アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

オクラ - アオイ科のシベ

2024-07-26 15:00:00 | みんなの花図鑑

家庭菜園にオクラの花が咲いています。
オクラは、アオイ科トロロアオイ属の野菜です。原産国はエジプトやエチオピアといわれています。



オクラの花は1日花で、朝開いたら昼にはもうしぼんでしまいます。



花が萎むとき、花弁が花粉を雌しべの先の柱頭にこすりつけるような働きをし自家受粉するようです。
食べるオクラ(子房部分)のいちばん外側は萼片で、萼片の下の方にぴろんと伸びているのは副萼片です。




アオイ科のシベは独特です。
中心に雄しべと雌しべが一体となった柱があります。
周囲のレモンイエローの部分が、5本の雄しべが合着してできたおしべ筒で、筒の外壁には多数の葯がついています。


雌しべの花柱はおしべの筒の中を貫通して伸びていて、オクラのばあいは柱頭だけをわずかに外へ出しています。





アオイ科の雄しべは筒を作る点で キク科の筒状花と似ています。ただし、キク科の筒状花のばあいは 花粉は筒の内側に放出されますが、アオイ科の雄しべ筒は筒の外にキノコのように花糸を立てて葯を作っています。





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