TVシリーズ「宇宙戦艦ヤマト2」の続編として、1979年7月にTVスペシャルとしてオンエアされた、90分強の作品です

ヤマトで「TVスペシャル」ってのは、この作品が初めてだったのではないでしょうか

当時、しっかり鑑賞しています

しっかり鑑賞するほどのヤマトファンだった俺ですが、正直申して、この作品にはいい印象が全く残っていません

俺が感動した劇場版「さらば宇宙戦艦ヤマト」で、自分の中の「ヤマト」は終わっていたところに、TV版「ヤマト2」が出たことにより生まれた、いわゆる「(さらばとは)別のストーリー」。
このストーリーにとってもガックリ来ていた上に、更にこの「新たなる旅立ち」で、再び大きな物語が始まってしまう・・・「悪い流れ」が止まらなくなった最初の作品かなぁ・・・と

自分としては一度「捨ててしまった」作品でしたが、当時からかなり経った後に観直した「ヤマト2」が、当時ほどの嫌悪が生まれなかった(これはこれでアリ)という変化もあり、この「新たなる旅立ち」も今一度観てみようと思いました。
・・・で、見直した結果は、「やっぱり、ちょっとヒドいですぅ」という感想です

「ヤマト2」で失ったクルー達に代わり、新たに加わったキャラ達が、まあポンコツなこと・・・・ろくに出航もできないくらいレベルダウンしたヤマトでした

まあ、白色彗星との闘いから3年後という状況なので、他の艦船は無いし、まだまだ復興途中。
そんな中、好敵手デスラーは、母星に戻ると、見知らぬ艦船が資源を盗んでて激高・・・会話せずに戦闘開始です

もともとデスラー星は死にかけていたから、他の星を求めていたはずなのに、そっから資源を取ってるコヤツラは利口なのか

もっと資源が豊富そうなイスカンダルから狙わないのは謎です

一瞬の激高で、自らの母星を完全に滅ぼしてしまったデスラー・・・ある意味、熱すぎる奴です

それで双子星の状態が崩れて、イスカンダル星が・・・やった事の「事の大きさ」を理解しないと。 守&スターシャもいい迷惑です。
そんな状況にヤマトが、異様な速さで到着し、加勢しますが、ヤマトの活躍が少なすぎます。・・・こんな戦いに加わりたくなかったのかな

ヤマト&ガミラス軍は暗黒星団帝国に太刀打ちできず、挙句の果てには、スターシャが自らの命をかけて、イスカンダル星を星ごと・・・
もう・・・やりすぎです!!
この戦いにスターシャの犠牲が必要だったのか、本当に解せません。。。無言の守もねぇ・・・

ヤマトの目的が不明、ガミラスの迷走・・・今見ても、アラばかりが目立ってしまって・・・
唯一良いところを挙げるとすると、「音楽」ですかね

暗黒星団帝国のイメージ曲が生まれたと、彼らの存在を今回ご紹介して、この次に続く迷作「ヤマトよ永遠に」に続けるための作品と割り切っていたのかな

それだけが目的なら、この作品、そしてTVスペシャルという形は「正解」だったのかも知れません

ちゅうことで、来年劇場公開される「宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち」は、今のところ不安だらけです・・・で、30点

※あくまで個人的主観ですので、気分害されましたら申し訳ありません