花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

北帰行

2021年03月06日 | 学校
このところ気温が高く、雪も消え完全に土が見えています。
こうなるとそろそろ落ち着かなくなってくるのがハクチョウ 。
青森県には10〜11月にシベリアから飛来しましたが、そろそろ帰る季節となりました。
するとどこからかハクチョウの鳴く声が次第に近づいてきます。
しかし焦ることはありません。向かう方角は北。
そこで南に目を向けると青空にハクチョウ のV字編隊。
急いでカメラを向けてなんとか屋根に消える前に姿を捉えました。

「冬になると渡り鳥が木の枝をもって渡ってくる。波間に浮かべて休むためだ。
 春になって鳥たちが帰っていくと、冬を越せなかった鳥の数だけ木の枝が浜辺に残る。
 その枝をくべて火をたく。」

日本のCMの名作として今も語り継がれる開口健さんのサントリーのCMです。
「雁風呂」とか「雁供養」と言われる青森県津軽地方に伝わる伝説ですが
「哀れな話だなぁ、日本人って不思議だなぁ」
というナレーションが今も記憶にあります。
春がきます。ハクチョウとはしばしお別れです。
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輪廻転生

2021年03月06日 | 研究
時は2018年8月。ハンターズのメンバーがまだ1年生だった頃の土肥室です。
神戸で開催される観光甲子園の決勝大会に勝ち進んだフローラですが
主力の男子2名がストックホルムに旅立つため大会に参加できません。
さらにもう一人の男子も同じ日に開催される農業クラブ東北大会に出場するため
これまた参加できません。戦えるのは残った女子2名だけとなりました。
とはいっても一人はスピードスケートの選手。度胸のあるツワモノです。
もう一人は中学生時代からフローラ主催の体験学習アグリチャレンジに毎年参加して
研究の楽しさを知り、フローラに絶対入るんだと名農を目指してきた志の高い女子。
そんな頼もしい二人なので、何ひとつ不満はないのですが、
発表はPCやBGMを使うなどかなり凝った演出が求められ、さすがに2名ではできません。
そこで当時のJr.2名を急遽助っ人として呼び寄せたのです。
期待されているのがわかるのか、厳しい先輩たちの指導にもJr.はしっかりついていきます。
3つに分かれたフローラが同じ部屋でストックホルム、神戸、そして農ク東北大会を目指して
互いに意識しながら練習をする様子は、なかなか面白いものがありました。
その結果、大会では全国銀賞。Jr.も達成感を得たようで本当に良かったと思います。
さてこのようにフローラもハンターズもJr.という人材育成プロジェクトを長年続けています。
またかつてはアグリチャレンジという体験入学とは違う
中学生向けの農業学習体験プログラムを開催していました。
当たり前ですが毎年3月に3年生が卒業し、4月に新人の2年生が研究班に入ってきます。
したがって2年もするとチームは全く違うメンバーになってしまいます。
このように常にメンバーが変化し続けているにもかかわらず、
同じスタイルで10年以上も活動できるのは、Jr.やアグリチャレンジ企画を通して
後輩に志を伝えているから。この2018年のJr.は2年後、
ハンターズとして世界で大活躍しました。卒業は必ずやってきますが
その志や流儀は後輩によって常に生き続ける。精神の輪廻転生です。
きっと今年ハンターズが育てたJr.がきっと来年また活躍してくれるでしょう。
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