今の冬季シーズンは走りの感覚重視で練習している。
走っているときに、どこから動かしているのかをいつも考えている。
最近、口癖のように「体の中心から動かす」ということを言っている。
これは、2年くらい前から言っていた「横が狭い通路を走るイメージ」に通じている。
また、1年前から言っている「体や足が開かない」ということと同じである。
目指している方向が同じでも、その時々によって言葉の表現が変わる。上の3つの表現は結果としては同じことを言っているのだけれど、言葉の意味によって走りが少しずつ変わってくる。
「狭いところを走る」イメージでは、意識しすぎることで体がねじれたり、力んだりしてしまう。
「体や足が開かない」というのは、末端意識になってしまう。
そこで、今は「体の中心から動かす」という表現を使っている。
体の中心から、というのは足と腕(肩)を動かすときに腹筋もしくはおへそのあたりを中心にして動くということ。
このイメージでは末端に向かうほど力が抜け、力まない。
また、末端で地面を捉えようとしないので、地面に対して大きく乗り込める。
ただし、この意識は中心ばかりを意識しているので、速い動きや末端に近いところでの正確な動きが難しくなる。そこで、練習中にいつも中心からの体の制御を意識することで、中心からでもより速くて正確な動きができるように心がけている。ラダーを使った速くて正確な動きの練習も必要だと思う。
「体の中心から」というのは、高校のときから言われていた。雑誌を読んだり指導者が言っていたのは覚えている。でも、それが実感できなかった。腕の付け根は背中だとか、足は腹筋であげるんだとか。今はいろんな表現(意識)を経て、それが必要なんだということはわかった。
気持ちの問題で前より練習中に追い込めなくなったというのも、意識重視の練習をしている理由だ。まだ、この意識では速く走れない。
でも、100や200でベストが出たときは、確かにこの感覚を強く感じた。
そろそろ、速く走る意識を持たないと、とも思う。