アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ヤブガラシ - アリのレストラン

2023-08-11 16:25:14 | みんなの花図鑑
つる性植物3日目は ブドウ科のヤブガラシです。


ヤブガラシの蜜はブドウ科の中でもとりわけ多く、時にはオレンジの花盤から溢れるほどになります。



そういえば、むかし「アリスのレストラン」というアーロガスリーの歌がありました (^^)/


(Alice's Restaurant 1969)



なんでそんな昔のレコード思い出したかというと、ヤブガラシは 「アリのレストラン」だからです (それだけ? (´∀`) )





ヤブガラシの花は両性花で、おしべは4個あります。緑色の花弁(花被片)も4枚あります。



ここからは むかし撮ったアリではない虫が蜜を舐めている画像です。


咲き始めでしょうか、花盤の色がいっそう鮮やかなオレンジ色です。



同じころ撮ったお気に入りの画像です(PC画面の見出し画像に使っています)。
溢れるばかりに球形に膨らんだ蜜です。




ふたたび、最近の画像です。ヤブガラシの花は 開花当初はオレンジ色の花盤で、やがて(受粉すると)ピンクに変わります。そのころには おしべと緑色の花被片は脱落します。




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ヤイトバナ - 花から実へ

2023-08-10 16:02:06 | みんなの花図鑑
きょうもつる性植物です。


私はヤイトバナと呼んでますが、標準和名は「ヘ」で始まり「カズラ」で終わる植物のことです。



正面から見ると日の丸みたいでカッコいい !(^^)!
アカネ科のつる性植物です。




ラッパ状花冠の…

表面肌が優雅です。




花冠の中はどうなっているのか?
ひとつ剥いでみました。
細かい繊毛の中に、おしべとめしべが見えます。




きしめんのような幅広のほうがおしべ。
糸状のほうがめしべ。



糸状の器官はめしべの花柱で2本あり基部で子房に接続しています。
おしべのほうは本来5個あり、花弁内壁にへばりついています。




めしべの花柱は花冠入り口近くまで伸びていて、花粉をつけた虫が花冠の中へ入る前に 他の花から運んできた花粉を授かるようになっています。




めしべの先端受粉部(柱頭部分)。




受粉すると 役目を終えた花冠と雄しべは脱落します。あとには 雌しべと萼が残ります。




やがて糸状の花柱部分も脱落し、子房が萼片に包まれながら大きく丸い果実になります。




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アオツヅラフジ - ブドウ科

2023-08-09 16:09:26 | みんなの花図鑑
雌花

アオツヅラフジは雌雄異株で、こちらは雌花です。





花はとても小さく、花のときの雌雄はこれ位近づいてみないと区別できません(笑)
この雌花は子房の周囲にたくさんの蜜が付いています。






子房は6つの部屋(心皮)でできていて、受粉すると花被片を落とし柱頭は黒くなり、6つの部屋(心皮)が6つの果実へと成長しだします。



青い果実
ひとつの雌花は6つの子房を持つので、首尾よくいけば、6つの果実が出来ます。



果実
秋には美味しそうなブドウの房が出来ますが、アオツヅラフジの果実には毒性があり食べられません。




アンモナイト?
ひとつの果実には アンモナイトの化石のような種子が必ず入っています。





雄花

雄花は花のときにしか気づかれません。それも小さな花なので、それと知らなけば見向きもされないでしょう。



つぼみが青いブドウのようです。



アオツヅラフジの花は6数性で、花弁と萼片は6個、雌花の雌しべは6個ありました。



雄花の雄しべも6個あります。



アリやカメムシが来ているのを見ますが、花粉をつけて別の雌株にまで到達するのは時間がかかりそうですね "(-""-)"





