2024/12/11 中央社臺灣
中山美穂さん主演の名作映画「Love Letter」(岩井俊二監督)の場面写真
6日に急逝した歌手で俳優の中山美穂さんを追悼し、中山さんの代表作「Love Letter」(1995年)と近年の出演作「死刑にいたる病」(2022年)の2作品が20日から、台湾の一部の映画館で2週間限定で上映される。映画ファンに中山さんの魅力を改めて紹介する。
台湾でも高い人気と知名度を誇る中山さん。突然の訃報は台湾でも大きく報じられた。2016年に「Love Letter」が台湾でリバイバル上映された際に台湾を初めて訪問した他、翌年にも南部・嘉義を訪れ、現地で撮影した写真を自身のインスタグラムに投稿していた。
訃報を受け、台湾の動画配信サービス「MyVideo」の週間人気ランキング(12月2日~8日)では「Love Letter」が2位にランクインした。
2024/12/12 読売新聞オンライン
夜明け前の海へ向けてカッターをこぎ出す学生たち(舞鶴市で)
舞鶴市の海上保安学校で11日、毎冬恒例の早朝訓練が始まった。普段より1時間早い午前5時30分、約540人が海岸に整列。体操で体を温めた後、カッターと持久走、制圧術、剣道、水泳の5種目に分かれ、1時間半の訓練をこなした。
開校間もない1955年から続き、今年で70回を数える。春秋の半年ごとに新入生を迎える同校にあって、先輩期の学生は卒業を前にした最後の大規模訓練で、後輩期にとっては入学後に初めて臨む試練の行事だ。
地村智明・教育訓練部長は訓示で「海上の事件事故は夜中や荒天など悪条件で起きることが多く、この訓練は現場での自信につながる」と学生たちを励ました。訓練は19日まで続く。
2024/12/12 読売新聞オンライン
堺キッチンに新たに認定された6商品
堺市は、地元の伝統産品をPRするブランド「sakai kitchen(堺キッチン)」に、手ぬぐいなど6点を新たに認定した。市では、これまでの認定品と合わせて、14日に「KITTE大阪」(大阪市北区)2階で展示、販売するほか、来年の大阪・関西万博でも展示を予定しており、担当者は「ブランドとして発信することで、多くの人に伝統産品の魅力を伝えたい」と期待する。
堺キッチンは、プロの料理人にも愛用される「堺打刃物」や、手作業で染料を注ぎ込んで染める「 注染ちゅうせん 」、16世紀の終わり頃に中国から堺に製法が伝わったとされる線香など伝統産品と、その魅力を引き立てる商品を対象に認定している。
市内の事業者はOEM(相手先ブランドによる生産)や企業同士で製品を取引する「BtoB」を主とするところが多く、一般消費者への知名度で苦戦する。このため日用品として広く長く愛用してもらえるよう2021年度から新商品の開発や堺キッチンのブランド認定に取り組んできた。新たな6点の認定で、堺キッチンは計32点となった。
今回認定されたのは、日本刀のような美しい刃に温かみのあるウォルナット柄の文化包丁や、表裏で柄の色が違うリバーシブルの手ぬぐい、車の部品加工技術を生かし、銅や真ちゅうなど異なる素材や形を組み合わせたユニークな形状の線香立てなどだ。
これまでの認定品の一部は、市のふるさと納税の返礼品に採用されているほか、来年1月からは、市の地場産品を扱う「堺 伝匠でんしょう 館」(堺区材木町西)でも販売される。10月末に行われた新認定品発表の記者会見で、永藤英機市長は「様々な機会を通じて、堺の上質かつ優れた伝統の技で作られた品々の魅力を感じていただきたい」と話した。
2024/12/12 読売新聞オンライン
通行車両が3億台を超え、ライトアップされている明石海峡大橋
記念ライトアップ
本州と淡路島を結ぶ明石海峡大橋の通行台数が今月9日に3億台を突破し、橋を管理・運営する本州四国連絡高速道路が、日没後に記念のライトアップをしている。13日午前0時まで。
