日本の日付が8日(月)に変わり時計の針が3時を回る頃
カナダ・ケベック州モントリオールのジル・ビルヌーブ・サー
キットで2015年FIA F1世界選手権第7戦カナダGP決勝が
開催され、メルセデスのハミルトンがトップチェッカーを受け
た。
全長4.361kmえお誇るジル・ビルヌーブ・サーキットの一
戦は70周で争われ、上空に雲が広がった決勝日は気温
20℃、路面温度39℃、湿度28%のドライコンディションで
スタート時刻を迎える。
シグナルが消えた後、好発進を決めたハミルトンが先頭
をキープし、後続車も順当にスタート。オープニングラップ
の終わりにバトンがピットレーンに入ってドライブスルーぺ
ナルティを消化した。スタートでポジションを上げたアロン
ソは11番手に浮上するも、マクラーレンマシンよりもペー
スに優れるライバルたちにオーバーテイクを食らい、5周
目には14番手に後退した。
オーバーテイクの機会が多いジル・ビルヌーブ・サーキット
では中団グループの攻防戦が激しく、予選では突然のパ
ワーロスで思うようにタイムを残せなかったマッサが次々
に追い抜きを成功させた。
メルセデス勢は29周目と30周目にハミルトンとロズベル
グのタイヤ交換を実施。
ライバルたちと異なる戦略を採ったベッテルは一時6番手
に上った後、36周目に2度目のタイヤ交換を実施。ポイン
ト圏内をキープして隊列に復帰している。
パフォーマンス不足に加えて思うようにプッシュもできな
かったアロンソは47周目にパワーロスを訴えてピットイン
すると、そのままマシンをガレージに収めて戦線離脱。
アロンソに次いでチェッカーを受けられなくなったのは同
じくマクラーレンを駆るバトン。懸命にマシンを操縦しなが
ら57周を走ったものの、70周を走り切れずにリタイアを喫
した。
1-2態勢のメルセデスはロズベルグが先頭を行くハミルト
ンとのギャップを1.4秒ほどにキープしたまま終盤に突入。
残り4周を切ってロズベルグがペースアップを図ったが、
それに合わせるようにハミルトンもラップタイムをコントロ
ールし、ロズベルグにそれ以上の接近を許さず、完璧な
勝利を飾った。ロズベルグが2位でゴール、ボッタスが3位
でチェッカーを受け、メルセデスエンジンを積む3台が表彰
台を独占している。
4位の入賞はライコネン、ベッテル、マッサ、マルドナド、ヒ
ュルケンベルグ、クビアト、グロージャンがそれに続く。
メルセデス強し!