花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

贅沢してごめんなさい

2019年06月23日 | 学校
夏でもヤマセという低温多湿の風が吹く青森県南部地方ですが
住んでてよかったと思うことが2つあります。
ひとつは冬の雪。寒いのですが雪が積もりません。
そのため雪かきなどめったにすることはありません。
雪かきではなく「雪はき」という言葉もあるくらいです。
吹雪で立ち往生したり毎晩雪かきしている津軽地方の皆さんには
申し訳ありませんが、本当に年数回しか雪かきをしないのです。
もうひとつがこのサクランボ。
青森県の中でもこの南部町がダントツに生産量が多いのです。
名久井農業高校はそんなフルーツの町にあるため
当然、学校でも栽培され教材となっています。
収穫されたサクランボは校内販売されますが
品種は収穫時期によって変わってきます。
一色単にサクランボといいますが
品種によって色も大きさも味も違います。
それを比べながら味わえるなんて産地ならでは贅沢。
そんな県南に住む喜びを実感できる季節がやってきました。
さて青森県が育成した直径3cmもの大粒サクランボ「ジュノハート」。
来年の全国販売を前に県内の試験販売の話題が新聞に掲載されていました。
販売は6月29日、ごく一部の店舗で数量限定で始まりますが
化粧箱入りでなんと2粒1080円!
さすがにこれは贅沢品。
産地に住む私たちでも口に入りそうもありません。
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究極の携行食

2019年06月23日 | 
皆さんはこれがなんだかわかりますか?
もちろん南部せんべいですが、なんだかちょっと違います。
なんとせんべいとせんべいの間に赤飯が入っているではありませんか。
赤飯の水分でせんべいがしんなりしているのがわかります。
よくクリームを挟んだクッキーがありますが、そのせんべい版です。
正しい名称は知りませんがよく「せんべいおこわ」といわれたりします。
かつてこの地域では昼食前の休憩を小昼(こびる)と呼んでいました。
それがなまって「こびり」ともいいますが、
実はこのせんべい、そのこびりでよく食べられていました。
お弁当を持っていくと弁当箱がかさばりますが、これは違います。
なんと上下のせんべいが弁当箱の役割をしているのです。
さらにご飯と一緒にせんべいも食べてしまうので何も残りません。
究極の携行食なのです。
しかしよく考えるとこの地域は昔からお米がとれないところ。
かつての主食はアワとヒエで、お米は神事やお盆などでしか食べません。
そんな貴重なお米を農作業の間に食べるのはありえない話です。
ということはこのせんべいおこわ、
みんながお米を食べられるようになった
比較的新しい時代に誕生したものかもしれません。
誰か知っている人がいましたら教えてください。
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