半熟オヤジの基地

完熟できないオヤジの「狭く浅い&自己満足」の部屋

『キャラクター』を観ました。

2022-07-23 02:30:00 | えいがかんしょうの部屋
漫画家として売れることを夢見る主人公・山城圭吾(菅田将暉)。高い画力があるにも関わらず、お人好しすぎる性格ゆえにリアルな悪役キャラクターを描くことができず、万年アシスタント生活を送っていた。ある日、師匠の依頼で「誰が見ても幸せそうな家」のスケッチに出かける山城。住宅街の中に不思議な魅力を感じる一軒家を見つけ、ふとしたことから中に足を踏み入れてしまう。そこで彼が目にしたのは、見るも無残な姿になり果てた4人家族……そして、彼らの前に佇む一人の男。
事件の第一発見者となった山城は、警察の取り調べに対して「犯人の顔は見ていない」と嘘をつく。
それどころか、自分だけが知っている犯人を基に殺人鬼の主人公“ダガー”を生み出し、サスペンス漫画「34(さんじゅうし)」を描き始める。
山城に欠けていた本物の【悪】を描いた漫画は異例の大ヒット。山城は売れっ子漫画家となり、恋人の夏美(高畑充希)とも結婚。二人は誰が見ても順風満帆の生活を手に入れた。
しかし、まるで漫画「34」で描かれた物語を模したような、4人家族が次々と狙われる事件が続く。
刑事の清田俊介(小栗旬)は、あまりにも漫画の内容と事件が酷似していることを不審に思い、山城に目をつける。共に事件を追う真壁孝太(中村獅童)は、やや暴走しがちな清田を心配しつつも温かく見守るのだった。
そんな中、山城の前に、再びあの男が姿を現す。
交わってしまった二人。
山城を待ち受ける“結末”とは?
(公式サイトより)

 ちょっと観たかった作品だったんですよねぇ
圭吾の画力だったら、漫画じゃなくても、充分に食っていける「腕」があるように思えましたね。。。
・・・でも、彼はどうしても「漫画家」になるための「術(足りない部分)」を貪欲に求めていますよね。
なので、あんな惨い事件現場を目の当たりにして、そして犯人の顔を観て、そっち(犯人目撃を言わずに、漫画のモチーフにする)に走ってしまった
でも、実際の犯罪よか、話のほうが進んでいる展開なんで、圭吾に「物語を作る」能力が目覚めたんですよね。その点は本人も満足しただろうし、生活も潤ったみたいで・・・
しっかし、犯人のほうは、圭吾の漫画を観て、シチュエーション通りに4人家族を殺していく・・・この能力も凄いかも
ここに警察が気付いているんだから、本来なら、即、連載中止だの、差し押さえだのするものと思いましたが・・・
これに気付いているのが、清田だけってのは、ちょっとオカシイですよね。昨今であれば、ネットで話題になって、日本中に広まると思うんですよね
圭吾本人も、犯人と対峙して、自らの命の危険を感じて、なんとか休載まで進めたものの、漫画の物語以外の「殺人要素」がある点が、(話としてはルール違反でズルいけど)物語を簡単に終息できない・・・巧妙ですね
ラストの圭吾の決断は良かったものの、犯人のルールとしては適合せず、返って窮地に・・・
ギリギリのところで何とかなったものの、物語以外の「殺人要素」が残っている点、思わせぶりなラストでした。
気が付いたら、後半身を乗り出して鑑賞している自分がいました。面白かった
ちゅうことで、初演技のFukaseさん、物凄く存在感があって良かったです・・・で70点
※あくまで個人的主観ですので、気分害されましたら申し訳ありません

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