花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

答えは土の中

2019年10月15日 | 研究
鉢に植えたミニニンジンです。
こちらもそろそろ収穫が近づいてきました。
ニンジンはきれいなオレンジ色をしていますが
その色素はポリフェノールのひとつであるカロテノイドです。
最近はアントシアニンを含んだ二十日大根のように赤いものも誕生しています。
このところ、ニンジンやビーツのような色を持つ植物の色素を
お菓子や飲料、さらに漬物の着色料として利用するようになってきました。
まさしく天然由来の着色料です。
フローラ時代からの悪い?癖で、ポリフェノールと聞くと
ついついLEDを照射したくなる環境班。
もしかしたらLEDを上手に利用すると
ポリフェノール量が増え、機能性の高いニンジンになったり
天然色素を多く抽出できるかもしれないと実験を始めました。
しかし今まで成功してきたのは食用菊や山菜、葉菜など
利用部分が全て地上にあるものばかり。
ところがニンジンの根は完全に地下の中にあります。
果たして葉に照射したら直接光の当たっていない根の
ポリフェノール量に影響を与えられるのでしょうか。
答えは「やってみなければわからない」。
遊びのような実験ですが、
そろそろ土の中から答えが出てきそうです。
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なんて失礼な

2019年10月15日 | 学校
ご覧ください。
草原にきれいなピンク色の小花がいっぱいです。
ミズヒキ に似ていますが、この植物はイヌタデ。
どこにでも生えている植物ですが
花のないこの時期に見るときれいなものです。
さてこのイヌタデ。「タデ食う虫も好きずき」のタデ科です。
しかし今回の話題はタデではなくイヌ。
なぜ動物のイヌの名前がついているのでしょうか。
実は同じ仲間にヤナギタデという植物があります。
このヤナギタデは葉が辛く、薬味で刺身のつまに利用されたりします。
それに比べてこのイヌタデは辛味がなく何の役にも立ちません。
つまりここでいうイヌとは「役に立たない」という意味なのです。
犬死とか犬侍などと昔から役立たないものを侮辱する時に
確かにイヌという言葉を使います。
でもイヌは大昔から番犬や猟犬など人間の役に立ってきました。
もしイヌはもちろん、愛犬家が意味を知ったらきっと怒るに違いありません。
もっといい意味でイヌを使って欲しかったと思うのは私だけでしょうか。
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