトを選んだのは15番グリッドに
並んだグロージャン(ハースF1)と18番手スタート
だったアロンソの2人だけだ。ソフト、スーパーソフ
ト、ウルトラソフトのドライタイヤを持ち込んだピレ
リはソフトもしくはスーパーソフトの1セットをレース
用に確保しておくよう義務付けている。
シグナル消灯の合図で好発進を決めたベッテル
だが、長いターン1までの間にフェルスタッペンとハ
ミルトンに追いつかれ、ターン1でサイド・バイ・サイ
ドになったベッテルとフェルスタッペンの攻防に
ターン2でハミルトンが加わった。フェルスタッペン
が先頭に躍り出た直後、ベッテルのフロントウイン
グとハミルトンの右リアタイヤが接触してしまい、
ベッテルはノーズにダメージを負い、ハミルトンは
パンクチャーを抱えている。2人は緊急ピットインを
強いられたものの、共にソフトタイヤに履き替えて
隊列に復帰した。
上位勢の後退を尻目にオープニングラップで大き
くポジションを上げたリカルドはポイント圏内に入っ
てプッシュしていたが、6周目に入るタイミングで
ピットに戻り、そのままマシンを降りている。
リードを取ったフェルスタッペンは15周を走り終え
て2番手のボッタス(メルセデス)に5.8秒のリードを
築く。ボッタスも3番手を走っていたオコン(フォー
ス・インディア)に13秒以上のギャップをつけてお
り、上位2台が頭一つ抜け出した格好だ。
19周目、サーキットに詰めかけた大観衆が右の拳
を高々と突き上げてメキシコ地震を追悼する中、
地元ドライバーのペレスがピットストップを完了し、
次のラップでは4番手にいたヒュルケンベルグが、
さらにそのすぐ後にオコンがタイヤ交換を済ませ
ている。3人とも第2スティントソフトタイヤを選ん
だ。
しかしながら、ヒュルケンベルグは数周後にチー
ムからマシンを止めるように指示を受け、コース脇
のエスケープゾーンに逃げ込んで停車した。ル
ノーは「マシンは安全な状態ではない」と伝えてお
り、マシンに触らぬよう要請している。1回目のピッ
トストップ前は4番手を走り、表彰台のチャンスさえ
あったヒュルケンベルグにとってはまたも無念のリ
タイアとなってしまった。
さらに、ルノーエンジンを積むトロ・ロッソのハート
リーがエンジンブローを喫して32周目の最後にマ
シンを止める。ルノー組はこれで3台目のリタイア
だ。ハートリーの停車でバーチャルセーフティカー
が発令され、その間にほとんどのドライバーがピッ
トストップを終えている。上位勢もピットインし、フェ
ルスタッペンとボッタスは新品のスーパーソフトを
選び、スーパーソフトがユーズドのセットしかない
フェラーリはライコネンがソフトタイヤ、ベッテルが
ウルトラソフトタイヤを履いた。
ベッテルと同じく2回目のピットストップを完了した
ハミルトンはスーパーソフトタイヤを履いて追い上
げモードに入る。ただ、周回遅れとしての対応も求
められてしまい、思うようにペースを上げられな
い。逆にベッテルは順調にポジションアップを成功
させて50周目には6番手のペレスに追いついた。
ターン3でリアを捕らえ、ターン4にかけてブレーキ
ングでペレスを料理したベッテルはストロール
(ウィリアムズ)とオコンをもオーバーテイクして4番
手に浮上する。ただ、その前を行くチームメイトの
ライコネンまでは23秒以上あり、残り周回数での
追い上げは不可能と考えられた。
一方、ハミルトンも何とかトラフィックに対応し、57
周目にウィリアムズのマッサを追い抜いてポイント
圏内に入ると、しばらく攻防戦を繰り広げていたマ
グヌッセン(ハースF1)とアロンソのバトルに加わ
り、アロンソと見ごたえあるチャンピオン対決を披
露した後に9番手に上がった。
最終的に19秒以上のリードを築いたフェルスタッ
ペンがトップチェッカーを受け、ボッタスが2位で
ゴール、3位にはライコネンが入っている。4位以
下、入賞はベッテル、オコン、ストロール、ペレス、
マグヌッセン、ハミルトン、アロンソだった。
ベッテルは4位まで巻き返したものの、ハミルトンが
9位入賞を遂げて4度目のタイトルを決めている。
マクラーレン・ホンダのアロンソは10位でポイントを
獲得し、バンド―ルンは12位で完走。
残る2戦ともポイントを取ってほしいですね!
