中国の険しい山道を徒歩で郵便配達している父と、その父からこの職業を引き継ぐことになった息子の物語。
93分という上映時間中は、2泊3日・120kmの山道を、愛犬と父・息子でひたすら集配に歩いている、ある意味、ロードムービー
。
美しい(けど険しい)中国の景色をバックに、これといった波乱万丈もなく、淡淡と物語が進行していきます。
しかし、その中心にいる親子。これがとっても味があっていいんです~。
郵便配達という仕事に誇りを持ち、ただ仕事中心の生活で、なかなか息子と接することが出来なかった父。
父はこの道中で、息子の成長に、息子との触れあいで涙します
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子供の頃からあまり父と触れ合えず、父の仕事も理解していなかった息子。
息子はこの道中で、仕事する父の本当の姿、そして息子である自分への思いを噛み締めます。
各村々での小さな出来事も、過大な演出もなく、とってもほんわか~
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この手の親子触れあいモノは、だいたい子供がとってもワル、我侭、考えがガキというパターンが多く、最後には改心というギャップで感動を煽るという映画が多いけど、ここでの息子は、そんなドラマ風じゃなく、普通に父を思い、父を感じていたのが、とってもGood
でした。
また、父の影で泣く
姿は、こっちもウルウル来ます。
ホント静かなんですが、暖かくなる映画でした。
ちゅうことで、85点
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※あくまで個人的主観ですので、気分を害されたらすみません
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