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サルスベリ - ミソハギ科

2023-08-08 16:00:00 | みんなの花図鑑
今日は立秋です。見出し画像は何年か前に撮ったちょっと秋空のサルスベリです。


サルスベリというと紅白やピンクの花弁が目を惹きます。花弁は6個で、うちわ形、ふちはフリル状に縮れて波打っています。




もう一つ目を惹くのが真っ黄色の花粉をもたげた雄しべ。
サルスベリの雄しべは32〜42個あることになっています。
ところが・・・
上の画像で黄色い花粉を出している葯の数を数えると、最低の32個も無いように見えます。




どういうことかというと、実はサルスベリの雄しべには2種類あって、よく目立つ黄色い花粉を出しているのはやってくるハチの餌となる花粉を出すための不稔性おしべで、それ以外にステッキのような雄しべが6本あったのです。




サルスベリの雄しべがなぜそういう独特の構成をしているかについてはこう考えられています。
サルスベリはその進化の過程で訪花昆虫の中からハナバチ類との共存を選びました。蜜が好きなチョウやガは避け、花粉を食べるハナバチを選んだのです。




花を横から見たところです。
雄しべの花糸がとても長いのが分かります。そしてこれもハナバチに花粉を運んでもらうための策の一つなのです。




花粉を食べにクマバチが来ています。
ハチが中央の黄色い花粉の雄しべに抱きつくと、花全体がたわみます。外側の背の高い(本命の)雄しべも 重みで曲がりハチの背中に稔性の花粉が付くという仕掛けです。
(雌しべも、本物の雄しべと同じ高さで同じ格好をしているので、他の花から花粉を背に付けてきたハチならば、雌しべが受粉する可能性もあります)
サルスベリは このように餌用花粉と 受粉用花粉を作ることで、ハチとの共生を営んでいると考えられています。
(草本の ツユクサも同様に 3種類の雄しべがあります)




ミソハギ

サルスベリはミソハギ科の樹なんですが、私には サルスベリがなぜミソハギ科なのかよく分かりません。
でも、大きさも構造も全く違う花なのに、どういうわけかよくクマバチ君が来るんですよね。ミソハギは筒型の花なので、ぜんぜん花冠の中に入れてませんけど (@_@)



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暑中お見舞い申し上げます。6

2023-08-07 16:00:00 | みんなの花図鑑
今と違う季節を愉しもう、ということで
去年の暮に、一年を6回に分けてまとめたマイ・コレクションより
今日は6日目で 「11~12月」分です。
(一部 一昨年の画像も入っています)



11-16 オギの夕焼け






11-19 河原のススキ


11-30 ススキ






12-26(21)メルケンカルカヤ




12-27(21) 穭稲(ひつじいね)






11-12(21) ヤツデ ウコギ科




11-02(21)トウワタ(唐綿)





11-04(21)コウテイヒマワリ(ニトベギク)





11-03(21)スズランノキ(安城デンパーク)




11-05 ケヤキ (愛知県緑化センター)


11-15(21) ケヤキ (堀内公園)






11-07 アメリカハナズオウ (リトルワールド)




11-08 モミジバフウ




11-10(21) ムクノキ




11-18(21)ピンオーク(安城デンパーク)




11-20 イロハモミジ(岡崎市・東公園)


11-22(21)イロハモミジ






11-15 ナンキンハゼ(安城市・秋葉公園)


12-01 ナンキンハゼ




12-02 トウカエデ




11-24 イチョウ祖父江



11-28(21) 祐専寺の大イチョウ



11-28(21) 久寿(きゅうじゅ)のイチョウ原木近くにて






11-20(20) メタセコイア(愛知県緑化センター)


12-04 メタセコイア (安城デンパーク)




11-19(21) ラクウショウ






11-23 午後のツワブキ





11-19 ホトケノザ - 秋に咲く


11-24(21) ホトケノザ





11-12(21) ヒヨドリジョウゴ (常滑市・前山ダム)



12-10 セイヨウサンシュユ (安城デンパーク).gif





11-14(21) サザンカ





12-03(21) フウの実を食べるカワラヒワ(安城デンパーク)





11-23(21) モズ




12-12(21) カルガモ (堀内公園)



