アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ザクロ - 豊田市MZ

2019-06-18 11:56:13 | みんなの花図鑑

ザクロの花は朱色というのか(wikiでは 鮮紅色)、とても日本的な色の感じがする。だが、ザクロは 「トルコから中東にかけては特にポピュラーで」(wiki) 聖書にも登場する。





「ざくろ」はオリエント世界ではその実の多さから豊穣を象徴するとも言われ、エジプト神話ではセクメトが血と間違え、ギリシア神話ではペルセポネがそれを食べたために冥界から出られなくなったなどの逸話をもたらした。(「検証:聖書アラビア起源説」その15 ヤキンとボアズ そしてザクロ)





また、ザクロはイスラーム教の聖典コーラン(クルアーン)でも登場し、エデンの園で育っている。また、神が創造した良きモノの例として三度も述べられている。(同上)




私も、オールド・ダマスカスの市場で ものすごく大きいザクロの実を買ったことがある。
こんなふうに、ザクロというと どうしても 果実の話になってしまう。




英語で ザクロは Pomegranates(ポム・グラニッツ)。
これの語源は どうも 古フランス語の PommeGrenade から、すなわち 「グラナダ地方の実」(Pommeはリンゴでなく果実一般 ) から来ているようですが、グラニッツ と聞くと 私は仕事柄 岩石の「Granite(グラニット )」(花崗岩のこと)を連想して納得してしまいます。花崗岩というのは 火山岩の中で いちばん粒子が荒いので、「粒々の」というところから グラニットと名付けられたと 同僚の地質屋さんから聞いたことがあります。
なので、Pomegranates(ポム・グラニッツ)も 「粒々の果実」という語源もありなのかな、なんて思ったりしてます。
宝石の garnet(ガーネット、柘榴石)なども 同じ語源ではないか! とさえ、思えてくるのです。

花の話でなく、実の話ばかり、失礼しました m(_ _)m