半熟オヤジの基地

完熟できないオヤジの「狭く浅い&自己満足」の部屋

『母と暮せば』を観ました。

2017-01-09 07:00:00 | えいがかんしょうの部屋
 「母さんはあきらめが悪いから、なかなか出てこられんかったとさ」。
1948年8月9日、長崎。助産婦をして暮らす伸子(吉永小百合)の前に、3年前に原爆で亡くしたはずの息子・浩二(二宮和也)がひょっこり現れる。伸子は呆然とした。その日浩二の墓の前で「あの子は一瞬の間に消えてしまったの。もうあきらめるわ」と言ったばかりだったのだ。
公式サイトより)

 小説家・劇作家の井上ひさしさんが、広島を舞台にした自身の戯曲「父と暮せば」と対になる作品としていた物語だそうです。
長崎への原爆投下シーン・・・米軍機からの投下シーンも息を飲みましたが、投下後の浩二の学校のシーンは(派手さは全くないものの)恐ろしさを伝えるには十分なシーンでしたね。インクのビンがあっという間に溶けてって、その後轟音とともに、真っ暗になる・・・
そりゃあ、愛する息子を一瞬で亡くしたワケですから、3年でも足りないくらいですよね。立ち直るの・・・
やっと諦めて立ち直る決心をした・・・と思った直後に現れる幽霊・浩二・・・伸子は素直に嬉しい表情を浮かべますが、決心直後ってのは酷ですよね
ここからずっと伸子は、浩二に支えられながら生きて行ってます。。。町子(黒木華)を始め、周囲の人たちもイイ人たちで、そんな雰囲気に囲まれていても、伸子は浩二無しには生きていけないんですかね・・・
町子の結婚を祝福しながらも、涙が止まらなかったり・・・どんどん憔悴しちゃう伸子は見ててつらいです
そんな想いが、浩二にもあったんでしょうね・・・ついに伸子を連れてってしまう決心をしちゃいました。。。
ラストの伸子の葬式シーンで、町子を始め、みんな悲しんでいる中、ド真ん中を浩二と抱き合いながら退室する伸子は笑っていました・・・
それだけ浩二の存在が大きいというのは分かっていても、なんだか複雑な心境になりました
ちゅうことで、生よりも、大切な存在・・・という結末・・・で65点
※あくまで個人的主観ですので、気分害されましたら申し訳ありません
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする