花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

もぬけの殻

2019年06月02日 | 学校
高校総体が県内各地で繰り広げられています。
週末、いつもなら練習に励んでいる部員たちも
この通り、人っ子一人いません。
まさにもぬけの殻です。
このように名農生が頑張っている中、
学校にやってきたのは水やりのため。
ハンターズはフローラの流れをくむ植物研究チームです。
そのため植物育てては材料にして研究に取り組んでいます。
大変なのは水やりなどの管理。
学校の圃場ではないため休みに管理してくれる人はいません。
かといって週末ほったらかしにしたら
間違いなくしおれてしまいます。
いつもなら平日でも週末でもハンターズのメンバーが
部活動の合間を見て管理してくれるのですが、今は高校総体。
みなさんどこかで戦っているのです。
そんなわけで誰もいない名農で一人水やりをしています。
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木を植えた男から木を切る男へ

2019年06月02日 | 学校
たくさんの名農生がキャンパスに群れています。
この日は学校あげての環境整備。
各科に割り当てられたエリアの除草やゴミ拾いをしています。
今から30年以上前の昭和60年代後半。
環境緑化で内閣総理大臣賞を受賞した名農には
このような環境整備の日が毎月のようにありました。
内容も今のようなゴミ拾いや除草だけではなく、
年に1回は植樹活動をするなどかなり大掛かりなものでした。
1年生が毎年学校の斜面にツツジを植え、
それに先生が書いてくれた自分の名札を枝につける。
みんな楽しそうに植樹していたのを今も覚えてます。
実は今から約10年前、異動で何十年ぶりに名農に戻ってきた際、
懐かしくて真っ先に当時植えていたツツジ畑に行ってみました。
するとどうでしょう。だいぶ大きくなったツツジの下に
古い昔の名札が落ちているではありませんか。
それも驚くことによく見ると20代の時の自分の筆跡です。
まるでタイムカプセル。いつ枝から落ちたのかわかりませんが
よく残っていたものだと驚きました。
さて現在の名農は植樹はしていません。
数十年前に植えた樹木が大きく育ち
逆に間伐しなければならない状態なのです。
「木を植えた男」というフランスの短編小説がありましたが
今の名農は木を切る男たちにならなければなりません。
今後数十年先を見据えた新しい整備計画が必要なようです。
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クレマチス

2019年06月02日 | 学校
直径が20cmもあろうかという大きなクレマチスの花です。
暑さにも強く、存在感もあるつる性植物で
その優雅な花姿から「つる性植物の女王」と呼ばれています。
ちょうど今頃開花するのですが、これはバラの開花とほぼ同時期。
したがってバラとクレマチスをよく組み合わせるイングリッシュガーデンでは
これからが最も美しい鑑賞期間となります。
さてこのクレマチス。日本ではテッセンという名の方が有名です。
ところが一般に出回っているクレマチスとテッセンは正しくは違う植物です。
例えばテッセンは雄しべが花弁化しています。
しかしクレマチスにはちゃんと雄しべもあります。
また花びらのよう見えるガク片は6枚とクレマチスよりも2枚足りません。
実はテッセン、中国原産で日本に渡ってきた植物で
カザグルマと呼ばれる野生のテッセンは今も日本に自生しています
それが海外に渡り、西洋のクレマチスと交配され
現在の華やかなクレマチスの園芸種が誕生したといわれています。
テッセンといい、バラの原種のひとつであるハマナスといい、
みんな西洋に渡って現在の園芸種の親となっているんですね。
クレマチスは強い植物なので、ぜひバラと一緒に育ててみてはいかがですか。
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