花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

サラバ記念日

2021年03月01日 | 学校
「制服の 中に思い出 詰め込んで 3月3日は サラバ記念日」
これは昔受け持ったクラスが、卒業直前に作った短歌集のタイトルとなった句です。
当時は俵万智さんの短歌集「サラダ記念日」が大人気だった頃。
そこでブームに乗って文集ではなく、卒業短歌集を作りました。
誰もしないことをしようというのが結成時からのクラスコンセプトだったので
クラスで馬淵川の川下り、地元のマラソン大会出場、キノコ狩りツアー、バンド演奏、
クラスだけの球技大会はもちろん、3年間続けた夏のキャンプや
青年の家で宿泊してのスキー教室など今考えると破天荒そのものでした。
活動の条件は全員参加。一人でも参加できない時は行いませんでした。
そんなことを続けていると、無茶苦茶な活動こそクラスのアイデンティティーと
みんなが思うようになるから不思議です。その最後の活動がこの短歌集製作というわけです。
さてここで気づいて欲しいのは「3月3日」が卒業式と歌っていること。
そうです。昔は高校入試がもっと遅かったので、各校とも日程にゆとりがあり
3月1日は三農、3日は名農というように各校で卒業式が違っていました。
おそらく、ひな祭りになると卒業式を思い出すOBOGも多いと思います。
ところが今は、どの高校も3月1日。昔はいろいろな学校の式に出席できた来賓方も、
今はどこか一校に絞らなければならず、大変なようです。
さて今日は3月1日、名農名物「花の卒業式」。いよいよ名農生が社会に飛び立ちます。
待ち受ける社会はコロナで大混乱ですが、情報を踊らされることなく
3年間見つめた名久井岳と馬淵川のようにどっしり構え
自分の信じる道を一歩ずつ拓いてほしいと思います。
「3月1日はサラバ記念日」卒業おめでとうございます。
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ハンターズの置き手紙

2021年03月01日 | 研究
地元新聞社から取材を受けているハンターズです。
いまさらもう新ネタなどないのですが、いったいなぜでしょう。
実は3月に入るとすぐ高校入試が始まります。
そして3月中旬には合格発表。中学生に春がきます。
すると新聞各紙は来年度からの高校生活を始める人たちを応援するために
いろいろ活躍している高校生を紹介します。
なんとそのトップにトレジャーハンターズが選ばれたのです。
先日、いらっしゃった記者さんとカメラマンさんは
過去の記事を持参してこれから撮影するイメージを伝えてくれましたが
それを見てびっくり。なんと2013年頃の新聞だと思うのですが
トップページが懐かしのフローラだったのです。
それもフローラ史上最も少ない女子4名の時代。すっかり忘れていました。
前年2012年のフローラは初めてストックホルムに行った強者ばかり。
また彼女たちのひとつ後輩の2014年フローラは園芸科学科としては最後のチームとして
アジア国立公園会議に招かれ英語で発表したり、バイオエンジンタイプ1を開発し、
毎日地球環境賞の大賞を受賞するなど、ものすごい活躍をして脚光を浴びました。
2013年の彼女たちだって全国でも活躍しましたが、先輩や後輩に比べると
ビッグタイトルがないため、なかなか脚光を浴びなかった不遇の代でした。
それでも地元新聞社は彼女たちの活動を評価。新聞にはそんな彼女たち4名が
笑顔でサクラソウの代わりにプリムラを管理している様子が写っていました。
彼女たちの功績は、サンパチェンスの能力に目をつけたこと。
のちに評価される水質浄化や空気浄化研究につながる予備実験をしたのです。
つまり、ここ数年の環境班の大活躍は、当時スポットライトが当たらなかった
彼女たちが拓いた道の先の出来事なのです。
栄冠の影には必ず人知れず努力した人たちがいます。
久しぶりにそんな彼女たちの笑顔に会えました。
さて新聞が発行される時は、すでにハンターズは卒業していません。
いったいどんなメッセージを残していったのでしょうか。
今日は待ちに待った卒業式。コロナのため在校生なしで行われます。
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