2016年4月30日(土曜日)晴れ。
今日で四月も終わり。桜の季節も一瞬のうちに過ぎ去り、新緑の季節になった。
所用でこの一年ほど賀茂川の堤沿いの川端通りを、荒神橋あたりから高野、宝ヶ池あたりまで走ることが多い。冬の間、枯れ木の鋭い枝々が曇り空を突き刺しているような並木道から、やがて次第に枝々に赤味を増したきたかと思うと、四月に入って一気に桜が花開き満開になった。そんな桜の樹々の生命感にあふれる移ろいを日々見つめることになった。しかし、多くの花見客で賑わうそんな華やかな時間も一年の内にもわずか一週間にも満たない。
桜の樹々は毎年毎年忘れることなく、あたかも大地の生命力を象徴するかに季節が来れば必ず開花する。年毎に復活する桜は確かに日本の「生命の樹」と呼んでもいいのかもしれない。
今年は満開になってまだ間も無い桜に無情にも雨と風が吹きつけた。だから、それでなくとも儚い桜の花々も一瞬の内に散ってしまった。そうして桜が散ってしまうと、今は眼にも爽やかな新緑となり代わった桜の並木道に、赤や白の躑躅が彩りを添えて眼を和ませてくれる。
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