先日、飲みの席であるおじさんがこう言っていた。
「最近の若いのは坊主にしとらん。気合が全く感じられん」
「お前の親父はどこの大学だ?」
いやいや、がっかり。
この前、さだまさしがテレビでこう言っていた。
「今、若者が国を語らない。」
「日本の若者はどんどん悪くなっている」
「昔はほんとうによかった。なんかこう、すごくよかった」
いやいや、がっかり。
旧体制、古い考えの時代の人から見れば新体制、新しい考えの人はいつだって悪く見える。
今の社会についていけないならば自己防衛をしないといけないからそれは当然だと思う。
でも、だからって「今の若者は昔よりもよくない」って発言を聞くたびにその人にがっかりする。
武士の時代から明治時代へ移行したとき、人々は若者がどんどんよくなっていると思っただろうか。
戦前、戦中を経て戦後になったときに、大人たちは若者がどんどんよくなっていると思っただろうか。
いつでもその時代の若者は大人たちにとって目の敵だ。
大人たちは若者たちに取って代わられることを恐れている。
でも、その「どんどん悪くなっている若者」の積み重ねで今の日本があるわけで、その日本が昔より少しでもいいものになっているんだとしたら、それは若者が少しずつでもよくなっている証拠なんじゃないかと思う。
確かに、今の若者にも日本にも問題はたくさんあるけれど、昔も問題はたくさんあって、多分生きるという点からみれば今より昔のほうが深刻だったんじゃないかと思う。
大人だって若者だって、今より世の中を悪くしようと思っている人なんていない。
だからもっと前向きに若者を見てほしい。
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