「中の橋駐車場」
オーバーツーリズム(観光公害)対策として、高野町の高野山真言宗・総本山金剛峯寺が昨年秋に駐車場有料化の実証実験をしたところ、約1470万円の収入が得られ、渋滞も緩和したことが4日、同宗の宗会(議会)で報告された。
実証実験は昨年11月1~24日、「中の橋駐車場」と「金剛峯寺前第2駐車場」で実施。入り口ゲートやロック板を設置しないシステムを採用し、30分以上駐車した車や観光バスから1000円(終日)を徴収した。
実証実験は昨年11月1~24日、「中の橋駐車場」と「金剛峯寺前第2駐車場」で実施。入り口ゲートやロック板を設置しないシステムを採用し、30分以上駐車した車や観光バスから1000円(終日)を徴収した。
有料化については、観光客と信者らとの線引きを求める声があった。今川泰伸・宗務総長は取材に対し「事前に車のナンバーを知らせてもらえれば、無料にできることも確認できた。システムを活用し、有料化に向けた協議を町と進めたい」と述べた。
観光公害対策を巡っては、財源不足に悩む同町が昨年3月、自治体独自で課税できる法定外税の導入方針を発表し、徴税方法などを検討している。