花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

Rose of roses

2019年06月16日 | 学校
これでもかとまたまたノックアウトです。
この花は薄いピンクでブラッシングノックアウトといいます。
真っ赤なバラも情熱的で素敵ですが、
淡いピンクも捨てがたい花色です。
さてこのノックアウト、フランスのメイアン社が作出しています。
このメイアン社、なんと多数の殿堂入りバラを生み出した名家なのです。
なかでも世界最初の殿堂入りしたバラ「ピース」は
世界で最も美しく、世界で最も有名なバラといわれています。
1945年に発表された古いバラがなぜ有名なのでしょうか。
実はこのピース、メイアン社の農場で育種されていましたが
第二次世界大戦でフランスがドイツ軍の占領下になってしまいます。
占領される直前、アメリカ領事は親交のあったメイアン社から
あるバラの品種を預かり帰国します。
戦争は1945年に終わりますが、そのバラはドイツが降参した日に
国際連合設立のために開催された会議の机上に飾られました。
そして世界平和の願いを込め「ピース」と命名されたのです。
そのドラマティックな誕生からバラの中のバラ、奇跡のバラともいわれています。
このようにバラにはいろいろな歴史的背景があって面白いものです。
次回の世界バラ会議は東京オリンピックの翌年。
どんな品種が殿堂入りするか楽しみです。
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バラの殿堂入り

2019年06月16日 | 学校
こちらもノックアウト。
同じ品種ですがこちらはピンクノックアウトです。
さてこのノックアウト、2000年にフランスで誕生した
比較的新しい品種なのです。
世界には約40ケ国が加盟する世界バラ会議というものがあります。
この会議は3年に1度、いろいろな国を会場として開催されます。
その会議で毎回のように行われるのが「バラの殿堂」に収める品種の選定。
世界的に優れた品種や意味ある品種が選ばれています。
実はこのノックアウト、2018年のコペンハーゲン大会で
見事、殿堂入りしています。
1971年から始まった会議なので今まで殿堂入りしたバラはまだ十数種。
その中に入っている歴史的名花なのです。
第19回大会は2021年にオーストラリアで、
そして第20回大会は2024年に日本の広島で開催予定です。
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ノックアウト

2019年06月16日 | 学校
真っ赤なバラの名は「ノックアウト」。
優雅なバラのくせに、ずいぶんと乱暴な名前をつけたものです。
いったい何をノックアウトするのでしょうか。
実はこのバラ、ほとんど手入れがいらないのに
毎年、きれいな花を咲かせてくれます。
つまり病気や害虫をノックアウトするバラなのです。
バラといえばイギリスなどヨーロッパをイメージします。
からっとした気候に最適だからです。
ところが日本のような温暖多湿な気候で育てると
どうしても糸状菌などカビが原因の病気が発生しやすくなります。
このノックアウトはそんな日本のじめじめした気候でも大丈夫。
病気になることもなく毎年花を咲かせてくれます。
まめな管理が苦手な人にはオススメの品種です。
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フタリシズカ!

2019年06月16日 | 学校
センリョウ科の植物「フタリシズカ」。
全国の野山で見つけることができる山野草です。
実は同じセンリョウ科に「ヒトリシズカ」という山野草があります。
どちらも清楚な姿と印象的な名前で知られています。
名前の違いは小花をつけた穂の数。
ヒトリシズカが1本に対してフタリシズカは2本なのです。
またヒトリシズカの別名は吉野静。
静御前が吉野山で舞を舞った姿をなぞらえているといいます。
ではフタリシズカはどうでしょう。
こちらも静御前。「二人静」という能楽の演目には
静御前と亡霊となった静御前が登場するそうですが
そのふたりの舞姿からきているといわれています。
しかしこのフタリシズカ。
すべての株の穂が2本とは限りません。
探して見ると3本や4本のものも見つけることができます。
ではなぜサンニンシズカとはいわないのでしょうか。
おそらく「女三人寄ったらかしましい」。
かしまし娘になっちゃうからではないでしょうか。
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