アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ヒレタゴボウ - 愛知県安城市

2018-08-21 17:42:28 | みんなの花図鑑

水のある田んぼの畦に 必ず咲いている。
「ヒレタ・ゴボウ(鰭田・牛蒡)」 ではなくて 「ヒレ・タゴボウ(鰭 - 田牛蒡)」。



花弁は4個、蕚片も4個。



子房は 萼片の下にあり、
受粉すると まず4つの萼片が 赤くなる。



萼片の下の子房は 蒴果に成長する。



成熟するまで萼片が宿存する。

クコ - 矢作川河川敷

2018-08-20 21:51:05 | みんなの花図鑑

矢作川河川敷の、去年 クコの実が
たくさん生っていた場所に行って見たら、
クコの花が咲いてました。
初めて 見ました。

↓これが クコの実 です。
クコ - 愛知県岡崎市 矢作川



ナス科なので、花は 紫色。



子房が見えてますが、この子房は長く、
筒型の蕚の中に収まっています。


秋になると、真っ赤な実をつけます。



今年も 去年と同じくらい 実をつけるだろうか。



ヤブラン - 安城デンパーク

2018-08-20 18:18:32 | みんなの花図鑑

「ラン」が付くけど、ユリ科の ヤブラン。



検索していて 意外な事実を発見。
花の横の 緑色の球体。
果実のように見えるが、
実は これが 種子なのだという!



通常、受粉した子房が膨らんだのが すなわち 果実であるが、
ヤブランのばあい、子房壁(すなわち 果皮)がとても薄く、
すぐに 剥がれ落ちて 種子がむき出しになるのだという。
今は おいしそうな緑色だが、これが 成長して よく見る青黒い種子になる。


ルッセリア(ハナチョウジ) - 安城デンパーク

2018-08-20 08:48:35 | みんなの花図鑑

名前が分からなくて デンパークさんにせっかく教えてもらったので、
暗くてピンボケで、風があってブレブレだけど、
せっかくなので アップしときます。



ルッセリア と教えてもらったので、さっそく検索してみると、
「正確な学名は「ルッセリア・エキセティフォルミス」といい、
和名を「ハナチョウジ(花丁子)」といいます。」
(みどりの相談所だよりQ&A)とあります。



Russelia equisetiformis なんてどうせ覚えれないし・・・
それに Russelia と書いて ルッセリア と呼ばずに、
ラッセリアと英語読みしている記事もあって混乱しているので・・・
ハナチョウジ(花丁子)で行きますが、
野の ルコウソウ みたいな ?
花壇の キルタンサスみたいな !
ラッパ型の花です )^o^(



赤い色もあり、そちらのほうが どっちかというと
可愛いのですが ・・・



ぜんぜん よく撮れたのが無く ・・・
雰囲気だけでも m(_ _)m


セイヨウニンジンボク - 安城デンパーク

2018-08-19 20:28:41 | みんなの花図鑑

セイヨウニンジンボクは、中国原産のニンジンボクの近縁で
ヨーロッパ原産なのでセイヨウ(西洋)と付き、
葉の形がチョウセンニンジンに似ていることから
この名が付けられています。









花後にできる果実は香りがあり
風味はコショウに似ており 香辛料として使われたそうです。



クローズアップ・リングつけて撮ってたら、
巨大な クマンバチ 君が・・・





メキシカンライオンズイヤー - 安城デンパーク

2018-08-19 18:13:03 | みんなの花図鑑

やれ、うれしや 、ようやく名前が分かりました )^o^(
ディクリプテラ・スベレクタ
が、本名らしいですが、あまりに無機質なので、
別名 「メキシカンライオンズイヤー」のほうを タイトルにしておきます。
メキシコの「ライオンの耳」?!