色や点灯時間などを組み合わせた照明を通常より10多い38パターンに増やし、普段は見られない姿を眺めることができる。
1998年4月の開通から26年8か月余りでの3億台突破。1億台まで11年3か月かかったが、その後は2億台まで8年1か月、3億台まで7年4か月と通行料金の値下げなどもあってペースが速まっている。
本四高速神戸管理センターは「200年以上、健全な状態を保つことを目指し、安全に通行してもらえるよう万全の点検、管理を続けたい」としている。
2024/12/12 読売新聞オンライン
九鬼家隆宮司が「思」(おもい)の字を力強く書く
世界遺産・熊野本宮大社(田辺市本宮町)で11日、新年への希望を込めた漢字を書く「一文字 揮毫きごう 」が行われ、九鬼家隆宮司が「思」の文字を大書した。
白装束にたすき掛けをした九鬼宮司が、たっぷりと墨を含ませた大筆(長さ1・3メートル、重さ2キロ)を両手で持ち、3メートル四方の白布に一気に書き上げた。最後に、布の隅に社印を押すと、見守っていた参拝者から大きな拍手が送られた。
九鬼宮司は、前日の「日本原水爆被害者団体協議会」のノーベル平和賞授賞式を受け、「殺伐とした時代が続いているが、改めて人を思う優しさが大切だと感じ、『思』を選んだ」といい、「来年は、平和で平穏な年であるようにと願っています」と話した。書は1年間、社務所前に掲げられる。
2024/12/12 和歌山NHKNEWSWE
発掘調査で見つかった石垣(有田川町で)
有田川町にある室町時代の守護、畠山氏の屋敷跡とみられる遺跡で、新たに石垣や土塀などの遺構が見つかりました。
町は、畠山氏の統治の実態解明につながる貴重な資料だとしています。
有田川町は今年度、金屋土居跡と呼ばれる室町時代にこの地域をおさめた紀伊国守護、畠山氏の屋敷跡とみられる遺跡の発掘調査を行いました。
その結果、鎌倉時代の土器や建物の柱の跡をはじめ、室町時代から戦国時代の石垣や土塀などの遺構が新たに見つかりました。
石垣は、自然の石を積み上げ、長さ10メートル、高さ1メートルにわたって築かれているのが確認され、堀の一部を埋める形で改修が行われ、土塀や門が造られたと考えられています。
鎌倉時代には湯浅党と呼ばれる武士団の拠点がすぐ近くにあったことから、湯浅党の衰退後に守護についた畠山氏が、石垣などを築き、城館に改修したと考えられるということです。
有田川町社会教育課の川口修実 学芸員は「畠山氏の屋敷の実態を知るうえで貴重な成果が得られた。この時代の城館の土造りから石造りへの変遷を示す貴重な資料と考えられる」と話しています。
町では今月(12月)15日に現地で説明会を行うことにしています。
2024/12/12 読売新聞オンライン
訓練の日、布を玄関に結んでから学校へ向かう住民(和歌山市で)
大規模災害時の救助活動を迅速に行うことを目指し、和歌山市の複数の地域で、世帯全員が無事だった場合には家の玄関などに布を結びつける取り組みが進められている。救助にあたる消防隊員らに布を通じて「無事」だと伝えることで、他の要救助者の捜索や救助を効率的に進める狙い。市は取り組みを全域に広げたい考えだ。
和歌山 要救助者の捜索 効率的に
高松地区で11月23日、マグニチュード8・5の南海トラフ地震が発生したという想定で防災訓練が行われた。住民たちは、それぞれの自宅の玄関付近に黄色い布を結び付けてから、訓練場所の小学校へ向かった。
訓練に先立ち、同地区では幅5センチ、長さ70センチの黄色い布を約3400世帯に配布。この日の訓練で初めて使用した。同地区防災会の石井太郎会長は「今日をスタートにして、住民にどんどん広めていきたい」と話した。
災害発生から72時間が経過すると、被災者の生存率は急激に下がるとされる。救助活動は素早さが求められる。このため、無事だった住民自身が布を玄関などに示せば、救助にあたる消防隊員や警察官らは「捜索の必要のない建物だ」といち早く認識でき、他の要救助者を捜し出すことができる。
