一輪だけ取りだした サルスベリの花。
花弁は6枚(7枚のも あるらしい)。
やはり気になるのは シベ。
中央の まぶしいくらい黄色いのが 雄しべであることは分かるが、
それを取り囲むように 長いシベが 6本 街路灯のように下向きについている。
実は これも 雄しべだという。
そうなると、短いほうの雄しべと 長い雄しべと
役割が違うのではと 考えたくなる。
2つの説がある。
(1) 小さい雄しべの花粉は昆虫の餌用で、長い雄しべの花粉が昆虫の体について運ばれる。
(2) 小さい雄しべは見せかけのもので花粉を出さない。
この写真を見ても分かるように 短いたくさんの雄しべのほうこそ
黄色い花粉をいっぱい付けている。
(ネットに 拡大写真が載っているが、それを見ると 花粉が
まるでトビウオの魚卵のようで、美味しそうに見える^^)
したがって (2)説(みせかけ説)は 実際と食い違っていると思われます。
中央の短い黄色の雄しべの葯は上を向いていて、昆虫を呼び込みます。
昆虫は夢中でこの花粉を集めている間に、
長い雄しべの下向きに着いている葯に背中をこすり、
その花粉を背中につけます。
同時に、やはり下向きについている雌しべの柱頭に
背中のの花粉がこすりつくことになるのです。
というのが正解らしい。
サルスベリは ミソハギ科。
あの
池の畔のミソハギ と 似ても似つかぬ!と思ったが、
なんと 短いのと 長いのと2種類の 雄しべをもつところは
同じなのでした (#^.^#)