今咲いている花で「ムラサキ」というと何を浮かべられますか?
以下、無理やりですが、「ムラサキ4題」 !(^^)!
エキウム / シャゼンムラサキ(車前紫)
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Google Lensで検索すると「エキウム」と「シャゼンムラサキ(車前紫)」を挙げてきます。
エキウムの和名がシャゼンムラサキ(車前紫)のような感じです。
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「シャゼンムラサキ属(車前紫属、学名: Echium)は、被子植物ムラサキ科の60種が分類される属である。」(wiki「シャゼンムラサキ属」)
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ところで 和名の「車前紫」の由来は何でしょうか?
ネット上を探してもなかなか出て来ません。
ようやく出てきたのが 「葉姿がオオバコ(車前)に似ていて紫色の花を付けることから」(GKZ植物事典「シャゼンムラサキ」)。
分ってみれば、な~んだ、ってことなんですが、では オオバコはなぜ「車前」なんでしょ??
「車前」は漢名で「…ロゼット葉をもち裸地を好むが,芽の位置が低く葉や茎には強い繊維があるので,踏まれてもよく耐え,グラウンドのまわりや路上に生える(このような植物を〈踏み跡植物〉という)。このため中国では車前(しやぜん)とよばれる。」(世界大百科事典(旧版)内の【オオバコ】車前の言及)
ムラサキツユクサ
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(▲ホバリングするホソヒラタアブ)
Google Lensで検索すると、ムラサキツユクサとオオムラサキツユクサが混在して出て来ます。両者のちがいは草丈が高いほうがオオムラサキツユクサという単純なものではなさそうなので、ここでは総称でムラサキツユクサとしておきます。
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ムラサキツユクサで気になるのは雄しべのもじゃもじゃ生えた腺毛というか毛です。
ムラサキツユクサの雄しべの毛は昔から原形質流動の観察によく使われています。
ではもともとどういう役割・機能があるのでしょうか?
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ムラサキツユクサについての説明は見つけられませんでしたが、一般的には花粉を媒介する昆虫を惹きつけ受粉効率を高める役目をしていると考えられているようです。
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具体的な例として
・昆虫を惹きつける揮発性物質の分泌
・視覚的な魅力(ネクタイ状の形状は昆虫を騙す効果を持つ)
・雄蕊の表面積を広くする(葯の下部を覆うように広がる毛は飛散する花粉の受け皿的な役目をして、昆虫と花粉との接触の機会を高める。)
・花糸の機械的な保護(花糸は極めて細いので、毛があることにより強度が増す。)
・葯から花粉を飛散させたりするための花糸の動きや振動を容易にする。
(日本植物生理学会・植物Q&A 「ムラサキツユクサおしべの毛の意義」を編集)
ワスレナグサ(忘れな草)
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ワスレナグサ(忘れな草、Forget-me-not)は狭義にはシンワスレナグサ(学名:Myosotis scorpioides)を指します。
名前にムラサキはありませんが、科が
ムラサキ科 です !(^^)!
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ただし「園芸業界でワスレナグサとして流通しているのは、ノハラワスレナグサ (M. alpestris)、エゾムラサキ (M. sylvatica)、あるいはそれらの種間交配種である。一般には、広義の意味で称される。」(ウィキ「ワスレナグサ」)
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「花期は3 - 5月。」
「花冠の喉に黄色・白色の目(小斑点)をもつ。」(同上)
色彩図鑑などには フォゲットミーノット(Forget Me Not)という名の色がちゃんとあるようです。
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ここからは、ひと回り大きな花を咲かせる園芸品種「ミオソティス・ミオマルク」です。
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学名:Myosotis hybrid
ムラサキセンダイハギ
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観賞用に栽培されるマメ科ムラサキセンダイハギ属の多年草です。
「花は両性、蝶形花(エンドウマメに似た花:pea-like flowers)。」(三河の植物観察「ムラサキセンダイハギ」)
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学名:
Baptisia australis
属名 Baptisia は「ギリシャ語の「染まる」に由来している。 バプティシア属の植物で、藍(アイ)の代用としたことから。」(GKZ植物事典「バプティシア」)
種小名 australis は「「南方の、南方系の」の意。」(同上)
5月11日 豊田市渡刈町にて
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