18戦メキシコGP決勝レースが開催され、レッドブ
ルのフェルスタッペンが優勝すると共に、メルセデ
スのハミルトンが4度目のドライバーズタイトルを
確定させた。
海抜2,200m以上の場所に位置する同サーキットで
は今年も全セッションを通して異なるドライバーが
タイムシート最上位に名を刻み、その度にコースレ
コードが更新されている。超激戦の展開を見せた
予選はフェラーリのベッテルがポールポジションを
獲得し、0.086秒差でフェルスタッペンが2番手、
チャンピオンシップリーダーであり5位以上入賞な
らば戴冠の可能性を持ってレースに挑んだハミル
トンは3番グリッドに並んだ。
メキシコGPではエンジンコンポーネント交換で大
量のグリッド降格処分を受けたドライバーが複数
おり、マクラーレンのアロンソとバンドールンがそ
れぞれ20グリッドと35グリッドの降格となる。トロ・
ロッソのガスリーは当初、7基目のMGU-Hと5基目
のコントロールエレクトロニクス投入で15グリッド降
格予定だったが、土曜フリー走行でエンジントラブ
ルに見舞われ、ターボチャージャーの交換を強い
られた結果、さらに5グリッドが加わって合計20グ
リッド降格処分を受けた。ただ、ガスリーは予選
セッションに参加できておらず、レース出走は許可
されたが、他車のペナルティに関係なく最後尾の
20番グリッドに並ばなければならない。
さらにレッドブルのリカルドとトロ・ロッソのハート
リーが予選後にエンジンコンポーネントの交換を
決断しており、それぞれ20グリッド降格ペナルティ
を科せられた。
決勝レースは全長4.304kmのアウトドローモ・エル
マノス・ロドリゲスを舞台に71周で争われ、快晴の
下、気温19℃、路面温度48℃、湿度46%のドライ
コンディションでスタート時刻を迎える。
予選トップ10に入ったドライバーは全員がQ2のベ
ストタイムをウルトラソフトで記録。第1スティントに
新品のスーパーソフトを選んだのは15番グリッドに
並んだグロージャン(ハースF1)と18番手スタート
だったアロンソの2人だけだ。ソフト、スーパーソフ
ト、ウルトラソフトのドライタイヤを持ち込んだピレ
リはソフトもしくはスーパーソフトの1セットをレース
用に確保しておくよう義務付けている。
シグナル消灯の合図で好発進を決めたベッテル
だが、長いターン1までの間にフェルスタッペンとハ
ミルトンに追いつかれ、ターン1でサイド・バイ・サイ
ドになったベッテルとフェルスタッペンの攻防に
ターン2でハミルトンが加わった。フェルスタッペン
が先頭に躍り出た直後、ベッテルのフロントウイン
グとハミルトンの右リアタイヤが接触してしまい、
ベッテルはノーズにダメージを負い、ハミルトンは
パンクチャーを抱えている。2人は緊急ピットインを
強いられたものの、共にソフトタイヤに履き替えて
隊列に復帰した。
上位勢の後退を尻目にオープニングラップで大き
くポジションを上げたリカルドはポイント圏内に入っ
てプッシュしていたが、6周目に入るタイミングで
ピットに戻り、そのままマシンを降りている。
リードを取ったフェルスタッペンは15周を走り終え
て2番手のボッタス(メルセデス)に5.8秒のリードを
築く。ボッタスも3番手を走っていたオコン(フォー
ス・インディア)に13秒以上のギャップをつけてお
り、上位2台が頭一つ抜け出した格好だ。
19周目、サーキットに詰めかけた大観衆が右の拳
を高々と突き上げてメキシコ地震を追悼する中、
地元ドライバーのペレスがピットストップを完了し、
次のラップでは4番手にいたヒュルケンベルグが、
さらにそのすぐ後にオコンがタイヤ交換を済ませ
ている。3人とも第2スティントソフトタイヤを選ん
だ。
しかしながら、ヒュルケンベルグは数周後にチー
ムからマシンを止めるように指示を受け、コース脇
のエスケープゾーンに逃げ込んで停車した。ル
ノーは「マシンは安全な状態ではない」と伝えてお
り、マシンに触らぬよう要請している。1回目のピッ
トストップ前は4番手を走り、表彰台のチャンスさえ
あったヒュルケンベルグにとってはまたも無念のリ
タイアとなってしまった。
さらに、ルノーエンジンを積むトロ・ロッソのハート
リーがエンジンブローを喫して32周目の最後にマ
シンを止める。ルノー組はこれで3台目のリタイア
だ。ハートリーの停車でバーチャルセーフティカー
が発令され、その間にほとんどのドライバーがピッ
トストップを終えている。上位勢もピットインし、フェ
ルスタッペンとボッタスは新品のスーパーソフトを
選び、スーパーソフトがユーズドのセットしかない
フェラーリはライコネンがソフトタイヤ、ベッテルが
ウルトラソフトタイヤを履いた。
ベッテルと同じく2回目のピットストップを完了した
ハミルトンはスーパーソフトタイヤを履いて追い上
げモードに入る。ただ、周回遅れとしての対応も求
められてしまい、思うようにペースを上げられな
い。逆にベッテルは順調にポジションアップを成功
させて50周目には6番手のペレスに追いついた。
ターン3でリアを捕らえ、ターン4にかけてブレーキ
ングでペレスを料理したベッテルはストロール
(ウィリアムズ)とオコンをもオーバーテイクして4番
手に浮上する。ただ、その前を行くチームメイトの
ライコネンまでは23秒以上あり、残り周回数での
追い上げは不可能と考えられた。
一方、ハミルトンも何とかトラフィックに対応し、57
周目にウィリアムズのマッサを追い抜いてポイント
圏内に入ると、しばらく攻防戦を繰り広げていたマ
グヌッセン(ハースF1)とアロンソのバトルに加わ
り、アロンソと見ごたえあるチャンピオン対決を披
露した後に9番手に上がった。
最終的に19秒以上のリードを築いたフェルスタッ
ペンがトップチェッカーを受け、ボッタスが2位で
ゴール、3位にはライコネンが入っている。4位以
下、入賞はベッテル、オコン、ストロール、ペレス、
マグヌッセン、ハミルトン、アロンソだった。
ベッテルは4位まで巻き返したものの、ハミルトンが
9位入賞を遂げて4度目のタイトルを決めている。
マクラーレン・ホンダのアロンソは10位でポイントを
獲得し、バンド―ルンは12位で完走。
残る2戦ともポイントを取ってほしいですね!
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます