花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

エピソード2

2019年10月13日 | 研究
2つ目の食用菊のエピソードはこの延命楽。
通称「もってのほか」と呼ばれる紫色の品種です。
この菊の産地は山形県。南部町の阿房宮と同じように
豊かな香りと苦味の少なさで人気です。
2010年、草花班であったチームフローラフォトニクスは
この延命楽や阿房宮に何と紫外線光をほんの数日だけ照射しました。
するとポリフェノール量がブルーベリーと同程度にグンと増えたのです。
フローラはいろいろな作物に人工光を照射しては
ポリフェノール量を増やし、機能性食材としての価値を高めてきました。
まさにフローラ研究の代名詞的なテーマですが
そのきっかけとなった第1号研究がこの延命楽でした。
阿房宮にしろ、延命楽にしろ昔は京都で栽培されていたもの。
殿様がいただいてきてその地に根付かせたものです。
そこでこの成果を京都大学で開催される
科学アイデアコンテストのテクノ愛で発表したところ見事グランプリ。
「京都生まれの食用菊が機能性をまとって里帰りしました。」
確かそんな決め台詞だったような気がします。
秋になり食用菊を見ると思い出すエピソードのひとつです。
さて今年、バブルボーイズはそのテクノ愛に挑戦しています。
まもなく一次予選の結果が発表になるはず。
11月23日、秋の京都で発表できるかかどうか。
ドキドキしている彼らです。ではハンターズはどうでしょう。
実は応募していません。なぜなら彼らは大会と修学旅行が重なるからです。
名農は11月下旬に2年生の修学旅行。帰ってくると12月上旬は期末考査。
大忙しで冬に向かっていきます。


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赤い鳥小鳥!!

2019年10月13日 | 学校
ハンターズの温室から見上げると
赤い実をつけた大きな木が目に飛び込んできます。
これはナナカマド。
七回かまどに入れないと燃えないといわれています。
このところ実がきれいな赤色になってきたので
ぐんと存在感を高めています。
おそらくこの実を食べに野鳥がやってきているはずです。
さてナナカマドと同じように赤い実をつける植物があります。
それはナンテン。正月飾りでよくお目にかかります。
ナナカマドとナンテンは似ているので仲間のような気がしますが、ずいぶん違います。
まずナナカマドは落葉樹ですが、ナンテンは常緑樹。
またナナカマドは10mもの高木ですがナンテンは4〜5m。
さらにナンテンはメギ科ですが、ナナカマドはバラ科。
似ていますが本当はまったく違う植物なのです。
でも共通して実が赤いのは
野鳥に食べてもらい種子を遠くまで運んでもらうため。
可愛さの後ろにしたたかさが垣間見えます。
実は赤い実をつける樹木はもっとたくさんあります。
みなさんのそばにある赤い実の樹木はなんですか。
ぜひ名前を調べてみてください。


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