来年元日の営業運転開始が予定される台湾鉄道の「鳴日号」(上)と「藍皮解憂号」
(台北中央社)台湾鉄道観光協会主催の交流フォーラムが2日、台北市内で開催され、台湾鉄路管理局(台鉄)の張政源(ちょうせいげん)局長が、台湾が「鉄道観光イヤー」と定める2022年に向けて鉄道旅行体験のあり方や考え方を一新し、世界に売り込んでいきたいと意気込んだ。
フォーラムでは、産官学のオピニオンリーダーらが台湾の鉄道観光の将来性や展望、台湾ならではの鉄道旅行などについて意見を交わした。
張氏は、欧州で環境保護意識が高まり、鉄道旅行が奨励されているのを念頭に、列車は地球上で最もクリーンな乗り物であり、台湾は完全な鉄道網を有していると強調。これまで国内の移動に遊覧バスを多用してきた現在の台湾に不足しているのは、鉄道主体の旅行形態だと指摘した上で、台湾高速鉄道(高鉄、新幹線)や各地のメトロ(MRT)が相次いで開業し、在来線の台湾鉄道も現代化を積極的に進めていると説明し、鉄道旅行を発展させる条件は整ったとの見方を示した。