花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

リンゴ、山に登る

2012年07月20日 | 学校
この袋の中にはリンゴが入っています。
まだ幼果のこの時期から袋を被せておくと
光が当たらずすべすべした白い肌になります。
今年の2年生が工夫した1つ目は袋をシルバーにしたこと。
昨年の先輩も挑戦したのですが馬淵川の氾濫で失敗してしまいました。
ポテトチップスの袋で再挑戦です。
工夫した2つ目はシルバー袋の下角に穴を開けたところ。
紙と違って中に入った水は蒸発しません。
したがって腐敗する可能性があるので穴を開けたのです。
工夫した3つ目は栽培する場所。
名農の第1農場は川の脇で標高の低い場所にあります。
いくらでも気温の上がらない場所を求めていたところ
メンバー2名の家が標高の高いところに農園を持っていたのです。
先日、おじゃまして袋をかけてきました!
この後、データロガーも設置させてもらい気温の変化も探る予定です。
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白いリンゴに会いたくて

2012年07月20日 | 学校
チームが光と植物の関係を研究して今年で4年目。
この間、高機能性食用菊、無農薬による草花の伸長制御、
光による妙丹柿の渋抜きなどユニークなテーマに取り組んできました。
なかでも大ヒットとなったのが「白いリンゴ」。
初代のアップルガールさんたちが開発した頃より食べ方も工夫され、
普通と同じに美味しく食べられるようになりました。
ところがこの数年間は気温が高く、果実が黄色になってしまいます。
赤と緑の色素は光を遮ると合成されませんが
黄色の色素合成には光が不要!
むしろ高温により合成が進むからです。
またあの純白のリンゴ「サイレント・ホワイト」に会いたい!
生みの親なら誰でもそう思うはず。
そこでチームは昨年から新たな研究を始めています。
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