花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

花の渚

2012年07月05日 | 学校
先日行ったサクラソウ調査の際に撮影した種差海岸です。
黄色い花はニッコウキスゲ、
紫の花はノハナショウブというハナショウブの原種です。
このほかにハマヒルガオ、ツリガネニンジンなど
たくさんの花が咲いています。
まさに「花の渚」です。
調査しながら気がついたのですが、
ニッコウキスゲやハマギクは黄色や白ですが
それ以外のアサツキやハマエンドウなどほとんどの花はなぜか紫色なのです。
こんなにも紫色の花を見ることはなかなかありません。
おそらく色素は有害な紫外線を吸収するアントシアニン。
偶然かも知れませんが日射しの強い海岸には最適の色です。
今がちょうど花の見ごろ!
晴れた日は気持ちがよいので
ぜひ種差海岸で散歩してみてください。
ただし貴重な植物と美しい景観を守るために
採取したり草原の中に入らないようにしましょう。
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宝探し

2012年07月05日 | 学校
6月下旬、チームの2年生が今年最後の自生地調査を行いました。
調査していると高台の道路から「名農さんですか?」と声をかけられました。
先日のNHKのTVをご覧になったようです。
激励され気分よく調査を開始しましたが2年生は困っています。
この時期の自生地はサクラソウ以外の植物が大きく育っています。
したがってサクラソウは草をかき分けないと発見できないのです。
そこで独特な葉の形だけを頼りに地面を探します!
さらに種子の入っていっているさやは茎の先端についていますが
細いうえに目立たないのでそう簡単には目に入りません。
もしかしたら種子ができていないのでは?とみんな騒ぎ出した頃
「発見!」という声が続出しました!
おそらく目が慣れてきたのだと思います。
一度発見すると、次々にあらわれてくるさや。
まるで山でキノコ狩りをしているようです。
結実状況を確認しましたが、きちんと種子もできていました。
また今年は昨年より生長がよかったので
たぶん多くの種子がこぼれてしまった後ではないかとも想像できます。
何はともあれ自生地は復活に向かっています。

昨日、チームの活動を紹介したNHKの番組が東北各県でも放送されました。
それをご覧になった方から激励のメッセージや電話をたくさんいただきました。
誠にありがとうございます。
これからもご支援よろしくお願いします。
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