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暑中お見舞い申し上げます。5

2023-08-06 16:00:00 | みんなの花図鑑
違う季節を愉しもう
去年の暮に、一年を6回に分けてまとめたマイ・コレクションより
5日目の今日は 「9~10月」です。
(一部 一昨年の画像も入っています)



9-14 こんにちは!アレチヌスビトハギ



9-15 おはよう! ツユクサ



9-23(21) ツユクサ




9-02(21)ブラッシカラパとツバメシジミ




9-08 マルバルコウ



9-08 ルコウソウ



9-05 ケイトウ




9-08(21)ポリゴナム・アンプレキシコール




9-07(21)ママコノシリヌグイ


9-22 ママコノシリヌグイ






9-05(21)センニンソウ - クレマチス属




9-06(21)ガガイモ


9-20 ガガイモ - 古事記の昔から




9-12 イタドリ 雌花


10-06(21)イタドリ




9-04 クルマバザクロソウ




10-30(21)ザクロの実







10-06 ヨウシュヤマゴボウ





10-04 ミゾカクシ





10-21 ソバ







9-30 イボクサ





10-04(21) ハナセンナ(アンデスの乙女)



10-04(21) 小葉のセンナ(カシア・コリンポーサ)








10-24(21) ヤクシマリンドウ








10-29(21) ゲンノショウコ - 神輿草






10-09(21) 柿の葉


柿の葉に似ている市街(AlAbed-AbouJarash, Damascus, Syria)



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暑中お見舞い申し上げます。4

2023-08-05 16:00:00 | みんなの花図鑑
たまには過去ログを、ということで
去年の暮に、一年を6回に分けてまとめたマイ・コレクションより
4日目の今日は 「7~8月」です。
(一部 一昨年の画像も入っています)



7-12 セイヨウニンジンボク




7-11 ホルトノキ




7-06 斑入りチシャノキ



7-03 モクゲンジ





7-20 アカメガシワ 雄花


7-20 アカメガシワ 雌花



7-10 ヤブジラミ



7-13 ノアザミ




7-16 ヒマワリ(キク科集合花)




7-30 (21)ノアサガオ



8-25 スイレン - 於大公園



8-01(21)本證寺のハス



7-27 伊賀八幡宮のハス




8-07 ハツユキソウ


7-31 (21) ハツユキソウ




8-06 ショウジョウソウ




7-14 メキシカン・ライオンズイヤー - キツネノマゴ科




7-17 八重のムクゲ (アオイ科)



8-06(21)タチアオイ(アオイ科)




8-22 ラバテラ(ハナアオイ)バイカラー (アオイ科)



8-31 ハイビスカス(ブッソウゲ)(アオイ科)



8-23 オクラ (アオイ科)




8-24 サルスベリ



7-26(21) サルスベリ




8-09(21)キクイモモドキの筒状花



8-05(21) トウワタ



8-25(21) トウワタ






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暑中お見舞い申し上げます。3

2023-08-04 16:00:00 | みんなの花図鑑
たまには過去ログを、ということで
去年一年を6回に分けてまとめたマイ・コレクションより
3日目は 「5~6月」です。
(一部 一昨年の画像も入っています)





6-04 ハナショウブ (碧南市・油ヶ渕花しょうぶ園)




5-02 リキュウバイ




5-05 ヒメウツギ




5-12 ウツギ・マギシェン



5-12 タニウツギ



5-05 バイカウツギ



5-07 シャリンバイ(モッコクモドキ)




5-14 ロドレイア



5-03 ベニバナトチノキ



5-03 トチノキ




5-02 クロバイ



5-23 エゴノキ




5-06 ユリノキ





5-13 ニワゼキショウ



5-13 ムラサキツユクサ



5-11 ナガミヒナゲシ



5-19 ブラシノキ





5-15 ハニーサックル(ツキヌキニンドウ)於大公園(東浦町)




5-10 ツリガネカズラ(安城デンパーク)




5-23


6-03 ティーツリー(フトモモ科コバノブラシノキ属)




