花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

目的と目標

2019年10月02日 | 学校
春からコンクールの入賞結果を貼り出してきた掲示版。
今年はハンターズやバブルボーイズの他に
果樹班や草花班もチャレンジしていますが
その割にはなかなか埋まりません。
しかし心配することはありません。
今掲示されているのは春から夏に行われた大会結果。
コンクールの多くはちょうど今頃が締め切りで
これから本格的に始まるからです。
でも面白いことに純粋に植物研究の成果を試している草花班、
さらにビジネスプランにも取り組む果樹班など
みな同じ名農の研究チームですが
チャレンジするコンクールが違うのです。
ではハンターズやバブルボーイズを擁する環境班はどうでしょう。
環境班の前進は、ご存知草花班であるチームフローラフォト二クス。
結成当時は純粋な植物研究でしたが、
次第にその結果を応用したボランティア活動の実践や
ビジネスプランの提案へとチャレンジする分野を広げてきました。
その点でいえば現在の草花班や果樹班と同じ道を歩んできたのです。
ところが2014年にフローラは学科再編の影響を受け
草花班から環境班へと立ち位置を変えることになります。
その結果、今までの植物研究、ボランティア、ビジネスプランに
環境研究が加わり、とても広範囲のカテゴリーをターゲットにできる
研究チームに発展していったというわけです。
もちろんどの研究チームもコンクールに入賞するのが目的ではありません。
本当の目的は農業の発展や環境問題解決に
柔軟に取り組める人材の育成にあります。
つまりコンクールは、あくまで目的を達成するための手段、
引っ込み思案の彼らに自信を持ってもらうための中間目標にすぎないのです。
コメント

強くてもろい !

2019年10月02日 | 研究
新生環境班のハンターズは今年、面白い研究をしてきました。
それが三和土(たたき)の研究。
昔から土間を作るときに用いられてきた土を固める技法です。
セメントを使わず、土に砂や石灰、にがりを混ぜて水で練るだけで
簡単に固まるんですから本当に驚きました。
和製コンクリートとはよくいったもので
出来上がりはまるでコンクリートのようにしっかり硬化しています。
ハンターズはこの三和土で土間を作るのではなく
簡単な構造物を作りました。
春に製作したものを今も屋外に何個も放置していますが
まったく壊れることはありません。
先日、用済みになったので何個か取り除こうと思って
ちょっと蹴ったところ、このように壊れました。
表面は硬いのに、内部は意外ともろいようです。
コンクリートなら処分に困りますが三和土はそもそも土。
あっという間に自然に還っていきました。
強くてもろいのは彼らの製作した構造物にとっては便利な特徴。
久しぶりに体験したモノづくりをする面白い研究をすることができました。
環境班も今年で結成6年目。フローラにはなかった工業的視点です。
だいぶ農と工を融合させて学ぶ環境システム科らしくなってきました。
さて今日から週末までハンターズたち2年生は地元企業で就業体験。
社会の厳しさに触れるかもしれませんが、
ハートだけは強そうでもろいは困ります。
コメント