花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

遺伝子は独立

2012年07月18日 | 学校
最後の紹介するのはこのキキョウ。
花弁は5枚、雄しべも5本ありますが
柱頭だけが4裂なのです。
これらの変異体からいえることは
花弁、雄しべ、柱頭の裂数は常に同じではないこと。
つまり少なくとも柱頭の裂数を左右する遺伝子は
独立していて、花弁や雄しべ数には左右されないということです。
きっと裂数を決める遺伝子が変異を起こしたものと考えられます!
自然界ではこのような変異体を見つけるのがなかなか面倒ですが
このようにイオンビームで強制的に変異を起こすと
簡単に変異体を作ることができます。
目的である新しい花色にはまだ会えませんが、
変異体からはこんな不思議な花の仕組みがわかってきます。



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花弁数と柱頭裂数は同じ?

2012年07月18日 | 学校
これらのキキョウは突然変異を誘発させています。
このキキョウも色が薄いのですが、花弁が4枚。
面白いことに雌しべの先端である柱頭も4つに裂けています。
普通のキキョウは花弁5枚、雄しべ5本、柱頭は5裂します!
しかしこのキキョウは花弁4枚、雄しべ4本、柱頭4裂です。
つまり花弁、雄しべ数、柱頭の裂ける数は同じなのかもしれません。
不思議なのはこの次です。
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キキョウの雌しべ

2012年07月18日 | 学校
これはチームが栽培している突然変異種のキキョウです。
少し色が薄いのは色素生成の過程が変異を
起こしているからかもしれません。
ここで注目してほしいのは雌しべです。
先端が五つに開き、受粉態勢に入っています!
このように雌しべの先端は花びらと同じ5つに
分かれるのが普通です。
ところがチームには変なキキョウが
たくさん咲いています。
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