アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ヤブ〇〇〇(セリ科) - 自宅

2019-06-08 22:33:08 | みんなの花図鑑
セリ科2題 (その2)

2つめのセリ科は ヤブ〇〇〇 です。先日 愛知県緑化センターの オヤブ〇〇〇 を取り上げましたが、その仲間です。





別名をタイトルにしようとしましたが、オヤブ〇〇〇 のときと同様、あまり使われていそうなものはありませんでした。
「ノニンジン」という別名もあるにはあるのですが、ニンジンの花と比べると、ずっと地味、あまりふさわしくないように思えるのです。





オヤブ〇〇〇 とくらべ、ヤブ〇〇〇の花はすきまなくつき、色は白、果実も紫色を帯びません。




花は 拡大すると ○○ザクラ とか名づけたくなるほど美しいです。




学名:Torilis japonica
英名:Upright hedge parsley






ニンジン(セリ科)- ご近所

2019-06-08 22:19:25 | みんなの花図鑑
セリ科2題 (その1)

畑に植わっていて、葉っぱがニンジンの葉だったので、ニンジンで間違いないと思うのですが、間違ってたら教えてください m(_ _)m





ニンジンと言えば赤い色と思うのですが原産地のアフガニスタン周辺に見られる野生種やこれをもとに現地で栽培されているものの中には白色、黄色、紫色があるそうです。





「紫人参」「黄人参」「白人参」は、根っこの色に似た色の花が咲くそうですから、これは「黄人参」なのでしょうか? (憶測ばかりで、スミマセン)





ニンジンといえば、愛知県碧南市は ニンジン「へきなん美人」の産地。矢作川の河口で 豊富な堆積砂が甘い形のいいニンジンを造りだすようです。





ただし、写真の畑は 安城台地(洪積台地)の赤土土壌なので、けっこう曲がりくねったニンジンが採れることがあります。




ナンテン - ご近所

2019-06-08 21:38:12 | みんなの花図鑑

ナンテンの花は近くで見ると面白い。
白色の花弁は 開くとすぐ反り返ってしまう。




バナナの房みたいなのが おしべ。
ナス科のおしべに似たところがある。




ナンテンは メギ科ナンテン属。




白い花被片は 咲いてはすぐ反り返って内側の花被片と世代交代するように落ちていく。最後の花弁が落ちるころは 雌しべは受粉して、子房が 左のように 緑色になる。




おしべが 中心の雌しべを保護しているようだ。




半分以上は 結実しないようだ。




ガクアジサイ - 自宅

2019-06-08 18:13:14 | みんなの花図鑑

我が家のガクアジサイ。




6月から7月にかけて開花し、白、青、紫または赤色の萼(がく)が大きく発達した装飾花をもつ。ガクアジサイではこれが花序の周辺部を縁取るように並び、園芸では「額咲き」と呼ばれる。(Wiki)





紫陽花の別名に、「よひらの花」というのがある。「よひら」というのは 「四片」で、装飾花の花被片が4枚あることからつけられたもの。





ガクアジサイから変化した、花序が球形ですべて装飾花となったアジサイは「手まり咲き」と呼ばれる。(wiki)




私は 中心の両性花を装飾する「よひらの花」(装飾花)のあるガクアジサイのほうが好きだ。




ビックリグミ(ダイオウグミ)- 安城デンパークほか

2019-06-08 15:26:57 | みんなの花図鑑
グミ2題 (その2)ビックリグミ

これは ビックリグミ(ダイオウグミ)の花です。






ビックリグミ自体は、花粉が不完全なため、たいていは受粉樹が必要になります。
受粉樹として 先ほどの ナツグミがよく使われます。





(これ以降は 5月22日@安城デンパーク)
2cm ほどの果実がなります。
果実は 比較的甘く、ナツグミとビックリグミが一緒に植えてある農家でも、季節になると ビックリグミのほうだけネットをかけてあります。





ナツグミやトウグミは 実がなっても今では誰も見向きもしませんが、子供のころは ゆすらんぼと同様、生ってるとよく取って食べたものでした。





皮が薄いので、店に出ることがありません。今では 木になるグミを知らない子供たちがいっぱいです。




ナツグミ - 西尾市憩の農園

2019-06-08 14:52:52 | みんなの花図鑑
グミ2題 (その1)ナツグミ

ナツグミは 夏に収穫期がくることから、夏グミと呼ばれています。(アキグミは秋)





ナツグミによう似たグミに トウグミ(唐グミ)があります。
植物学的にはナツグミでは葉の表面に鱗状毛があるのに対して、トウグミでは(若い)葉に星状毛があることで同定します。





ナツグミとトウグミの区別には意味がないという人もいます。トウグミはナツグミから作られたからです。





ナツグミは (つぎに挙げます)ビックリグミの受粉樹として使われることの多いグミです。




セイヨウバイカウツギ - 西尾市憩の農園

2019-06-08 11:13:24 | みんなの花図鑑

単に 「バイカウツギ」で良いのかも知れません。
ただ、今 (アジサイ科の)ウツギの雄しべの形に関心があります。
「注意してみると、10本ある雄しべの花糸が幅広く、翼状になっている。このような形の雄しべはこの仲間の特徴らしい。」(植物雑学事典「ウツギ」)
「花糸の翼の形がウツギ、ヒメウツギ、マルバウツギでそれぞれ違う。
ヒメウツギでは、翼の上端が角(ツノ)のように突き出している。
ウツギはほぼ四角であり、マルバウツギではなで肩になっている。」
(松江の花図鑑「ウツギ」)





で、バイカウツギではどうなんだろうと、思ったわけです。
覗いてみると、バイカウツギは そもそも翼といったものがありません、よく見る花糸が円柱状の雄しべです。
ただ、翼みたいなかたちの器官があります(写真下のほうの花)。
しかし、これは上に葯が乗ってないので、おしべではなさそうです。





それで、バイカウツギを少し調べると、八重のバイカウツギとそうでないものとがあることが判ってきました。





バイカウツギとは
バイカウツギは本州の岩手県から四国・九州に分布している、高さ約2mの落葉低木です。6月から7月に枝先に白いさわやかな花を咲かせます。また、茎が中空のためにウツギの名前がついています。
(中略)1851年にヨーロッパに紹介され、品種改良に用いられています。
この仲間にはセイヨウバイカウツギ(Philadelphus grandiflorus)と呼ばれる一群があり、香りの強い‘ベル・エトワール'、八重咲きの‘バージナル'などいくつかの園芸品種が日本でも広く普及しています。(以上、「NHKみんなの趣味の園芸「バイカウツギ」より)
セイヨウバイカウツギがすべて八重咲きという訳ではないことが分かりましたが、改良品種なので セイヨウ を加えておきます。





花弁が落ちて、萼片だけ残ったはながチラホラ。