アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

キカラスウリ - ノアサガオの前に

2024-07-30 15:00:00 | みんなの花図鑑
ノアサガオを撮影しに行ったら、まだ午前中なのに、余りに暑くてぐったりしていていい写真が撮れませんでした。


(奥がノアサガオです)
そのかわり、ツルにこんな花が咲いていました。
下のいくつかの画像をGoogle Lens で検索すると、「カラスウリ」と「キカラスウリ」を候補に挙げてきますが、
上の画像の葉の形から「キカラスウリ」のほうだろうと思います。




それにこの写真を撮ったのは午前10:30ごろです。カラスウリはこんな明るくなっても咲いていませんよね。

キカラスウリは「北海道奥尻島、各地の山麓、荒れ地に自生する雌雄異株の蔓性多年草ですが、よく見かけるカラスウリより分布密度は少ないようです。」(東邦大学薬学部付属薬用植物園)




「カラスウリとキカラスウリは大変よく似ていますが、キカラスウリの果実はほぼ卵円形で黄色く熟すこと、まだ明るさが残るうちから開花することや葉にはカラスウリのように毛はなく、根は円柱形で長いことなどが違います。」(同上)




「花期は8月~9月、葉腋に3cmほどの萼筒のある白に近い薄黄色の花を開きますが、花冠の縁は糸状に細裂しレースのようです。」(同上)




「昔からあせもの散布薬として用いられてきた天花粉はキカラスウリの根のでん粉を精製したものです。薬公害が問われる現在、このような天然のパウダーが見直されても良いのではないでしょうか。」(同上)







というわけで、
以下は去年撮った ノアサガオ

あちこちの垣根に咲き誇っています。



ノアサガオで一番ポピュラーな色がこの'オーシャンブルー'ですが、他にも、ピンクや白花もあるそうです。



ノアサガオは熱帯から亜熱帯地域に自生するつる性の多年草で、沖縄では海岸付近に旺盛に繁茂しています。








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