花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

スローライフ

2019年10月12日 | 研究
2018年春に人工授粉したクリスマスローズ。
結実したのでその年の秋に播種しました。
芽が出てきたのは2019年の春。
小鉢に移植して、枯らさないように夏越しさせてきましたが
先日、地植えしてみました。
ちょっと管理を怠ったこともあり1年半たった今もこんなに小型です。
夏も過ぎ、これからがクリスマスローズの季節。
ぐんぐん成長していくと思います。
では花が咲くのはいつでしょう。
もちろん今年の冬や来年の春にはまだ咲きません。
この苗が花を咲かせてくれるのは早くてもう1年先。
この地域の露地植えでは2021年の春になると考えられます。
オリンピックのだいぶ前に種子を植えたのに
咲くのはオリンピックが終わってから。
スピード時代に生きている私たちにとって
これはあまりにもゆっくりした生き方です。
そんなに急いでどこに行く?
みなさんはクリスマスローズの問いになんと答えますか?
さて今日から明日にかけて東北にも台風がやってきます。
大型で強風域が広いということで、またまた心配するのがリンゴ。
少しコースが産地の津軽より、
東寄りとなりましたが気が抜けません。
天気予報では今日の最高気温は16度前後。
ストーブが欲しくなります。
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エピソード1

2019年10月12日 | 
南部町の秋といえば食用菊。
あたり一面、黄色の絨毯となる秋の風物詩です。
早生種の収穫はもう終わり、店頭に並んでいますが
10月下旬からは一番人気の品種「阿房宮」の収穫となります。
さて食用菊といえば思い出すことがたくさんあります。
その中から農業クラブのエピソードをご紹介します。
数十年前、名農の野菜班では食用菊の促成栽培と抑制栽培の研究をしていました。
県大会、東北大会を順調に勝ち進んでいよいよ全国大会。
長野県で開催されたこの大会は、当時の森文部大臣が出席されました。
大臣が出席するのはこの時が初めてで、大いに話題となりました。
そこで大活躍したのが名農の食用菊チーム。
研究発表の農業経営部門でなんと最優秀を受賞したのです。
その名農の発表を拝見され、大絶賛されたのが森大臣。
名農もそれに応え、大臣がお帰りの際に展示した食用菊を差し上げました。
それ以上にすごいのが大臣。名農の活躍に応え、
翌年の大会から、全国大会で文部大臣賞を授与することにしたのです。
つまり農業クラブの文部科学大臣賞は
名農によって設けられたといっても過言ではありません。
しかしあれから数十年、名農は全国大会の研究発表で大臣賞を受賞していません。
今年も残念ながら東北大会の壁を抜けることはできませんでした。
なんとか来年こそは手にしてもらいたいものです。
今年の全国大会は10月23日、24日。
震災を乗り越えた宮城、福島そして山形の東北3県でまもなく開催されます。
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