花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

詐欺じゃない 泥棒だ

2019年10月09日 | その他
麗峰名久井岳と馬淵川。
いかにも南部町という風景です。
しかしこの日の馬淵川は水量が少なく
これが氾濫して一帯を水浸しにする馬淵川とは思えない姿です。
さてそんな馬淵川に、今年も堰が設けられました。
馬淵川は鮭が遡上する川。
左側に見える白い建物は鮭の孵化場なのです。
これはこれで秋らしい風景ですが、気になることがあります。
河原や水の上に白いものが見えますか?
小さくて見えないかもしれませんが水鳥のサギが何羽も立っているのです。
間違いなく遡上してくる鮭を途中でいただこうとしています。
よく見るとこの橋周辺にたくさんサギが立っているではありませんか。
今、全国的に問題になっているのがサギの大量繁殖。
昔はこんなにサギはいませんでした。
組合の皆さんが捕まえる前に食べてしまおうとは大胆な犯罪。
詐欺は騙すものですが、これは白昼堂々行う立派な泥棒です。
馬淵川のサギを問題視するニュースはまだ聞いたことがありませんが
おそらくこれは時間の問題。
青森県は今年、県内では絶滅したとされている
シカとイノシシの見直しを始めました。
目撃談がたくさん出ているからです。
シカやイノシシと並んでこのサギも
地域の皆さんの悩みのタネになる日も近いはず。
将来、野生動物と共生する研究が名農でも始まるかもしれません。
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問題はネーミング

2019年10月09日 | 研究
春から左官の真似事をしてきたハンターズ。
4月から数え切れないほどの三和土(タタキ)を作ってきました。
昔から三和土は民家や寺社の土間を固める土木技術。
コンクリートのように硬くなく
とても気持ちの良い柔らかさを持っています。
しかし取り組んでみてわかったのですが
砂や苦汁などをどれぐらい配合するかというのは
明文化されていないのです。つまりその職人さんの感。
そこで何度となく試してはハンターズ好みの三和土を作り出しました。
出来上がった作品を見てまたびっくり。
ご覧ください。土間ではありません。
丸い穴の上に2本、仮面ライダーの触角のようなものが
三和土で作った構造物です。
これを斜面の畑に設置して、流れてくる雨水を受け止め
穴で作物を栽培しようというアイデアです。
そもそもオリジナルはアフリカのZai pit systemという技術ですが
これにハンターズは三和土施工していろいろな機能性を持たせたのです。
最初、三和土は穴の下にブーメラン状に設置されていましたが
日本土壌肥料学会のアドバイスを受け上部につけることにしました。
ここはアフリカではないので、本当の集水性能を試すことはできませんが
モデルを使った実験では大成功。作物も立派に育ちました。
問題なのはこの三和土のネーミング。
下につけていた時はウイングと呼んでいましたが
最新デザインは羽根には見えません。
なんだか可愛らしいアリさんのキャラクターにも見えます。
良いネーミングを募集中です。
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