アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ヒャクニチソウ - 隆起する筒状花

2024-07-25 15:00:00 | みんなの花図鑑
昨日は キク科のヒマワリをやったので、
きょうは同じくキク科のヒャクニチソウ(英語でジニア)の花についてです。
(途中、脱線してミャンマーに行きますので、悪しからず (^^♪)


ルドベキア・マキシマほどではありませんが、中心部の筒状花の部分が盛り上がっています。



筒状花の部分は外側から順に咲いていきます。先に咲き終わった外周部分は花弁と雄しべが落ちて雌しべだけが残っています。

私はこういうのを見ると、ミャンマーのポッパ山にあるタウン・カラッ(Taung Kalat)という溶岩が垂直に隆起して出来た岩体を思い出します。

まずwikiより借りてきた全容
Ralf-André Lettau - Photo taken by Ralf-André Lettau, Attribution, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=598535による


20年以上前、私が最初に使っていたコンデジで撮ったタウン・カラッ
ミャンマーの大きな寺院はよく山の上にあります。信仰の厚い年寄りが高名な寺院に参拝しようとすると、とんでもない苦労をして山を登らなければなりません。
せっかく行ったので、私も登ってみました。段差の大きい石段が岩体のほぼ直立した斜面をぐるりと巻きながら作ってあるのです。
裸足になって登ります。



タウンカラッ頂上からの風景



余談が長すぎましたm(_ _)m

百日草の筒状花の周囲には 花弁があります。ヒマワリでも見ましたが、花弁一枚一枚が 舌状花といってひとつの花です。


舌状花は 一枚の花弁が肥大化したものです。


ヒマワリの舌状花では良く見えなかったY字型をした めしべが、このヒャクニチソウでははっきり見えます。
大きな花弁一枚に めしべ一本、これが舌状花の一単位です。




さて、筒状花のほうに戻ります。

ハチが来ていますが、筒状花の花冠は筒の部分が長いので、チョウのような口吻が長い昆虫でないとなかなか密には預かりそうも無い気がします。





開花後に雌しべの柱頭が伸び、やがて柱頭だけがリボンのようになって残ります。





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