花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

摘果リンゴ料理のポイントは芯の処理

2012年07月12日 | 学校
幼果はまったく甘くありません。
そして強い酸味があります。
でもこれだけならなんとか対処法があります。
ところがやっかいなのが芯。
渋いというか苦いのです。
これが食べられていない理由のようです。
いろいろな添加物で苦みを消去する方法を考えましたが
結論は芯を取る。物理的な対処法に決めました。
この写真はりんごを半分に切ってなかの芯をくり抜いたものです。
これに砂糖または蜂蜜、バター、シナモンをのせてオーブンで焼くことにしました。
20分後、かわいい焼きリンゴの完成です。
自然な酸味がまるで紅玉のようです。
先生方に食べてもらいましたが、これならいけると合格点をもらました!
でも芯のくり抜きが中途半端のため
苦い焼リンゴを食べさせられた人もいるので試す場合はご注意ください。
大量に作るには課題がありますが、工夫次第ではいけそうです。
モモの幼果のコンポートは最近開発され特許も取得されています。
10粒入ってなんと600円と高値ですが売れています。
きっとリンゴの幼果も商品化できるはずです。
ところで10日、NHKの「おはよう日本」でチームの研究活動が
全国放送されたようです。また昨日は、NHKの国際放送で
やはりチームが世界に紹介されたそうです。
いずれも見逃しました。残念!

コメント (6)

摘果リンゴのアイデア料理

2012年07月12日 | 学校
園芸科学科3年生が調理実験を行いました。
テーマは「摘果リンゴを食べる」。
日頃、自分たちでリンゴの木を管理していますが
摘果によってたくさんの幼果が廃棄されます。
この実が食べられないか?ということで実験してみました。
不思議なことにインターネットで調べてみても
メロンやモモは食べる記述があるのにリンゴはありません。
果汁をリンゴジュースに混ぜる程度です。
リンゴポリフェノールは体に良いことがわかっているのに
レシピがないとは、よほど美味しくないのかもしれません。
そこで仕上げ摘果で摘み取った直径4~5cmの幼果を使って
それぞれの班で調理してみることにしました。
渋抜きの重曹、タンニンの渋戻りを防ぐコラーゲン、バターや洋酒、
シナモンや蜂蜜も用意されました!
この班はリンゴをスライスしてフライパンでバター炒めにしました。
甘みがないので蜂蜜で甘さをつけました。
試食の結果、まんざら食べられないわけではありません。
しかし食べているうちに幼果の特徴がわかってきました。
それはなんだと思いますか?

コメント