作雨作晴


日々の記憶..... 哲学研究者、赤尾秀一の日記。

 

3月13日(木)のTW:奥平康弘氏の著書『「萬世一系」の研究』について

2014年03月14日 | 書評

少し時間に余裕も出来はじめたので、以前に批判したことのある、元東大教授で憲法学者の奥平康弘氏の著書『「萬世一系」の研究』を読み始めた。以前に「憲法学者奥平康弘氏の伝統破壊的国家観について」goo.gl/EjjuFZ で批判したことがあるので、改めて読み直そう


と思ったからである。以前に奥平康弘氏を批判したのは氏の『「萬世一系」の研究』を直接読んだ上での批判ではなかったから、何時の日か奥平氏の著書に直接目を通した上で批判する必要のあるのは当然のことだった。しかし、学者ならぬ私にはなかなかその時間もなく奥平氏の本も読む余裕はなかった。


私が以前に奥平氏の『「萬世一系」の研究』を批判したのは、あるサイトにこの本の内容が纏められており、そこで奥平氏の思想の概略を知り得たからだった。だから私のその批判は、著書自体を読破した上での批判ではなかった。奥平氏の著書『「萬世一系」の研究』の内容の概略を纏めたサイトは、


「◆ 奥平康弘 稿「『首相 靖国 参拝』に疑義あり」◆ 」と題されたサイト http://centuryago.sakura.ne.jp/okudaira.html で奥平氏の著書は「■奥平康弘『「萬世一系」の研究-「皇室典範的なるもの」への視座-』(岩波書店,2005年3月)は,「天皇制は民主主義とは両立しえないこと,


民主主義は共和制とむすびつくほかないこと」を(同書,382頁),訴えた著作である。」とまとめられていた。それは裴 富吉という朝鮮人の学者らしい人が開いておられるらしいホームページの中にあったものである。そこで「天皇制は民主主義とは両立しえないこと,民主主義は共和制とむすびつく


ほかないこと」というように奥平氏の著書を、この裴 富吉という人が結論としてまとめられているのを読んだだけで、ツイッターで批判したものである。もちろん、裴 富吉という人の結論が本当に奥平氏の著書を正しく纏めたものであるかどうかも、本文そのものをまだ読んでもいない私には批判する資格も


なかったのかもしれない。ただ「天皇制は民主主義とは両立しえないこと,民主主義は共和制とむすびつくほかないこと」という奥平氏のこの結論のまとめを読んですぐに直観したことは、この結論はまぎれもなく「悟性的思考」の典型ではないか、ということだった。そして、この悟性的思考による「結論」に


今では忘れられがちなフランス革命の否定的側面や、中国の文化大革命、ポルポト独裁政権によるクメール・ルージュ殺戮事件、スターリンの強制収容所などに根底に存在する共通の論理を見いだせるように思えたからである。だから私のツイートでの批判は、「抽象的で破壊的な革命的国家観の危険性」という


 
 
 
 
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