キャラバン サライ

夢は大空へ、努力は足元で、世界に目を向けながら足元から子供たちを見直していきたいと思っています。

同性愛者

2009年08月05日 | Weblog
今、出張という形で3週間くらいまたカタールに来ている。
前回とはまた違うプロジェクト。
プロジェクトが変われば、ルールも違えば雰囲気も違う。

このプロジェクトには、男の同性愛者が多い。
正確に言うと、同性愛者だと見てわかる人が多い。

調べると、ゲイという言葉は差別的用法ではないので、以降ゲイと呼ぶ。
ちなみに、ホモは差別的な意味合いが少なからずあるそうだ。

日本の僕の周りには、少なくとも僕が認識している範囲では、ゲイを知らない。
確かに、ゲイバーとかに行けばいるのは知っているが、身近にはいない。
でも、それは表に出していないから、もっと言えば出せない環境だからだと思う。

統計では平均として国民の2-5%はゲイだという。ある国で多くて、ある国では少ないというのも変な話なので、多分日本にもけっこうな人数がいるはずだ。
でも、このプロジェクトにそれと見てわかる人が多くて、日本では殆どわからないというのは、その地域、集団がゲイだということを表に出せる環境かどうかそれだけの違いだと思う。

なぜ、前のプロジェクトでそういう人をあまり見ることがなく、このプロジェクトで多く見るのか、はっきりしたことはわからないけど、多分、力を持っていた人がたまたまゲイで、その人がそれを表に出す人で、そのおかげで他の人も隠さなくていい雰囲気になった、というように予想する。

ある人がゲイだとわかっても、誰も(少なくとも仕事上は)差別するようなことはないし、気軽に話しかけられるし、たまたまかもしれないけど、彼らは明るくて楽しいし(人生に対して強くて前向きな人じゃないと、ゲイだということを外に出して生きていけないんだと思う)、この集団に溶け込んでいるように見える。

同性愛者だけではないけど、それぞれ個人の特徴を生き生きと外に出せる集団があって、方やそうでない集団があれば、やっぱり前者の方がいい集団なのかなと思う。