京都駅に走りこむ「ドクターイエロー」東寺とのコラボ
黄色の車体から「ドクターイエロー」の愛称で親しまれている新幹線の検査専用車両は引退することになっていますが、いまある2編成のうち1編成が29日で運行を終えました。
京都駅では29日午後3時半すぎに「ドクターイエロー」が停車する様子が見られました。
「ドクターイエロー」は、東海道・山陽新幹線の線路を営業車両と同じ速度や条件で走行しながら、▼線路にゆがみがないかや▼設備に異常がないかなどを検査する車両で、JR東海とJR西日本が1編成ずつ保有していますが、老朽化のため引退することになっています。
29日に運行を終えたのは、JR東海が保有する1編成で、午後3時35分ごろ、京都駅に姿を見せました。
大阪方面から現れ、駅に1分ほど停車したあと、東京方面へと出発していきました。
「ドクターイエロー」は、イベントなどを除けば一般の客は乗ることができず時刻表も公表されていないため、鉄道ファンなどの間では「見かけると幸せが訪れる」と言われ、人気を集めてきました。
JR西日本が保有するもう1編成は、2027年をめどに運行を終えるということですが、29日で2編成が1編成となったことで今後さらに目にすることが少なくなるため、見かければさらに大きな幸せが訪れることになるかもしれません。