6-02 ニンジン



6-02 ノラニンジン



5-26 ウメモドキ(雌花)彦左公園


5-26 ウメモドキ(雄花)彦左公園



5-26 ウメモドキ(雌花)安城デンパーク




6-01 ユスラウメ



6-10 タチアオイ






6-09 ゼニアオイ




6-23 ジャガイモ





6-22 テンニンギク



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暑中お見舞い申し上げます。2

2023-08-03 16:00:00 | みんなの花図鑑
たまには過去ログを、ということで
去年一年を6回に分けてまとめたマイ・コレクションより
第2回は <3~4月>篇です。
(一部 一昨年の画像も入っています)


3-29 ベニバスモモ(安城デンパーク)




3-07 クロヤナギ (ネコヤナギの突然変異)




3-04 アオモジ - 卒業式




3-05 ヴェロニカ・ペルシカ (標準和名 オオ・イヌノフグリ)




3-18 ビデンス - 輝くセンダングサ




3-12 ウグイスカグラ(愛知県緑化センター)




3-11 シロハラ(愛知県緑化センター)



3-12 ジョビ太くん(愛知県緑化センター)



3-16 梅にメジロ





3-09 シナマンサク



3-10 マンサク(赤花) 安城デンパーク




3-20 マンサク 'アーノルドプロミス'




3-21 トサミズキ - マンサク科 (安城デンパーク)




4-01 ヒュウガミズキ - マンサク科 (安城デンパーク)




3-13 紅梅



3-16 サクランボ(暖地桜桃)



3-21 サクランボ(暖地桜桃)




3-27 陽光桜 (安城デンパーク)






3-31 サクラ (岡崎公園)



4-04 ユスラウメ



4-04 ニワウメ



4-05 ユキヤナギ



4-10 ヒメリンゴ






4-10 ナシ




4-03 エゾキブシ(安城デンパーク)



4-03 ヒサカキ




3-26 シデコブシ(安城デンパーク)



4-12 シモクレン(安城デンパーク)






4-02 カタクリ(カタクリ山・豊橋市)




4-13 アケビ




4-07 オオアラセイトウまたはムラサキハナナ




4-08 ルッコラ



4-11 ダイコン




3-14 マツバウンラン








4-21 ハナミズキ2柳川瀬公園




4-20 ライラック(リラ)



4-25 ヒトツバタゴ




4-17 ハナノキ(花の木)雄花


4-17 ハナノキ(花の木)雌花




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暑中お見舞い申し上げます。1

2023-08-02 16:00:00 | みんなの花図鑑
たまには過去ログを、ということで
去年一年を6回に分けてまとめたマイ・コレクションより
第1回は <1~2月>篇をどうぞ。
(一部 一昨年の画像も入っています)





1-07 センダングサの仲間




1-07 ユキヤナギ




1-07 クチナシ



1-07 クロガネモチ




1-10 シクラメン(かがり火花)




1-22 クモマソウ?クモマグサ?




1-24 プリムローズ




21-1-23 アオモジ




1-30 ネコヤナギ





1-15 ベトナムツバキ 海棠(ハイドゥン)


2-16 ベトナムツバキ 海棠(ハイドゥン)




1-27 ツバキ 'マスターピース'




20-1-17 ツバキ'港の曙'




1-17 タイワンツバキ、大東茶、別名ゴードニア




2-16 ツバキ(Camellia japonica)'青い珊瑚礁'





1-14 ツワブキ


2-18 ツワブキ




2-09 ヤドリギ




1-28 ソシンロウバイ (愛知県緑化センター)



1-27 ソシンロウバイ



1-06 ロウバイ



2-27 ニシキギ




2-04 ジンチョウゲ



2-05 ミツマタ




2-20 マンサク




2-06 オダマキ




2-11 ラナンキュラス



2-12 ラナンキュラス・ラックス




2-14 アメリカセンダングサ




2-21 紅梅(岩津天神)



2-22 白梅(岩津天神)




2-25 中国ドウダンツツジ(シャンデリア風)






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