花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

All Engine Running

2019年06月18日 | 研究
ハンターズが結成されたのは今年の4月中旬。
初顔合わせから約2ケ月たちました。
早いものでもう2ケ月ではなく、
こちらの感覚はまだ2ケ月という感じです。
なぜなら結成時からずっと実験植物の育苗や
予備実験を繰り返して、そのノウハウ習得に努めるなど
まだ主となる実験に入っていないからです。
2ケ月かけてじっくり取り組んだ甲斐あって
ずいぶん技術は上達しましたし、苗も立派に育ちました。
メンバーは5名。早い人はすでに5月中旬から研究に入っていましたが
先日遅れていた人もやっと苗の準備が完了し、とうとう実験を始めました。
チームテーマ、そして5名それぞれの個人テーマ。
いよいよハンターズの全テーマ始動です。
研究はフローラ時代から原則として前人未到の分野を狙います。
誰かが答えを出したものに取り組んでも面白くないからです。
ましてや彼らはハンターズ。お宝の第一発見者にならなければ意味がありません。
その分、失敗も多いのですが、チャレンジすることに喜びを感じて頑張っています。
ところでみなさんは「All Engine Running.Liftoff! 」という名セリフをご存知ですか?
みんながワクワクしたアポロの打ち上げカウントダウンです。
エンジン全開。ハンターズの宝探しの旅が始まりました。
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気になる最低気温

2019年06月18日 | 学校
気象庁によると青森県の5月からの雨量は平年の30%以下。
農業においても水不足が心配されています。
しかしそのおかげで今年のサクランボは実も割れずに順調。
味も今年は特に美味しいといわれてます。
ところが今週は少し雨が降り出し、サクランボの割れも出てきたようです。
それ以上に嫌なのが気温の低さ。最高気温でも20度前後。
10日間予報では高くても25度、寒い日は18度ぐらいと低めです。
これもエルニーニョの影響でしょうか。
ストーブが欲しくなる温度が続いています。
かつて梅雨入りしたはいいものの
梅雨が明けずに終わった年が何度かありました。
もちろんそんな年は真夏でも雨が続き水稲は冷害となりました。
イネは気温が低いと生育が遅れます。
しかし秋は必ずくるのでゴールする時期は決まっています。
したがって十分登熟しないまま刈り取られ収量も少なく品質も低下します。
このように生育が遅れる冷害を遅延型冷害といいます。
しかし怖いのは障害型冷害。小さな穂である幼穂(ようすい)が体の中にできる時、
最低気温17度以下の日がわずか2日連続するだけで穂に障害が発生するのです。
こちらは籾自体が奇形になったり、花粉ができなくなるので
この後、暑い夏になってももう手遅れ。最も怖い冷害です。
かつての大冷害は遅延型と障害型が同時に発生しています。
青森県の幼穂形成期間は7月中旬。
今後の気温が気になります。
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