最初、花が ロニセラ風 ということで
Justicia spicigera (メキシカン・ハニーサックル)かと
思ったのですが、こちらは 葉がツルツルで そこが似ていないと思いました。



そこで 花の部分の画像を出して 教えて!goo に質問してみたのです。
案の定 花の画像一枚では 難しいらしく、しばらく回答が付きませんでした。
しかし 時間がたって、常連回答者の方から
「花の形からシソ科かキツネノマゴ科あたりかな…と近そうなものを探してみました。
ディクリプテラ・スベレクタ(メキシカン・ライオンズイヤー)に似ているような…。」
と回答をいただきました。
私も これなら 毛深いので、こちらのほうがずっと似ていると
思いました。



でも、最終的には 自分で同定するしかないので、
今日 再度 確認に行ってきました。



そしたら なんのことはない 銘板がありました。


モチノキ - 西尾市憩の農園

2018-08-19 13:08:23 | みんなの花図鑑

ラベルには「本モチ」と書いてあったので、
モチノキの中に 本モチと偽モチがあるのかと思ったら・・・



「本モチ」はトリモチ の分類なんですね
「…粗製品は赤もちと呼び,漂白したものを白もちという。また本もち(モチノキ),青もち(イヌツゲ,タラヨウ),山車もち(ヤマグルマ)の製品がある。本もちの白もちが最上等品である。…」
(世界大百科事典より引用)
本モチといえば モチノキで作ったトリモチ だったんですね



それはそうと、房状に 生っているモチノキの 果実。
下の写真のように、大部分は まだ緑色なのですが、
房の中に たいてい 一個、こういう赤いのがあるんです。
(これがとても綺麗なので カメラに収めたんですが・・・)



どの果実にも 頭のところに 菱形の烙印のようなマークがあります。
これは何かというと・・・



図は 雌花の拡大図 です(IPA教育用画像素材集 よりコピー)
子房が大きくなり 果実になりますが、
そのとき 子房の上の柱頭が赤茶色(のちに黑色)になって 果実の上に残るというわけなんです。

サルスベリ - 西尾市憩の農園

2018-08-19 10:31:37 | みんなの花図鑑

一輪だけ取りだした サルスベリの花。
花弁は6枚(7枚のも あるらしい)。



やはり気になるのは シベ。
中央の まぶしいくらい黄色いのが 雄しべであることは分かるが、
それを取り囲むように 長いシベが 6本 街路灯のように下向きについている。
実は これも 雄しべだという。



そうなると、短いほうの雄しべと 長い雄しべと
役割が違うのではと 考えたくなる。
2つの説がある。
(1) 小さい雄しべの花粉は昆虫の餌用で、長い雄しべの花粉が昆虫の体について運ばれる。
(2) 小さい雄しべは見せかけのもので花粉を出さない。



この写真を見ても分かるように 短いたくさんの雄しべのほうこそ
黄色い花粉をいっぱい付けている。
(ネットに 拡大写真が載っているが、それを見ると 花粉が
まるでトビウオの魚卵のようで、美味しそうに見える^^)
したがって (2)説(みせかけ説)は 実際と食い違っていると思われます。

中央の短い黄色の雄しべの葯は上を向いていて、昆虫を呼び込みます。
昆虫は夢中でこの花粉を集めている間に、
長い雄しべの下向きに着いている葯に背中をこすり、
その花粉を背中につけます。
同時に、やはり下向きについている雌しべの柱頭に
背中のの花粉がこすりつくことになるのです。

というのが正解らしい。

サルスベリは ミソハギ科。
あの 池の畔のミソハギ と 似ても似つかぬ!と思ったが、
なんと 短いのと 長いのと2種類の 雄しべをもつところは
同じなのでした (#^.^#)

ハイビスカス - 西尾市憩の農園

2018-08-19 07:51:41 | みんなの花図鑑

フヨウのシベが出たので、
比較のために、 ハイビスカスの シベ。



雄しべは 柱頭の先端につきます。
ハイビスカスの特徴です。



雌しべと雄しべに 色が付くことが多い。



フヨウの雌しべは 上を向くことが多いが、
ハイビスカスの 雌しべは まっすぐ前を向くことが多いです。



ポップ調にフィルタしてみたもの。