プロ野球・阪神タイガース創設90周年を記念したラッピング電車の出発式が5日、阪神電鉄甲子園駅であった。6日から、阪神大阪梅田―山陽姫路駅を走る。現役選手や歴代の名選手ら18人の迫力ある写真であしらわれ、ファンの注目を集めそうだ。
ラッピング電車は、急行8000系の1編成(6両)。車体はチームカラーの黄色や金色で包まれ、今季から指揮を執る藤川球児監督(44)や、近本光司選手(30)ら現役選手の写真を配している。
2月に91歳で亡くなった1985年に日本一の監督となった吉田義男さんや、「ミスタータイガース」と呼ばれたOB会長の掛布雅之さん(69)の往年の姿も。車内には、今季のキャッチコピー「鼓動を鳴らせ。 虎道こどう を進め。」を入れたポスターをつるしている。
この日の出発式には、掛布さんも参加。「歴史の重みを感じる。ファンの方は乗った瞬間からプレーボールになると思う」と語った。
ラッピング電車の車両は1985年に運用が開始され、2023年のリーグ優勝の際にも走ったという。阪神電鉄広報の飯塚研一さん(49)は「阪神タイガースの歴史を見てきた車両。運行区間で探してみてほしい」と話した。