花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

あおもりの伝統野菜

2012年07月24日 | 学校
先ほどの雌花はあおもりけんの伝統野菜である
「糠塚キュウリ」のものです。
短くて太い果実が特徴です!
冷やた実を半分に切って種子を取り除いた後、
味噌をつけて食べるのが定番です。
加賀の太キュウリがかつてビールのコマーシャルで
紹介され人気になりましたが、
この糠塚キュウリもその一種だといわれています。
昔はこの在来のキュウリがよく食べられていましたが
いつのまにやら経済性の良い西洋のキュウリだけになってしまいました。
名農では消えてゆく運命にある糠塚キュウリや
南部町の幻のネギ「南部一本太ネギ」の保存に務めています。
種の保存は農村の伝統食の継承にもつながる意義ある活動。
野菜班が頑張っています。
名農は今日が1学期の修了式です。
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雄雌異花

2012年07月24日 | 学校
ウリ科には1つの植物体に雄しべだけの花「雄花」と
雌しべだけの花「雌花」の2種類が咲きます。
これを専門用語で雌雄異花といい、
サクラソウの短柱花・長柱花と同じように
自家受粉を避けるための工夫だと考えられています。
花の中には受粉してもらうために昆虫を誘うために
人間の目には見えない印をつけているものがあります。
おもに蜜のありかを虫だけに見えるように示したもので
このサインをネクターガイドといいます!
では雄雌異花のキュウリにはどちらの花にネクターガイドがあるでしょう?
そこで以前、研究したところ「どちらにもある」ことを発見しました。
受粉するためにはどちらの花にも虫を呼ぶ必要があるからだと思います。
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