半熟オヤジの基地

完熟できないオヤジの「狭く浅い&自己満足」の部屋

『モーリタニアン 黒塗りの記録』を観ました。

2022-10-29 05:30:00 | えいがかんしょうの部屋
2005年、弁護士のナンシー・ホランダー(ジョディ・フォスター)はアフリカのモーリタニア出身、モハメドゥ・スラヒ(タハール・ラヒム)の弁護を引き受ける。
9.11の首謀者の1人として拘束されたが、裁判は一度も開かれていない。キューバのグアンタナモ収容所で地獄のような投獄生活を何年も送っていた。
ナンシーは「不当な拘禁」だとしてアメリカ合衆国を訴える。時を同じくして、テロへの“正義の鉄槌”を望む政府から米軍に、モハメドゥを死刑判決に処せとの命が下り、スチュアート中佐(ベネディクト・カンバーバッチ)が起訴を担当する。真相を明らかにして闘うべく、両サイドから綿密な調査が始まる。
モハメドゥから届く手紙による“証言”の予測不能な展開に引き込まれていくナンシー。ところが、再三の開示請求でようやく政府から届いた機密書類には、百戦錬磨のナンシーさえ愕然とする供述が記されていた──。
(公式サイトより)

 実話です 
モハメドゥが拘束されるシーン・・・静かに、穏やかな「風」に見えただけに、その後の展開がちょっと怖くなりそうな予感がしました。
そのスラヒより、序盤は、ナンシーですね。彼女は弁護士として「徹して」行動していますね。熱くならない、冷静に判断する・・・
モハメドゥとの対面に対しても、彼に歩み寄るみたいな感じではなく、あくまで、裁判に「勝つ」ために、彼から情報を、真実を引き出す事に100%集中しています
(それだけに、テリーが、やたら表情に出ちゃうのが気になりましたね。まあ、彼女のが人間っぽいですが)
途中から、スチュアート登場。親しい友人を9.11で亡くしていますし、彼は、憎しみを抱きつつ、確実にモハメドゥを「仕留める」意志を強くもって、動き始めます
部下を鼓舞する姿を見ても、人望は厚そうですし、熱意を感じます。
しかし、彼も行動は冷静。確実に「仕留める」ためには、確固たる証拠をつかむ必要があり、必死に捜査を行います
この対照的な2人が、キューバの収容所を訪れ、そこの実情を目にとどめ、更に、モハメドゥに関する情報を得ていきます。
その中には、タイトルにもある、「黒塗り」だらけの、モハメドゥ本人が書いた記録書も・・・
映画ですから、その書を読むのは、ナンシーでありステュアート・・・観ているこちらには、その内容(シーン)を目撃します。
現代で、こんな事、許されるんですかね。。。
確かにアメリカ政府としては、9.11を再び起こさない、「モトを断つ」という意思が強いのは分かりますが、そこには、人権もナニもありません
800人弱の人を拘束・尋問し、結局8人が起訴されたけど、5人はその後の裁判で無罪となり・・・結局3名のみが裁かれた
ブッシュ政権、そしてオバマ政権で起こったこの事実は、知っておくべき話ですね
ちゅうことで、久々のJ.フォスターと、B.カンバーバッチさんの共演が嬉しかった・・・で、80点
※あくまで個人的主観ですので、気分害されましたら申し訳ありません

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