花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

農高生と化粧

2019年06月14日 | 学校
時間が逆行する名農のトンネル。
4月はすべての葉が赤や黄色に紅葉して
まるで春にならずに冬から秋に逆行したようでした。
現在はご覧の通り、緑の濃い葉に覆われています。
これを見ると季節は秋からさらに夏に逆行しているように感じます。
本当に不思議なトンネルです。
このトンネルは校舎と野菜圃場である第3農場を結ぶ道にあります。
6月22日は夏至。夏をむかえ陽射しも紫外線も強くなりました。
このトンネルがわずかな時間ですが名農生に涼を届けているようです。
さてフローラが園芸科学科時代の頃、
校内で批判覚悟の大胆な発表をしたことがあります。
それは農業高校こそ化粧をすべきという提案です。
理由は紫外線から身を守るため。
ファンデーションなど女性にはUV対策の化粧品がいろいろあります。
中には日焼け止めクリーム以上に効果のある商品もあるそうです。
そこで実習に行くときは女子も男子も
バッチリ化粧していってはどうかという内容でした。
事前アンケートでは化粧など高校生には必要ないという先生もいましたが
フローラもやるもんです。
先生のように大人になってからだともう手遅れなんだと反論。
若い今だからこそ、将来、シミやしわにならないようケアが必要と訴えました。
もちろん口だけじゃなく山菜のコゴミにLEDを照射して
肌を守る効果のあるコゴミポリフェノール量を増やす方法まで考案するとともに
化粧品メーカーと契約して安定供給するというビジネス提案までしました。
フローラの女子メンバーが生徒指導部からのお目玉覚悟で
体当たりチャレンジした結果、確か最優秀を受賞。
審査員の先生方はジョークととったのかもしれませんが
フローラはいたって真面目に提案していました。
厳しい夏が近づくと今も思い出すプロジェクトです。
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薬草の水気耕栽培

2019年06月14日 | 研究
これはハンターズの紅一点が取り組んでいる水気耕栽培。
水耕栽培の一種ですが、水槽にためた養液に根を浸しているのではありません。
養液は水槽の半分ぐらいしか入っていなく、それを霧状にして根に噴霧しているのです。
そのため根は空気中にむき出し。
水耕の欠点である酸欠を防げる栽培法で水気耕栽培、
またはエアロポニック栽培と呼ばれています。
かつて開催されたつくば万博で1本のトマトに数千個もの実をつけさせ
一躍話題となった技術も水気耕栽培です。
彼女が栽培されているのはカノコソウという薬草。
更年期障害改善のために漢方薬として用いられるものですが
日本では北海道の一部だけしか栽培されていません。
もちろん土耕栽培。したがって全国でも例のないチャレンジです。
彼女が期待しているのが旺盛な生育による根の伸長と
土の汚れのないきれいな根の収穫。
現状の土耕栽培の欠点を改善するのが目的です。
数年前、フローラの先輩が挑戦しましたが
途中で枯れてしまい断念してしまった研究。
気まぐれな女神フローラが彼女に微笑んでくれることを期待しています。
でもよく見るとカノコソウ以外の植物も栽培されているのがお分かりですか。
実はせっかくなのでセリでも同じ栽培試験をしています。
セリは葉を食べるものですが、実は根がとても美味しい食材。
宮城県名物のセリ根を食べる鍋も有名です。
可食部を葉ではなく根と考えるとこの栽培法もありかもしれません。
いずれにせよ秋までかかる実験ですが彼女のやる気と運に期待したいと思います。
さて今日は農業クラブ県大会の壮行式。
リハーサルを兼ねた発表が披露されます。
今年、フローラの姿はありませんが、
名農はどんな研究で大会に挑むのか楽しみです。
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