同様の取り組みは、全国的にも広がっている。
静岡県富士宮市は2008年から実施。「わが家は大丈夫!黄色いハンカチ作戦」と銘打ち、市内で震度5強以上の地震が起きた場合、無事ならハンカチを玄関先など外から見えやすい場所に示すルールを設けている。
県内でも有田川町で黄色の旗を掲げる取り組みをしている。11年の東日本大震災後から取り入れたという。
和歌山市内では、すでに一部の地区でタオルや黄色い布などを使った取り組みを進めている。市はさらに全域へと広げたい考えだ。自主防災組織ごとに表示物の素材や色、掲げる場所のほか、どのような規模の災害時に掲げるかという基準を協議してもらう方針という。
尾花正啓市長は11月7日の定例記者会見で「一分一秒を争う命を助けようという取り組み。市として全域で推奨していきたい」と話した。
2024/12/12 読売新聞オンライン
ソテツにこもを巻き付ける作業員ら(兵庫県三田市で)
越冬の準備は万全――。関西学院大学の神戸三田キャンパス(兵庫県三田市学園上ケ原)で11日、ソテツに稲わらを編んだ「こも」を巻く作業が始まった。
寒さや霜から守るため、毎年この時期から春まで、キャンパスにある約80本の全てに取り付けている。こもは縦1.2メートル、横1.8メートルで約250枚が用意され、12日まで作業は続く。
市内はこの日、朝の最低気温が氷点下1度となり、冷たい風が吹き付ける中、造園業者の3人が午前8時半頃から作業をスタート。広げたこもを脚立に乗って次々に縄でくくると、先まですっぽりと覆われたソテツは冬の装いになった。
2024/12/12 読売新聞オンライン
仮囲いに描いた作品
福岡市中央区の舞鶴公園で復元が進む福岡城跡・潮見 櫓の工事現場にある仮囲いをキャンバスに、福岡県春日市在住の画家、坪山斉さん(43)が無償で博多湾をモチーフにした壁画「博多湾海景図」を描いた。直線を生かした作風で、かつて櫓から見えた博多湾のイメージを浮かび上がらせた。坪山さんは、「公園に突如現れた『非日常』を感じてもらえれば」と話している。
潮見櫓は木造2階建てで、江戸時代に福岡城の北西に建てられ、海上の監視を担っていたとされる。
復元工事は市が2023年1月に着手した。坪山さんは復元が進む潮見櫓から、海を見渡し、城を守る着想を得て創作。高さ約2メートル、幅約50メートルの仮囲いにローラーを使って青や緑、黒のペンキで直線を描いて、波や潮の流れ、防波堤を表現した。「自分の描く幾何学的な直線と自然がぶつかることで新しい発想を得ることができた」と手応えを語る。
坪山さんは仙台市出身で、東京芸術大大学院を修了。都内の中高一貫校で美術の非常勤講師をしていた時に東日本大震災が発生し、翌12年、妻の故郷の福岡市に移住した。
福岡市内でも美術の非常勤講師をしながら制作に励み、13年に若手芸術家ら約120人が出展した東京の公募展でグランプリを受賞。これを機に、徐々に画家としての仕事も増えたが、作品発表の舞台は東京や中国、韓国が中心で、制作拠点を置く県内ではあまりなかったという。
12月11日 京都NHKWEBNEWS
京都市にある地下鉄の駅では、市内8つの大学の学生が創作したアート作品が展示されています。
京都市営地下鉄の7つの駅では、京都市交通局と市内の8つの大学が協力して、学生が創作した壁画やオブジェなどのアート作品が展示されています。
このうち、京都市中京区にある烏丸御池駅の通路には、バスの路線図のように、すしが並んだ大きな絵が貼られています。
また、和紙などを使って、なすを表現した作品もあります。
参加した京都女子大学の位田朱理さんは「見てくれた人が笑顔になって楽しんでほしいです」と話していました。
この展示は、京都市営地下鉄の7つの駅で、来年(2025年)2月10日まで行われています。