アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

チガヤ - 追田川調整池(愛知・安城)

2018-12-01 17:26:01 | みんなの花図鑑

ふだんは 施錠されていて 入ることができない 洪水調節用 追田川調整池。
きょうは どういうわけか 中の駐車場に 車が止まっている。
始めて入った調整池。
落日が近い。
撮るものといったら、ただチガヤだけ。




こんな風に 綿毛が膨らむ時期にならないと、気がつかないのは 毎度のこと。




チガヤは イネ科。
子供のころは 「ツバナ」って呼んでたな~
春の「ツバナ」は 穂を口に含むと ちょっと甘かった。
スイカズラ と同じ感覚。




周囲は 堰堤で 標高が高いから、あっというまに 陽が沈む。




また風のない暖かい日に、近づいて小穂を撮りたい。



イヌホオズキの仲間(6) - 岡崎平野

2018-12-01 14:23:12 | みんなの花図鑑

イヌホオズキの仲間は 開花時期が長いですね。
夏にも たくさん咲いていたけど、
最近は 紫色の花のイヌホオズキの仲間が 田の畦にいっぱいです。




最近の花は 裏から見ても紫色で、いかにも ナス科 の風情です。




雄しべの葯部分と それを支える部分の 写真メモです。




果柄は 1本を除き、ほぼ一点から出ている様子。
萼片は 大きめで、特に反り返ってはいません。




まだ緑色の果実ですが、表面に艶があります。

         果実    光沢      蕚           果 柄
------------------------- ------------ ---- ---------------------------------- ---------------
 イヌホオズキ    :球形~縦長 なし 軽く反り返り、梅の花型のような形 果柄が長い
 オオイヌホオズキ  :      あり   (アメリカイヌホオズキに 似る )
 アメリカイヌホオズキ:整った球形 あり ぺたっと貼りつく おおむね一点から出て見える
 テリミノイヌホオズキ : 横長    強   強く反り返る
------------------------- ------------ ---- ---------------------------------- ---------------
萼片は 反り返らないほうなので、 オオイヌホオズキか アメリカイヌホオズキ が候補に挙がります。


果皮は、果肉と密着しているのですが、皮をむいて中を見てみました。




さらに、2つに割った 断面の模様。




さて、種子の数ですが、合計 96 個でした。
今回は 球状顆粒らしきものも 確認できました \(^o^)/

      果実  種子の数(平均) 球状顆粒の数
-------------------- ------------ ---------------- ---------------
 イヌホオズキ    :22〜53個 (34)、  なし
 オオイヌホオズキ  :69〜110個(78)、 4〜10個
 アメリカイヌホオズキ:60〜118個(83)、 4〜10個
 テリミノイヌホオズキ : 30〜67個 (38) 、 1〜4個 
-------------------- ------------ ---------------- ---------------

種子は 96個 なので、この個体は (蕚が果実にペタッと貼りついていないところをオミットすれば)アメリカイヌホオズキ でしょうか。