半熟オヤジの基地

完熟できないオヤジの「狭く浅い&自己満足」の部屋

『この世界の片隅に』を観ました。

2017-02-11 13:27:56 | あにめ&ひーろーの部屋
 昭和19年、18歳の少女・すず(声:のん)は生まれ故郷の広島市江波を離れ、日本一の軍港のある街・呉に嫁いできた。戦争が進み様々な物が不足していく中、すずは工夫をこらして食事を作っていく。やがて日本海軍の根拠地であるため呉は何度も空襲に遭い、いつも庭先から眺めていた軍艦が燃え、街は破壊され灰燼に帰していく。すずが大切に思っていた身近なものたちが奪われていくが、日々の営みは続く。そして昭和20年の夏を迎え……。
MovieWalkerより)(公式サイト

 こうの史代の同名漫画をアニメ映画化した作品です。昨年11月に公開されたときは上映館が少なかったんですが、口コミ、そしてTVなどで取り上げてどんどんと広がって、未だに上映劇場が増え続けているという作品です。
ずーーーっと見たかったのですが、やっと近所の劇場で公開されたので、早速チェックしました
最初に目に飛び込んだ「絵」・・・最近見たアニメが比較的「硬質」のものが多かっただけに、この柔らかい印象の絵、ほんわかしますねぇ
オープニングの曲も独特に・・・ほんわか
そして、その「ほんわか」は、すずと、その家族にも言えますね
(兄ちゃんは厳しそうだけど)父母も暖かさが伝わってきますし、毎日、笑顔が絶えない家族です
そんな幸せな日々、一つ一つの何でもないシーンで、クスクス笑えたりして、見ているこっちも幸せな気分になります。
そんなすずが、呉に嫁ぎますが、ここでも「すず節」は健在ですね。嫁ぎ先もいい家族ですし、いい旦那さんですよ
途中出戻りしてくるお姉さんは、ややきついですが、よくある「嫁イジメ」ではない、後々には分かりますが、彼女にも色々とあって・・ね。
その呉での幸せな生活、軍艦を遠目に眺める景色にも、少しずつ「戦争」という事実が忍び寄ってきます。
途中途中、急に大きな爆発音がしたり、爆撃機が上空を飛来するシーンは、少ないなれど、やはり怖い・・・
広島の「運命の日」の描き方も、直接でないのに、言葉無くしますね・・・
ここから、過去の戦争を描いた作品ですと、悲しいシーンが畳みかけられ、立ち直れなくなり・・・くらーーーいエンディングになる・・・というのが多いですよね。
この作品も、確かに、この戦争により、貧しくなり、大切な人が亡くなり、それが発端で幸せだった家族に、無数の影が差しこんできます
でも、そんな絶望の中でも、立ち直り、修復し、そして「絆」を強める・・・そんなシーンを、終盤沢山見せてくれました。
つないでいた右手が離れて、そして無くなっても、またその右腕に新しい絆がくっついていく・・・
最後もあくまで「暖かい」「ほんわか」したシーンで終わる・・・あんなに周りが変わったのに、変わらないこの雰囲気で終わる・・・ジーンときました
ちゅうことで、のんちゃんの声優としての才能も凄い・・・で85点
※あくまで個人的主観ですので、気分害されましたら申し訳ありません

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