全トヨタ労働組合(ATU)

トヨタ自動車および関連企業で働く労働者の企業横断型労働組合です。一人でも加入できます。

闇に包まれたリストラ策

2008年12月11日 12時12分47秒 | Weblog
「みんなで渡れば怖くないで」いいのか
 商品が売れにくい現象を受けて、トヨタをはじめとした企業は、大々的に人減らし合理化を推し進めている。実に身勝手な行動が釣るんで行われている。千載一遇のチャンスとばかりに、労働組合に組織されていない無権利の労働者を犠牲にしている。

何も知らされずにことがすすんでいる
 非正規社員の削減も、勤務シフトが変更されることも、1月ー3月の土曜出勤取りやめも、新聞で知ることばかりである。つまり、従業員には何一ツ会社から知らされていないのです。知らされたのは、3月期決算の予想と来期のボーナスが50万円ダウンする話だけである。従業員は不安を持って落ち着かない日々である。

確かに車の販売状況が思わしくないようだ
 昨年の段階で日当たり17000台生産していたのが、今年の後半は大幅ダウンして、11000台にまで落ちているといわれている。かつて経営陣は、13000台を割り込むと正社員の削減をしなければならないといわれていたことを思うと、現実味を帯びてきている。

正社員の首切りは始まっている
 トヨタの減産に煽りを受けて、部品供給側の関連企業では、すでに首切りが容赦なく行われている。基準法などどこ吹く風である。労働基準監督署に相談しても力になってもらえないと怒りの相談で電話が鳴る。

日給9000円の非正規労働者は車が買えるのか
 食事の切り詰め、遊行費の節約と、トヨタでは寮の家賃が無料だから助かっているものの、100万から800万円の車を組み立てていても、車は買えそうもない。
かつて、多いときは12000人(現場)も採用していたことを思えば、なるほど、車は売れないはずである。今は残業なし、勤務シフト変更だとさらに手当てが無くなりとても食べていけなくなる。

トヨタをはじめ大企業は社会的責任を!
 ’02年あたりから右肩上がりの史上最高の利益を更新してきた会社が大量の人減らしを安易にするべきではありません。いまや企業は「公器」であり、国家・国民に奉仕する企業として、社会的責任を果たすべきです。労働組合の社会的責任も確認したいと思います。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする